高二から早慶を目指す|高1・高2でやっておくことと1年の計画

高二から早慶を目指す人に向けて、高1・高2でやっておくことと1年の計画を解説する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が早稲田大学・慶應義塾大学の公式サイトや入試要項、文部科学省などの公的機関、出版社の公式情報を調べて独自に執筆しています。入試の方式・科目・日程は年度ごとに変わるため、最新の情報は各大学の入試要項で確認してください。

早稲田や慶應に行きたいと思い始めたものの、『高2からで間に合うのかな』と気になっている方も多いはずです。

結論から言うと、高二から早慶を目指すのは十分に意味のある時期です。受験までまるまる1年以上あるので、英語の土台をじっくり作り、受ける入試の形を選ぶ余裕があります。

この記事を読むと、高1・高2でやっておくこと、高2の1年の計画の立て方、総合型選抜も考えるかどうかの判断のしかたが分かります。

目次

高二から早慶を目指す前に知っておきたい入試の形

先に結論

早慶の入試は、学部ごとに科目も方式も違います。高2のうちに「どんな形の入試を受けることになりそうか」をざっくりつかんでおくと、1年の勉強の重みづけが決まります。

『とりあえず全部の科目を頑張ればいいんでしょ?』と思いますよね。

もちろん、学校の勉強はどれも大事です。ただ、早慶の一般選抜は学部によって科目がかなり違うので、早めに知っておくと勉強の配分を決めやすくなります。

知っておきたいこと中身(大学の公式情報より)高2の今からできること
慶應は共通テストを使わない慶應義塾大学の一般選抜は、共通テストの結果を使って出願できない慶應志望なら、大学独自の試験の形を意識して勉強する
早稲田は方式が学部ごとに違う本学の試験のみ、英語4技能テストを使う、共通テストを組み合わせる、などの方式がある気になる学部の方式を一度見ておく
数学で受けられる文系学部もある慶應の経済学部A方式・商学部A方式、早稲田の政治経済学部(共通テストの数学Ⅰ・Aが必須)など数学を続けるかどうかを高2のうちに考える
小論文がある学部もある慶應の文学部・法学部・商学部B方式(論文テスト)・総合政策学部・環境情報学部など文章を書く練習を少しずつ始める

早稲田の文系学部の例

早稲田の2027年度一般選抜では、文化構想学部と文学部が英語・国語・地歴(世界史または日本史)の3科目で受ける形です。法学部は外国語・国語・地歴公民または数学で、数学を選ぶ場合は共通テストの成績を使います。

『早稲田と慶應で、同じ勉強でいいのかな』と思いますよね。英語が中心になるのはどちらも同じですが、国語や小論文の有無は学部によって分かれます。

高2の今は、気になる学部を2つか3つ選んで、科目を書き出しておくだけで十分です。

例えば、慶應の経済学部は2027年度から一般選抜の小論文を休止しました。こうした変更は年度ごとにあるので、受ける年の要項で確かめることが大事です。

学部ごとの違いは早慶の学部一覧の記事、早稲田と慶應の比べ方は早稲田と慶應の違いの記事で詳しく書いています。

入試の形は変わることがある

ここで紹介したのは2027年度入試の情報です。高2の方が受ける年度では変わっている可能性があるので、最新は大学の入試要項で確かめましょう。

高1・高2でやっておきたいこと

いちばん大事なのは学校の勉強と英語

高1・高2のうちは、学校の授業と定期テストを大事にしながら、英語の土台を作るのが基本です。学校の成績は、推薦や総合型選抜を考える時にも生きてきます。

『受験勉強って、学校の勉強とは別にやるものだよね?』と感じている方もいますよね。

実は、高1・高2の学校の授業は、早慶の入試の土台そのものなんです。英語の文法や古文の文法、歴史の流れは、授業で習う内容がそのまま入試につながります。

高1・高2でやっておきたいことチェック
  • 定期テストの前に、範囲の英単語と文法を覚え直している
  • 授業で分からなかったところを、その週のうちに先生に聞いている
  • 英単語帳を1冊決めて、毎日少しずつ進めている
  • 社会の科目で、世界史か日本史のどちらを受験に使うか考え始めている
  • 数学を続けるか、受験では使わないかを考え始めている
  • 気になる学部の入試科目を一度見たことがある

チェックが少なくても、心配しなくて大丈夫です。今日から1つずつ増やしていけば、それで十分前に進んでいます。

高1でやっておくと楽になること

高1のうちは、英単語と英文法の基本を固めておくと、高2からの勉強がぐっと楽になります。

例えば、学校で配られた単語帳を定期テストのたびに覚え直しておくだけでも、高2で長文に入る時の負担が変わります。

社会の科目はどう選ぶ?

社会を受験に使う方は、世界史か日本史のどちらにするかで迷いますよね。慶應の2027年度一般選抜では、文学部や法学部は世界史・日本史から1つを選ぶ形です。

選ぶ時は、授業で習っていて興味が持てるほうを選ぶのがいちばん続きます。ただ、学部によっては地理を選べたり、出題の時代が絞られていたりするので、気になる学部の科目も合わせて確かめてみてください。

例えば慶應の経済学部B方式の地理歴史は、1500年以降が中心とされています。こうした違いは、高2のうちに知っておくと高3の復習の順番を決めやすくなります。

高2でやっておくと楽になること

高2は、受験で使う科目を決めて、英語の文法と読解の基礎を仕上げていく時期です。

世界史や日本史を受験に使う方は、授業で習った範囲の流れをノートに自分の言葉でまとめておくと、高3の通史の復習が早く進みます。

よくある失敗

受験を意識するあまり、学校の定期テストを軽く見てしまうことです。評定は推薦・総合型選抜で見られることがありますし、授業の内容は一般選抜の土台にもなります。

高2の1年を学期ごとに分けた計画表

学期ごとにテーマを1つ決める

高2の1年は、1学期・夏休み・2学期・冬休みから春休みに分けて、それぞれテーマを1つ決めると続けやすくなります。全部を一度にやろうとしなくて大丈夫です。

『高2の1年、何から手をつければいいの?』というのが、いちばん知りたいところですよね。

この記事では、次のような学期ごとの分け方をおすすめします。あくまで例なので、部活や学校行事に合わせて動かしてみてください。

時期テーマ英語国語・社会・数学
1学期毎日の習慣を作る英単語帳を1冊決めて、毎日少しずつ進める授業と定期テストの範囲を確実に復習する
夏休み英文法を一通り終える文法の問題集を1冊通して解く古文の文法と単語を固める
2学期読む練習を始める短い英文を、文の組み立てを考えながら読む社会の受験科目を決め、授業の範囲をまとめる
冬休みから春休み高3に向けて弱点を洗い出す長めの英文に挑戦し、苦手な文法を復習する数学を受験に使うかを決める
高2の1年を1学期・夏休み・2学期・冬休みから春休みに分け、それぞれのテーマを1つずつ示した図解

部活が忙しい人の計画の立て方

部活で平日の夕方が埋まっている方も多いですよね。そんな時は、平日は英単語と授業の復習だけにして、まとまった勉強は週末と長期休みに回す形でも大丈夫です。

例えば、通学の時間に英単語帳を開き、夜は授業の復習だけをする、という分け方ができます。

計画は月に1回見直す

計画は立てた通りに進まないのが普通です。月に1回、できたことと、できなかったことを書き出して、次の月の計画を少し直してみてください。

自分だけで計画を立てて回すのが難しい時は、塾や予備校で学習の管理をしてもらう方法もあります。比べ方は早慶に強い予備校の選び方の記事で、集団・映像・個別・オンラインのタイプごとに紹介しています。

高3になってからの1年の進め方は1年で早慶を目指す記事で、12か月の計画として紹介しています。

英語の基礎を固める順番

英語は単語と文法が先、長文は後

早慶の入試では、学部を問わず英語の比重が大きくなりやすいです。高2のうちは、単語と文法を先に固め、その上で英文の組み立てを読む練習、長文の順に進めると無理がありません。

『早く長文を読めるようになりたい』と焦る気持ち、よく分かります。

ただ、単語と文法があいまいなまま長文に入ると、何となく読んで何となく答える、というくせがつきやすいんです。土台を固めてから進むほうが、結局は近道になります。

英語の基礎を固める順番
  1. 英単語帳を1冊決めて、毎日くり返す
  2. 英文法の問題集を1冊、通して解く
  3. 間違えた文法の問題だけを解き直す
  4. 短い英文で、主語と動詞を見つけながら読む練習をする
  5. 少しずつ長い英文に進み、時間を計って読む
英語の基礎を、英単語・英文法・英文の組み立てを読む練習・長文の4段階で積み上げる順番を示した図解

単語帳は1冊を何周もする

単語帳は、1冊を決めて何周もするのがおすすめです。1周目で全部覚えようとせず、2周目、3周目で覚えていない単語だけを見直していきます。

例えば、こんなやり取りになりがちです。

「単語帳の赤い文字は覚えたけど、派生語までやったほうがいい?」
「派生語は、長文で出てきた時に意味が分かれば十分。まずは見出し語を見てすぐ言える状態にしようか」

早慶向けの単語帳の考え方は早慶に必要な英単語帳の記事で詳しく紹介しています。

英文の組み立てを読む練習とは

単語と文法がそろったら、次は英文の組み立てを読む練習です。1つの文の中で、主語と動詞はどれか、どこからどこまでが1つのまとまりかを考えながら読みます。

例えば、長い文で意味が取れない時は、こう自分に聞いてみてください。

「この文の主語はどれ?動詞はどれ?」
「この前置詞から始まる部分は、どの言葉を説明している?」

最初は時間がかかりますが、高2のうちにこの読み方に慣れておくと、高3で長文の量を増やした時に崩れにくくなります。

文法は1冊を仕上げてから読解へ

文法の問題集は、1冊を仕上げてから読解に進むのが基本です。何冊も並行して進めるより、1冊の間違えた問題を解き直すほうが身につきます。

早慶の英語の出題の特徴は早慶の英語の特徴と対策の記事でまとめています。高2のうちに一度読んでおくと、どこを目指して基礎を作るかがはっきりしますよ。

一般選抜だけでいい?総合型選抜も視野に入れるかの判定

高2のうちに「入り方」を考えておく

早慶には、一般選抜のほかに総合型選抜や学校推薦型選抜もあります。出願の時期が高3の夏から秋と早いので、考えるなら高2のうちに一度調べておくと安心です。

『推薦とか総合型って、自分には関係ないかな』と思っている方もいますよね。

一般選抜1本で進むのも、もちろん立派な選択です。ただ、自分に合う入り方があるかを高2で一度確かめておくと、高3になって迷わずにすみます。

早慶の総合型選抜・推薦の例

大学の公式情報から、2027年度入試の例をいくつか挙げます。

  • 早稲田大学の地域探究・貢献入試(総合型選抜)は、2027年度の出願が2026年9月1日から10日まで
  • 慶應義塾大学法学部のFIT入試(総合型選抜)は、2027年度の出願が2026年8月3日から9月3日まで
  • 慶應義塾大学の総合政策学部・環境情報学部のAO入試は、書類審査と面接で選考
  • 指定校推薦は、早稲田・慶應とも実施している学部と実施していない学部がある

文部科学省の令和9年度大学入学者選抜実施要項では、総合型選抜の願書受付は2026年9月1日以降とされています。つまり、高3の夏には書類の準備がかなり進んでいる必要があるんです。

総合型選抜も考えるかの判定表

次の表で、自分に当てはまる行を探してみてください。

今の状況おすすめの考え方
高校で打ち込んでいる活動や、深く調べたいテーマがある総合型選抜も視野に入れ、高2のうちに要項を読んでおく
学校の成績が安定していて、校内の推薦に関心がある指定校推薦の校内選考の時期と条件を先生に聞いてみる
書くことや話すことより、試験で力を出すほうが得意一般選抜を軸にして、英語の基礎固めに集中する
まだどれもピンとこない一般選抜の勉強を進めながら、高2の冬までに一度だけ調べる

総合型選抜と学校推薦型選抜の全体像は早慶の総合型選抜・学校推薦型選抜の記事で、指定校推薦の流れは早慶の指定校推薦の記事で紹介しています。

総合型選抜も考えるメリット
  • 一般選抜とは別の受験の機会ができる
  • 自分の活動や関心を評価してもらえる
  • 書類や面接の準備が、自分の進路を考えるきっかけになる
気をつけたいこと
  • 出願書類の準備に高3の夏前から時間がかかる
  • 一般選抜の勉強との時間の配分が難しくなる
  • 学部ごとに出願の条件や選考の形が大きく違う

総合型選抜も考える人が高2でやっておくこと

総合型選抜は、出願書類で自分の活動や関心を伝える入試です。高3の夏に慌てて書き始めるより、高2のうちから材料を集めておくと書きやすくなります。

高2のうちにやっておきたい準備
  • 気になる学部の総合型選抜の要項を一度読む
  • 打ち込んでいる活動の記録を、日付と内容でメモしておく
  • 授業や本で興味を持ったテーマを書き留めておく
  • 学校の先生に、総合型選抜を考えていることを伝えておく

『書くほどの活動なんてない』と思う方もいるかもしれません。でも、授業で調べたことや、ずっと気になっている社会の話題も、志望理由の材料になります。

例えば、こんなふうにメモを残しておくと、高3で書類を書く時に役立ちます。

「授業で地域のことを調べて、もっと知りたいと思った。大学ではこのテーマを学べる学部に行きたい」

一般選抜の勉強と並べて進める時は、英語の基礎固めを止めないことが大切です。総合型選抜を受けても、一般選抜を受ける可能性は残しておくと安心ですよ。

総合型選抜を考える方は、書類や面接の準備を見てもらえる先を探しておくのも一つの方法です。

早稲田塾

総合型選抜・推薦入試で早慶を考える方へ

志望理由書や面接、小論文の準備を、講師やスタッフと相談しながら進めたい方は、総合型選抜・学校推薦型選抜の指導をしている塾の無料体験や相談で、自分に合う進め方を確かめてみましょう。

1日無料体験早稲田塾の1日無料体験を見る

校舎の場所や講座の内容、料金は公式サイトで確かめてください。

高二から早慶を目指す人によくある相談

相談の多くは「このままでいいのか」という不安

高2で早慶を目指す人の悩みを見ていると、勉強量への不安や、志望校の決め方、模試の結果の受け止め方についての声が目立ちます。

ここでは、高二から早慶を目指す人によくある相談を3つ選んで答えていきます。

毎日本気でやらないと厳しいですか?

「高二から早慶を目指すなら、毎日本気で勉強しないと厳しいのか」という相談がありました。

『毎日ずっと勉強しないといけないのかな』と身構えてしまいますよね。結論から言うと、高2のうちは「毎日少しでも続けること」のほうが大事です。

英単語を毎日見る、授業の復習をその日のうちにする、という小さな習慣を続けるだけでも、高3になった時の差は大きくなります。無理な計画で途中で止まってしまうより、続けられる量から始めてみてください。

早慶と国立大、どちらを第一志望にすればいい?

「高2の文系で、早慶と国立大のどちらを第一志望にするか、決める基準が分からない」という相談もありました。

迷うのは自然なことです。大きな違いは、受験に使う科目の数と入試の形です。

国立大と早慶では、受験に使う科目の数や、共通テストの使い方が違います。どちらにするかで高2からの勉強の配分が変わるので、気になる大学の入試科目を並べて比べてみてください。詳しくは早慶と国公立の入試の違いの記事で書いています。

模試で現代文だけ点が低かった

「早慶志望で勉強してきたのに、模試で現代文の点が思ったより低かった」という相談です。

がっかりしますよね。ただ、高2の模試は、どこが弱いかを知るためのものと考えて大丈夫です。

現代文は、文章の筋を追う練習を続けると少しずつ安定してきます。間違えた問題で「どの部分を根拠に選べばよかったか」を本文に線を引いて確かめてみてください。国語の進め方は早慶の国語の記事で紹介しています。

よくある質問

高二から早慶を目指すのは遅くないですか?

遅くありません。高2からなら受験までに英語の土台を作る時間があり、受ける入試の形を選ぶ余裕もあります。まずは学校の勉強と英単語の習慣から始めてみてください。

高2のうちに塾や予備校に通ったほうがいいですか?

学校の授業と自分で進める勉強で回っているなら、急いで通う必要はありません。英語の基礎で止まっている、勉強の計画が立てられない、という時に考えれば十分です。選び方は、計画表の章で紹介した予備校の選び方の記事が参考になります。

数学は続けたほうがいいですか?

数学で受けられる文系学部もあるので、得意なら続ける価値はあります。例えば慶應の経済学部A方式や商学部A方式は数学を使います。苦手な場合は、高2の冬までに受験で使うかどうかを決めておくと、高3の勉強が組みやすくなります。

部活を続けながら高二から早慶を目指せますか?

目指せます。平日は英単語と授業の復習、まとまった勉強は週末と長期休み、というように分けると続けやすくなります。部活を引退した後に一気に伸ばせるよう、英語の基礎だけは毎日少しずつ進めておきましょう。

高2で過去問を見てもいいですか?

解くのではなく、どんな問題が出るかを見るだけなら役に立ちます。目指す形が分かると、基礎固めの目的がはっきりします。本格的に解くのは、基礎が固まってからで大丈夫です。

まとめ

この記事の要点
  • 高二から早慶を目指すのは十分に意味のある時期
  • 早慶は学部ごとに科目と方式が違うので、高2のうちにざっくり知っておく
  • 高1・高2は学校の勉強と英語の土台づくりが基本
  • 高2の1年は学期ごとにテーマを1つ決めて進める
  • 英語は単語と文法を先に固め、読解と長文は後から
  • 総合型選抜・推薦も視野に入れるかを高2のうちに一度考える
  • 最新の科目や日程は大学の入試要項で確かめる
早慶ガイド

早慶ガイド 編集部

早稲田大学・慶應義塾大学の入試の仕組み、学部と科目、英語・世界史などの勉強の進め方、時期別の計画、予備校・塾の選び方を、受験生と保護者の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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