早慶の指定校推薦|校内選考の流れと準備

早慶の指定校推薦の仕組みと、校内選考までの流れ・準備を解説する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が早稲田大学・慶應義塾大学の公式サイトや入試要項、文部科学省などの公的機関、出版社の公式情報を調べて独自に執筆しています。入試の方式・科目・日程は年度ごとに変わるため、最新の情報は各大学の入試要項で確認してください。

進路の面談で、先生から指定校推薦の話が出ることがありますよね。『早慶の指定校推薦って、自分の高校にもあるのかな』と気になっている方も多いはずです。

結論から言うと、早慶の指定校推薦は大学が高校を指定して枠を出す仕組みなので、枠があるかどうかは高校ごとに違います。まずは自分の高校で聞いてみるのが出発点です。

この記事を読むと、早稲田・慶應で指定校推薦がある学部、校内選考までの流れ、今からできる準備が分かります。

目次

早慶の指定校推薦とは?大学が高校を指定する仕組み

先に結論

指定校推薦は、学校推薦型選抜の1つです。大学が特定の高校を指定して推薦の枠を出し、その高校の中で選ばれた生徒が出願します。

『推薦って、成績がよければ誰でも出せるんじゃないの?』と思いますよね。

実は、指定校推薦は誰でも出願できる入試ではないんです。大学から枠をもらっている高校の生徒だけが、高校の推薦を受けて出願できます。

そのため、同じ早稲田の同じ学部でも、枠がある高校とない高校があります。枠の数も高校ごとに違い、大学から一般に公表されるものではありません。

比べる点指定校推薦公募の形の推薦・総合型選抜
出願できる人大学が指定した高校の生徒大学の条件を満たした人
高校の推薦要る(校内選考で選ばれる)学校推薦型なら要る、総合型選抜は要らない
枠の情報高校の中で案内される大学の入試要項で公表される
最初に聞く相手担任や進路指導の先生大学の入試要項と先生
指定校推薦と公募の形の推薦・総合型選抜を、出願できる人と高校の推薦の要否で比べた図解
全国のルールの中で行われる

文部科学省の2027年度の実施要項では、学校推薦型選抜の願書受付は2026年11月1日以降、判定結果の発表は12月1日以降とされています。実際の日程は大学・学部と高校の案内で確かめましょう。

早稲田・慶應で指定校推薦がある学部

両大学とも一部の学部で行われている

早稲田大学では11の学部で、慶應義塾大学では5つの学部・学科で指定校推薦が行われています。全部の学部にあるわけではありません。

『自分が行きたい学部に指定校推薦はあるの?』というのが、次に気になるところですよね。

両大学の公式サイトをもとに、指定校推薦がある学部をまとめました。

大学指定校推薦がある学部(大学の公式サイトより)補足
早稲田大学政治経済・法・教育・商・国際教養・文化構想・文・基幹理工・創造理工・先進理工・人間科学社会科学部とスポーツ科学部は指定校推薦を行わず、自己推薦入試を行う
慶應義塾大学経済・法・商・理工・薬学部薬学科文学部には自主応募制による推薦入学者選考がある

早稲田の基幹理工学部には地域連携型もある

早稲田の基幹理工学部では、地域探究・貢献入試の北九州地域連携型も行われています。北九州地域の高校を対象にした、指定校推薦の一形態です。

指定校推薦がない学部を目指す時は

行きたい学部に指定校推薦がない場合でも、早慶を目指す道はほかにあります。早稲田の社会科学部やスポーツ科学部の自己推薦入試、慶應の法学部FIT入試などの総合型選抜です。

総合型選抜や自己推薦の入試は、早慶の総合型選抜・学校推薦型選抜の記事で一覧にしています。

校内選考までの流れ

最初の山場は高校の中の選考

指定校推薦は、大学の選考の前に、高校の中で誰を推薦するかを決める校内選考があります。時期や条件は高校ごとに違うので、早めに先生に確かめておきましょう。

『いつ、何をすればいいのか分からない』という方も多いですよね。一般的な流れを手順にすると、次のようになります。

指定校推薦の一般的な流れ
  1. 高校から、その年に来ている指定校推薦の枠の案内を受ける
  2. 希望する大学・学部を先生に伝え、校内選考に申し込む
  3. 校内選考で、成績や学校生活の様子などをもとに推薦する生徒が決まる
  4. 推薦が決まったら、志望理由書などの書類を準備して大学に出願する
  5. 大学の選考(書類や面接など)を受け、結果を待つ
指定校推薦の流れを、枠の案内から校内選考、出願、大学の選考までの段階で上から下へ並べた図解

時期ごとにやっておきたいこと

校内選考の時期は高校によって違います。下の表は、日付ではなく段階で見る目安です。

段階やっておきたいこと確かめたいこと
高1・高2のうち定期テストを大事にして、評定を積み上げる自分の高校に推薦の仕組みがあるか
枠の案内が出る前行きたい学部を絞り、学部の学びを調べる案内が出る時期と、申し込みの方法
校内選考の前後志望理由を言葉にしておく校内選考で何を見られるか
推薦が決まった後志望理由書と面接の準備を進める大学の選考の内容と日程

例えば、先生とのやり取りはこんな形で十分です。

「早稲田の法学部の指定校推薦を考えているのですが、校内の締め切りと条件を教えてください」
「今年の案内が出たら知らせるね。まずは定期テストを頑張っておこう」

よくある失敗

校内選考に通ることだけを考えて、学部の中身を調べないまま申し込んでしまうことです。志望理由書や面接では学部で学びたいことを聞かれるので、先に学部のことを調べておきましょう。

指定校推薦を考える前の準備チェック

「取れるか」より「本当に行きたいか」

指定校推薦を考える時は、校内選考に通れそうかと同じくらい、その学部に本当に進みたいかを確かめることが大事です。

『枠があるなら、とりあえず出しておけばいいかな』と思う方もいるかもしれません。

ただ、指定校推薦は、合格したらその学部に進むことを前提に考えておくのが自然です。文部科学省の実施要項でも、学校推薦型選抜などの合格者で在学契約を結んだ人は、入学辞退での授業料等の返還の扱いから外れると書かれています。

申し込む前の自己チェック
  • その学部で学びたいことを、自分の言葉で説明できる
  • 学部のカリキュラムやキャンパスを調べたことがある
  • 一般選抜で目指したい大学・学部と比べて考えた
  • 家族と、進学先について話し合っている
  • 校内選考に通らなかった時の計画がある

一般選抜と迷った時の判定表

『指定校推薦にするか、一般選抜で挑戦するか』で迷う方は多いですよね。編集部で、考え方の目安を表にしてみました。

今の気持ち考えられる進め方
推薦が出ている学部に、心から行きたい校内選考の条件を確かめ、準備を進める
推薦の学部にも行きたいが、別の大学・学部も気になる両方の入試の形を調べ、家族や先生と話してから決める
本命は別の大学で、推薦の学部はそれほどでもない一般選抜などで本命を目指す計画を中心にする

どれが正しいということはありません。大事なのは、自分が納得して選ぶことです。

推薦が決まった後の書類と面接の準備

校内選考に通ったら、次は大学に出す書類と、大学の選考の準備です。選考の中身は学部ごとに違うので、大学から届く案内をよく読んでおきましょう。

『推薦が決まったら、もう安心かな』と気がゆるむ方もいるかもしれません。ただ、志望理由書や面接では、その学部で何を学びたいかをしっかり聞かれます。

準備すること進め方の例
志望理由書学びたいことと、そう思ったきっかけを書き出してから文章にする
面接の答え志望理由書に書いたことを、自分の言葉で話せるようにする
学部の下調べ学部の公式サイトで、授業やゼミの内容を読んでおく
練習の相手担任や教科の先生に、模擬面接をお願いする

面接の練習では、こんな質問から始めてみると話しやすいです。

「この学部で、いちばん学んでみたいことは何ですか?」
「高校の授業で調べたことを、大学でもっと深めたいと思っています」

答えを丸暗記するより、聞かれ方が変わっても話せるように、言いたいことの中身を固めておくのがおすすめです。

入学までの勉強も大事

推薦で進学先が決まった後も、大学の授業についていくための勉強は続きます。特に英語は、入学後の授業でも使う場面が多いので、少しずつ続けておくと安心です。

高1・高2のうちからできること

指定校推薦の校内選考では、高校での成績や学校生活が見られることが多いです。高1・高2のうちから定期テストを大事にしておくと、選べる道が広がります。

高2から早慶を目指す時の進め方は、高二から早慶を目指す記事で紹介しています。

保護者の方ができること

指定校推薦の話は、学校の面談で急に出てくることもあります。家に帰ってから本人と話す時は、結論を急がないのがおすすめです。

例えば「その学部のどんなところに惹かれたの?」と、本人の気持ちから聞いてみてください。一緒に学部の公式サイトを見ながら話すと、本人も考えを言葉にしやすくなります。

家族で話しておきたいこと
  • 推薦の学部で、本人が何を学びたいと思っているか
  • 一般選抜で目指したい大学・学部があるか
  • 通うキャンパスと、通学の方法
  • 校内選考に通らなかった時、どう進めるか

志望理由書や面接の準備で、学校の先生だけでは練習が足りない時は、総合型・学校推薦型選抜の対策塾を使う方法もあります。

早稲田塾

総合型選抜・推薦入試で早慶を考える方へ

志望理由書や面接、小論文の準備を、講師やスタッフと相談しながら進めたい方は、総合型選抜・学校推薦型選抜の指導をしている塾の無料体験や相談で、自分に合う進め方を確かめてみましょう。

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校舎の場所や講座の内容、料金は公式サイトで確かめてください。

早慶の指定校推薦でよくある相談

相談の多くは「校内選考」と「迷い」

早慶の指定校推薦についての相談を見ていると、評定の基準、ライバルの数、国公立と迷う気持ちの3つが目立ちます。

ここでは、よくある相談を3つ選んで答えていきます。

校内選考は、評定がかなり高くないと難しい?

「早慶の指定校推薦の校内選考は、評定がどのくらいないと難しいのか」という相談はとても多いです。

気になりますよね。ただ、校内選考の基準は高校ごとに違い、大学も枠も年ごとに変わることがあります。この記事では、評定の数字の目安は書いていません。

いちばん確かなのは、進路指導の先生に聞くことです。「今の評定で、この学部の指定校推薦を考えてもいいですか」と、そのまま聞いてみてください。

希望者が自分1人ということもある?

「1枠しかない早稲田の指定校推薦を希望しているが、ライバルが見当たらない」という相談もありました。

希望者が少ない年もあるので、そういうこともあり得ます。ただ、誰が申し込むかは締め切りまで分からないことも多いです。

ライバルの数を気にするより、志望理由と書類の準備を進めておきましょう。そのほうが、どんな結果でも次に進みやすくなります。

早慶の指定校推薦と国公立大の受験で迷っている

「早慶の指定校推薦をとるか、国公立大を目指して受験勉強を続けるか迷っている」という相談です。

『せっかくのチャンスだし…』と迷いますよね。どちらを選んでも、間違いではありません。

迷った時は、それぞれの大学・学部で学べることと、4年間の過ごし方を書き出して比べてみてください。早稲田と慶應そのものの基本は、早慶とは?の記事が参考になります。

よくある質問

早慶の指定校推薦の枠は、どうすれば分かりますか?

指定校推薦の枠は高校ごとに違い、大学から一般に公表されるものではありません。担任や進路指導の先生に聞いてみてください。

早稲田の社会科学部に指定校推薦はありますか?

早稲田大学の公式サイトによると、社会科学部とスポーツ科学部は指定校推薦を行わず、自己推薦入試を行っています。

慶應で指定校推薦がある学部はどこですか?

慶應義塾大学の公式サイトでは、経済学部・法学部・商学部・理工学部・薬学部薬学科で指定校による推薦入試が行われています。最新は大学の入試要項で確かめましょう。

指定校推薦で面接はありますか?

大学の選考の内容は学部ごとに違います。推薦が決まったら、大学から届く案内や入試要項で、書類や面接の有無を確かめましょう。面接がある場合は、学校の先生に練習をお願いしてみてください。

附属校からの進学と指定校推薦は同じですか?

別の仕組みです。早稲田の附属校・系属校や慶應の一貫教育校からの進学については、早慶の附属校・系属校の記事でまとめています。

まとめ

この記事の要点
  • 早慶の指定校推薦は、大学が高校を指定して枠を出す学校推薦型選抜
  • 枠の有無と数は高校ごとに違い、一般には公表されない
  • 早稲田は11学部、慶應は経済・法・商・理工・薬学部薬学科で行われている
  • 大学の選考の前に、高校の中の校内選考がある
  • 申し込む前に、その学部に本当に行きたいかを確かめる
  • 最新の情報は、高校の先生と大学の入試要項で確かめる
早慶ガイド

早慶ガイド 編集部

早稲田大学・慶應義塾大学の入試の仕組み、学部と科目、英語・世界史などの勉強の進め方、時期別の計画、予備校・塾の選び方を、受験生と保護者の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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