早慶の総合型選抜・学校推薦型選抜|一般選抜以外の入り方

早慶の総合型選抜・学校推薦型選抜の種類と準備の進め方を解説する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が早稲田大学・慶應義塾大学の公式サイトや入試要項、文部科学省などの公的機関、出版社の公式情報を調べて独自に執筆しています。入試の方式・科目・日程は年度ごとに変わるため、最新の情報は各大学の入試要項で確認してください。

早稲田や慶應に行きたいけれど、一般選抜だけで勝負するのは不安という方も多いはずです。『総合型選抜って、自分にも関係あるのかな』と気になりますよね。

結論から言うと、早慶には一般選抜以外にも、総合型選抜や学校推薦型選抜という入り方がいくつもあります。ただ、学部ごとに種類も時期もばらばらなので、まず全体を見渡すことが大事です。

この記事を読むと、早慶の総合型選抜・学校推薦型選抜の種類、一般選抜と並行するかの考え方、準備の進め方が分かります。

目次

早慶の総合型選抜・学校推薦型選抜って何?

先に結論

総合型選抜は、自分で出願して書類や面接などで評価される入試です。学校推薦型選抜は、高校の推薦を受けて出願する入試です。どちらも、学力試験の点数だけで決まる一般選抜とは形が違います。

『AO入試や推薦入試と何が違うの?』と思う方もいますよね。

今は、AO入試にあたるものを「総合型選抜」、推薦入試にあたるものを「学校推薦型選抜」と呼んでいます。ただ、早稲田や慶應では、学部ごとに「AO入試」「FIT入試」「自己推薦入試」などの独自の名前がついていることもあります。

名前が違っても、まずは「自分で出願できるのか」「高校の推薦が要るのか」で分けて考えると分かりやすいです。

入り方出願の形評価の中心2027年度入試の全国ルール(文部科学省の実施要項より)
一般選抜自分で出願する学力試験の得点個別の試験は2027年2月1日から3月25日まで
総合型選抜自分で出願する書類・面接・小論文など願書の受付は2026年9月1日以降、結果の発表は11月1日以降
学校推薦型選抜高校の推薦を受けて出願する調査書・書類・面接など願書の受付は2026年11月1日以降、結果の発表は12月1日以降
一般選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜の3つの入り方を、出願の形と評価の中心で横に並べた図解

この表の日付は、文部科学省が決めている全国共通のルールです。実際の出願期間や試験日は、大学・学部ごとに決まります。

学校推薦型選抜は2つに分かれる

学校推薦型選抜には、大きく分けて2つの形があります。

1つは、大学が高校を指定して推薦の枠を出す「指定校推薦」です。もう1つは、大学の条件を満たせばどの高校からでも推薦を受けて出願できる形です。

早慶の場合、指定校推薦は早稲田・慶應の両方で一部の学部が行っています。慶應の文学部には、自主応募制の推薦入学者選考もあります。

指定校推薦の校内選考や準備については、早慶の指定校推薦の記事でくわしく書いています。

附属校・系属校からの進学は別の道

早稲田の附属校・系属校や、慶應の一貫教育校から大学へ進む道もあります。こちらは高校受験からの話になるので、早慶の附属校・系属校の記事で別にまとめています。

早稲田の総合型選抜・学校推薦型選抜の一覧

早稲田は学部ごとに入試の名前が違う

早稲田大学の総合型選抜は、複数の学部にまたがる「地域探究・貢献入試」と、学部独自の入試に分かれます。学校推薦型選抜は、指定校推薦が中心です。

『早稲田の総合型って、どの学部で受けられるの?』というのが、最初の疑問ですよね。

早稲田大学の入学センターの案内をもとに、主なものを表にしました。

入試の名前区分対象の学部公式に書かれている特徴
地域探究・貢献入試総合型選抜法・教育の一部・文化構想・文・人間科学・スポーツ科学2027年度の出願は2026年9月1日から10日。最終選考で共通テストを使う
全国自己推薦入試総合型選抜社会科学部推薦書は要らない。書類審査の後に小論文と面接
早稲田建築AO入試(創成入試)総合型選抜創造理工学部建築学科を目指す人向け
特別選抜入試総合型選抜先進理工学部学部独自の総合型選抜
FACT選抜入試総合型選抜人間科学部学部独自の総合型選抜
総合型選抜Ⅰ群・Ⅱ群・Ⅲ群、スポーツサポート歴入試総合型選抜スポーツ科学部トップアスリート、アスリート選抜、スポーツ自己推薦など。スポーツサポート歴入試は最終選考で共通テストを使う
AO入試総合型選抜国際教養学部4月入学の国内選考・国外選考と、9月入学がある
指定校推薦入試学校推薦型選抜政治経済・法・教育・商・国際教養・文化構想・文・基幹理工・創造理工・先進理工・人間科学大学が指定した高校の生徒が出願する

ほかに、英語で受ける総合型選抜や、帰国生・外国学生を対象にした入試もあります。

地域探究・貢献入試は共通テストも関わる

地域探究・貢献入試は、6つの学部にまたがる総合型選抜です。早稲田大学の案内では、最終選考で2027年度の共通テストを使うとされています。

つまり、書類や面接だけで終わる入試ではないんです。秋に出願して、冬の共通テストまで勉強を続ける形になります。

社会科学部とスポーツ科学部は指定校推薦がない

社会科学部とスポーツ科学部は、指定校推薦入試を行っていません。そのかわりに、自己推薦の形の入試を行っています。

『自分の高校に推薦の枠がないから無理かも』と思っていた方も、自己推薦の入試なら検討の余地があります。出願の条件は学部ごとに違うので、入試要項で確かめてみてください。

新思考入試について

以前の「新思考入試」という名前は、今の早稲田大学の入試制度の一覧には載っていません。古い情報を見かけたら、今の制度の名前で調べ直しておきましょう。

慶應の総合型選抜・学校推薦型選抜の一覧

慶應は学部ごとに独自の名前がある

慶應義塾大学では、法学部のFIT入試、総合政策学部・環境情報学部のAO入試など、学部ごとに独自の入試があります。指定校推薦は5つの学部・学科で行われています。

慶應の場合、『FIT入試』『SFCのAO』といった名前をよく聞きますよね。慶應義塾大学の公式サイトをもとに、主なものをまとめました。

入試の名前区分対象の学部公式に書かれている特徴
FIT入試総合型選抜法学部(法律学科・政治学科)A方式とB方式がある。第1次は書類、第2次は三田キャンパスで実施
AO入試総合型選抜総合政策学部・環境情報学部書類審査と面接。面接は対面かビデオ
AO入試総合型選抜看護医療学部学部独自のAO入試
分野志向型入試総合型選抜理工学部学部独自の入試
PEARL入試総合型選抜経済学部英語による学位プログラムの入試
自主応募制による推薦入学者選考学校推薦型選抜文学部2027年度は出願登録が2026年10月1日から20日、選考が11月22日
指定校による推薦入試学校推薦型選抜経済・法・商・理工・薬学部薬学科大学が指定した高校の生徒が出願する

法学部FIT入試の流れ

FIT入試には、A方式とB方式があります。第1次は書類での選考で、志願者調書と志望理由書を出します。

A方式はこれに自己推薦書を、B方式は評価書を加えます。B方式は、全国7つの地域ブロックから合格者を出す形です。

段階2027年度の日程(慶應義塾大学の公式サイトより)
出願2026年8月3日から9月3日
第1次の発表2026年9月15日
第2次A方式は9月19日、B方式は9月20日
最終の発表2026年11月2日

第2次の試験の形は、入試要項で確かめてみてください。また、2028年度から変更があると予告されています。

SFCのAO入試は時期が複数ある

総合政策学部・環境情報学部のAO入試は、4月入学向けの「夏秋AO」があります。2027年4月入学向けは、出願が2026年9月上旬、面接が10月中旬から下旬です。

9月入学向けには、冬AO(GIGA)と春AOもあります。なお、SFCの一般選抜では2027年度からドイツ語・フランス語の選択がなくなり、こうした語学力はAO入試で総合評価の対象になります。

年度ごとの変更に注意

慶應では、SFCの2学部の帰国生入試・外国人留学生入試が2027年度以降は募集停止になるなど、入試の形が年度で変わっています。古い情報をもとに計画を立てないよう、受ける年度の公式情報で確かめましょう。

一般選抜と並行する?判定表で考えよう

「どちらか」ではなく「どう組み合わせるか」

総合型選抜を受けるかどうかは、一般選抜をやめるかどうかとは別の話です。多くの場合、一般選抜の勉強を続けながら総合型選抜の準備を足す形になります。

『総合型に絞ったほうがいいのかな、それとも一般一本?』と迷う方は多いですよね。

結論から言うと、まず自分の今の状況を表に当てはめてみてください。これは編集部が作った目安の判定表です。

今の状況考えられる組み立て方気をつけたいこと
学びたいことがはっきりしていて、高校での活動もある総合型選抜の準備をしつつ、一般選抜の勉強も続ける書類の準備で勉強の時間が削られすぎないようにする
学びたいことはあるが、まだ言葉にできていない夏までに志望理由を書き出してみて、受けるか決める書けないまま出願の時期を迎えないよう、早めに手をつける
学びたい分野がまだ決まっていない一般選抜を中心に進め、学部選びを先に進める入試の形より先に、学部の中身を調べる
共通テストを使う総合型選抜を考えている共通テストの対策も一般選抜と同じように進める秋の出願と冬の共通テストが両方来る前提で計画する
高校に指定校推薦の枠がありそう校内選考の条件を先生に確かめる校内選考に通らなかった時の計画も立てておく
一般選抜と総合型選抜を並行するかどうかを、学びたいことの明確さと活動の有無で分けて考える判定の流れの図解

並行する時の1年の組み立て方

並行する場合、夏から秋は総合型選抜の書類と面接、冬からは一般選抜の勉強という流れになりやすいです。

例えば慶應の法学部FIT入試なら、出願は8月から9月です。夏休みに志望理由書を仕上げることになるので、春のうちに下書きを始めておくと楽になります。

並行を決める前の自己チェック
  • 大学で学びたいことを、3文くらいで説明できる
  • 高校で取り組んできたことを、具体的に1つ話せる
  • 志望する学部の総合型選抜の出願条件を読んだことがある
  • 出願の時期と、学校の定期テストや行事の時期を照らし合わせた
  • 総合型選抜がだめだった時の、一般選抜の計画がある

当てはまる項目が少なくても、受けられないわけではありません。足りないところが、これからの準備のテーマになります。

英検などの資格はどう考える?

『英検を持っていたほうが有利なのかな』という声もよく聞きます。

総合型選抜で英語の資格がどう扱われるかは、入試ごとに違います。出願の条件になっているのか、書類で書ける実績の1つなのかを、要項で確かめてみてください。

一般選抜で英語の外部試験をどう使えるかは、英検は早慶受験に使える?の記事でまとめています。

志望理由書・面接の準備の流れ

書類は「書く前の掘り下げ」で決まる

志望理由書は、いきなり書き始めると手が止まりがちです。学びたいことと、そう思ったきっかけを先に書き出してから、文章にしていきましょう。

総合型選抜の準備で、いちばん時間がかかるのが書類です。『何を書けばいいのか分からない』という方も多いはずです。

準備の流れを、手順にまとめてみました。

志望理由書から面接までの準備の手順
  1. 志望する学部の入試要項を読み、出す書類と試験の形を書き出す
  2. 大学で学びたいことと、そう思ったきっかけを箇条書きにする
  3. 高校での活動や授業で考えたことを、学びたいことと結びつける
  4. 志望理由書の下書きを書き、先生など第三者に読んでもらう
  5. 書き直しをくり返して、出願の締め切り前に仕上げる
  6. 書類の内容をもとに、面接で聞かれそうな質問に答える練習をする
志望理由書の下書きから面接の練習まで、総合型選抜の準備を6つの段階で上から下へ並べた図解

掘り下げは会話の形でやると進む

自分のことを1人で掘り下げるのは、意外と難しいものです。先生や家族に質問してもらうと、言葉が出てきやすくなります。

例えば、こんなやり取りです。

「どうしてその学部に興味を持ったの?」
「授業で地域の課題を調べた時に、もっと仕組みを知りたいと思ったんです」

こうして出てきた言葉を書き留めていくと、志望理由書の材料になります。

小論文がある入試もある

社会科学部の全国自己推薦入試のように、書類審査の後に小論文と面接がある入試もあります。書く試験の準備は、時間をかけて少しずつ進めておきましょう。

書く試験の準備の進め方は、慶應の小論文・論述の対策の記事が参考になります。

よくある失敗

志望理由書を、ほかの人の例文に似せて書いてしまうことです。面接では書類の内容を深く聞かれることが多いので、自分の経験から出た言葉で書いておくと、答える時にも困りません。

学校の先生と塾、どちらに頼る?

書類の添削や面接の練習は、まず学校の先生にお願いしてみてください。調査書を書くのも学校なので、早めに相談しておくと話が進みやすくなります。

それでも練習の回数が足りない時は、総合型・学校推薦型選抜の対策塾を使う方法もあります。例えば早稲田塾は、志望理由書づくりや面接、小論文の対策を行っている塾です。

早稲田塾の公式サイトによると、高2・高1・中学生向けに1日無料体験があります。専門スタッフとの個別の指導で、総合型・学校推薦型選抜の基礎知識や志望校選び、対策のスケジュールを扱う内容です。

早稲田塾

総合型選抜・推薦入試で早慶を考える方へ

志望理由書や面接、小論文の準備を、講師やスタッフと相談しながら進めたい方は、総合型選抜・学校推薦型選抜の指導をしている塾の無料体験や相談で、自分に合う進め方を確かめてみましょう。

1日無料体験早稲田塾の1日無料体験を見る

校舎の場所や講座の内容、料金は公式サイトで確かめてください。

高2のうちから準備を始めたい方は、高二から早慶を目指す記事も合わせて読んでみてください。

早慶の総合型選抜でよくある相談

相談の多くは「何を準備すればいいか」

早慶の総合型選抜についての相談を見ていると、アピールできることの中身、英語の資格、塾が要るかどうかの3つが目立ちます。

ここでは、よくある相談を3つ選んで答えていきます。

どんなアピールポイントが必要?

「早慶やMARCHに総合型選抜で受かりたいけれど、どんなアピールが要るのか」という相談がありました。

気になりますよね。結論から言うと、大きな実績があるかどうかより、学びたいことと自分の経験がつながっているかが大事です。

例えば、授業で調べたことや、学校の活動で考えたことでも、大学で学びたいことにつながっていれば立派な材料になります。まずは志望する学部が、どんな学生を求めているかを公式サイトで読んでみてください。

英検は何級を持つべき?英検1級なら受かる?

「早慶の総合型選抜を考えている高2で、英検は何級を持つべきか」「英検1級があれば受かる可能性はあるか」という相談も多いです。

英語の資格は、入試によって扱いが違います。出願条件に英語の資格がある入試もあれば、書類で書ける実績の1つになる入試もあります。

ただ、資格だけで合否が決まるわけではありません。書類や面接、入試によっては小論文や共通テストもあるので、資格は材料の1つと考えておきましょう。

総合型選抜に受かるには、対策塾に通う必要がある?

「高2の子どもが総合型選抜を考えている。対策塾に通わないといけないのか」という保護者の方からの相談です。

『周りが通っているから…』と焦りますよね。ただ、塾に通わないと受けられないわけではありません。

まずは学校の先生に、書類の添削や面接の練習をお願いできるか聞いてみてください。それでも練習が足りない時に、塾の無料体験で中身を確かめてから決める、という順番がおすすめです。

よくある質問

早慶の総合型選抜は、いつ出願しますか?

入試によって違います。2027年度入試では、慶應の法学部FIT入試の出願が2026年8月3日から9月3日、早稲田の地域探究・貢献入試の出願が9月1日から10日です。受ける入試の要項で日程を確かめましょう。

総合型選抜と一般選抜は両方受けられますか?

両方を受ける計画を立てる人は多いです。総合型選抜の準備をしながら、一般選抜の勉強も続ける形が考えられます。早稲田の地域探究・貢献入試のように、最終選考で共通テストを使う入試もあります。

慶應の一般選抜で共通テストは使えますか?

使えません。慶應義塾大学の一般選抜は、共通テストの結果を使って出願することができないと公式に案内されています。

自分の高校に指定校推薦の枠があるか、どうやって調べますか?

指定校推薦の枠は高校ごとに違い、大学から一般に公表されるものではありません。担任や進路指導の先生に聞いてみてください。

志望理由書はいつから書き始めればいいですか?

出願の時期から逆算して決めましょう。夏に出願する入試なら、春のうちに学びたいことの書き出しから始めておくと、書き直しの時間を取れます。

まとめ

この記事の要点
  • 早慶には一般選抜のほか、総合型選抜と学校推薦型選抜という入り方がある
  • 早稲田は地域探究・貢献入試や学部独自の入試、慶應は法学部FIT入試やSFCのAO入試などがある
  • 指定校推薦は早稲田・慶應とも一部の学部で行われ、枠は高校ごとに違う
  • 一般選抜と並行するかは、学びたいことの明確さと活動の有無で考える
  • 志望理由書は書く前の掘り下げから始め、学校の先生にも相談する
  • 入試の形は年度で変わるので、最新は大学の入試要項で確かめる
早慶ガイド

早慶ガイド 編集部

早稲田大学・慶應義塾大学の入試の仕組み、学部と科目、英語・世界史などの勉強の進め方、時期別の計画、予備校・塾の選び方を、受験生と保護者の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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