1年で早慶は間に合う?12か月の勉強計画

1年で早慶を目指す人向けに、12か月の勉強計画を解説する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が早稲田大学・慶應義塾大学の公式サイトや入試要項、文部科学省などの公的機関、出版社の公式情報を調べて独自に執筆しています。入試の方式・科目・日程は年度ごとに変わるため、最新の情報は各大学の入試要項で確認してください。

受験まであと1年。ここから早稲田や慶應を目指して間に合うのか、何から手をつければいいのか迷いますよね。

結論から言うと、1年で早慶を目指せるかどうかは「今どの段階にいるか」と「12か月をどう区切るか」で見通しが変わります。この記事では、段階別の判定表と、12か月を4期に分けた計画の立て方、遅れた時の立て直し方を紹介します。

目次

1年で早慶は間に合う?今の段階で見通しを確かめよう

先に結論

「間に合うか」は、才能より今のスタート地点で変わります。まず自分がどの段階にいるかを確かめると、最初の3か月で何をするかが決まります。

『一年で早慶なんて、本当に間に合うの?』と思う方も多いはずです。

よく「1年あれば早慶は届く」とも「1年では足りない」とも言われますよね。実は、どちらも半分正しいんです。同じ1年でも、英単語や文法がどこまで終わっているかで、使える時間の中身がまったく違ってきます。

段階別の判定表

英語を中心に、今の状態を4つの段階に分けてみました。いちばん近いものを選んでみてください。

今の段階状態の目安1年の見通し最初の3か月でやること
段階1中学英語の文法があいまい。英単語帳を1冊も終えていない計画の密度が求められる。受ける学部を早めに絞ると進めやすい中学から高校の基本文法と、英単語帳の基本の部分
段階2英単語帳の基本の部分は言える。文法は一通り習った4期の計画どおりに進めば、過去問の時期まで届きやすい文法の問題集1冊と、英文解釈の入門
段階3英単語帳1冊と文法の問題集を終えた。長文はまだ時間が足りない解釈と長文に時間を回せるので、学部ごとの対策まで進めやすい英文解釈と長文、社会の通史
段階4長文を時間内に読めることが多い。社会の通史も一通り終えた過去問と弱点の直しに時間を使える受ける学部の過去問を1年分解いて弱点を探す
今の学力を4つの段階に分け、段階ごとに1年の見通しと最初の3か月でやることを並べた判定表の図解

例えば段階1の方は、早慶の問題にいきなり手を出すより、基本の文法と単語に最初の3か月を使う方が、結果的に早く進みます。段階4の方は、新しい本を増やすより、過去問から自分の弱点を探す方が時間を生かせます。

判定表の使い方

判定表は「合格できるかどうか」を決めるものではありません。どこから始めるかを決めるための地図です。

自分の段階を決める時のチェック
  • 英単語帳の基本の部分を、見て意味が言える
  • 文法の問題集を1冊、最後まで解いたことがある
  • 英文の主語と動詞を、印をつけて見つけられる
  • 長文を1題、時間を計って最後まで読めたことがある
  • 社会(世界史か日本史)の通史を、教科書で一通り読んだ

当てはまる数が少なくても、焦らなくて大丈夫です。少ない人ほど、最初の3か月の中身をはっきり決めておくことが大事になります。

段階ごとに気をつけたいこと

段階によって、つまずきやすい所も違います。自分の段階の行だけ読んでおいてください。

  • 段階1の方は、問題集を何冊も並べがちです。英単語帳と文法の本を1冊ずつに決めて、毎日少しずつ進める方が続きます
  • 段階2の方は、文法を「分かった」で止めがちです。問題を解いて、正しい理由を自分の言葉で言えるかを確かめてみてください
  • 段階3の方は、長文の量を増やしすぎて解き直しが追いつかないことも。1題を丁寧に直す方が力になりやすいです
  • 段階4の方は、得意な科目ばかりに時間を使いがちです。過去問で点が取れなかった科目から時間を回してみてください

例えば段階2の方なら、文法の問題を解いた後に「なぜこの答えになるの?」と自分に聞いてみるだけで、理解の深さが変わってきます。

「1年」はいつから数える?受験日から逆算しよう

1年の終わりは「試験日」で決まる

1年で早慶を目指す時は、自分の受ける学部の試験日を終わりに置いて、そこから逆に12か月を数えます。学部ごとに試験日が違うので、終わりの日も人によって変わります。

『一年って、4月から数えるの?それとも今日から?』と迷う方もいますよね。

結論から言うと、始まりは今日です。ただ、終わりは自分が受ける学部の試験日なので、まず試験日を確かめておきましょう。

2027年度一般選抜の日程の例

2027年度一般選抜の公式情報では、試験日は次のようになっています。早慶一年の計画を立てる時の「ゴールの目安」として見てみてください。

大学出願の期間試験日の例(2027年)
早稲田大学2027年1月6日から1月19日(消印有効)文化構想学部2月12日、法学部・政治経済学部2月15日、文学部2月17日
慶應義塾大学2026年12月24日から2027年1月18日(出願登録)経済学部2月13日、商学部2月14日、文学部2月15日、法学部2月16日

来年度以降に受ける方は、日程が同じとは限りません。ただ、どちらの大学も2月中旬に試験が集まる形なので、計画の終わりを「2月中旬」と置いておくと逆算しやすいです。

日程の最新は大学の公式で

ここでの日程は2027年度一般選抜の公式情報です。早稲田の入学試験要項は2026年11月上旬に公開予定とされています。最新は大学の入試要項で確かめましょう。

共通テストを使うかどうかも先に決める

慶應の一般選抜は、大学入学共通テストの結果を使って出願することができません。一方で早稲田は、政治経済学部のように一般選抜で共通テストを組み合わせる学部があります。

例えば早稲田の政治経済学部を受けるなら、共通テストで「数学Ⅰ,数学A」が必須です。1年の計画に数学を入れるかどうかは、ここで決まってきます。

12か月を4期に分けた勉強計画

12か月は「基礎・解釈・演習・過去問」の4期

1年の計画は、月ごとに細かく決めるより、3か月ずつの4期に分けると立てやすくなります。期ごとに「何ができたら次へ進むか」を決めておくのがコツです。

『12か月分の計画を立てても、途中でずれそう』と思いますよね。

だからこそ、期ごとの区切りを作っておくんです。区切りごとに見直せば、ずれても立て直しやすくなります。

4期の計画表

試験日を2月中旬に置いた時の、4期の分け方の例です。数字は目安なので、自分の段階に合わせて前後させてください。

期時期の目安中心になること次に進む目安
第1期 基礎試験の12か月前から10か月前英単語・英文法・古文単語と文法・社会の通史の前半英単語帳の基本の部分と文法の問題集1冊が終わった
第2期 解釈9か月前から7か月前英文解釈・現代文の読み方・社会の通史の後半英文の組み立てをつかみながら、短めの長文を読める
第3期 演習6か月前から4か月前長文の問題集・社会の問題集・テーマ史と文化史長文を時間を計って解き、解き直しまでできる
第4期 過去問3か月前から試験まで受ける学部の過去問・弱点の直し・総整理過去問で間違えた所を、同じ形で間違えなくなる
12か月を基礎・解釈・演習・過去問の4期に分け、期ごとに中心になる勉強と次に進む目安を並べた図解

第1期と第2期は「土台」に時間をかける

最初の半年は、早慶の問題そのものより、単語・文法・解釈の土台に時間を使う時期です。ここを急ぐと、第3期の長文で読めない文が増えてしまいます。

例えば、英文解釈の本を読んでいる時に、こんな風に自分に聞いてみてください。

「この文の主語はどれ?」
「この関係詞は、どの名詞を説明している?」

この問いにすぐ答えられるようになれば、第3期の長文に進む準備ができています。

第3期と第4期は「早慶の形」に合わせる

第3期からは、受ける学部の出題に合わせて問題を選びます。早慶の英語は学部ごとに出題の形が違うので、早慶の英語の特徴と対策の記事で学部ごとの違いを先に見ておくと、問題集を選びやすくなります。

第4期の過去問は、早稲田も慶應も大学の公式サイトで試験問題を公開しています。過去問をいつから始めるかや使い方は早慶の過去問はいつから?の記事で詳しく書いています。

1週間の回し方の例

4期の計画を、毎週の勉強に落とすと次のような形になります。曜日の割り振りは一例なので、学校や部活の予定に合わせて組み替えてみてください。

曜日の例やることねらい
平日の毎日英単語と古文単語を少しずつ。社会は一問一答で前日の範囲を確かめる覚える科目を毎日触れて、忘れる前に思い出す
平日の2日その期の中心の勉強(文法・解釈・長文など)を進める新しい内容を進める日を決める
平日の残り社会の通史や国語の読解を進める英語以外の科目を止めない
休日の1日1週間で間違えた問題を解き直す間違いを次の週に持ち越さない
休日のもう1日計画の見直しと、翌週の予定を書く遅れに早く気づく

ここで大事なのは、週に1回「解き直しの日」と「見直しの日」を入れておくことです。進めるだけの週が続くと、覚えたことが抜けていっても気づけません。

『休日を見直しに使うのはもったいない』と感じる方もいるかもしれません。

ただ、見直しの日があると、次の週に何をやるかで迷う時間が減ります。結果的に、勉強そのものに使える時間が増えていくんです。

よくある失敗

第1期の単語や文法を「完璧にしてから次へ」と考えすぎて、第2期に進めないまま夏を迎えることがあります。基本の部分が言えたら次に進み、残りは並行して回す方が計画どおりに進みやすいです。

科目ごとに、1年の進め方を決めておこう

私立文系なら「英語・国語・社会か数学」の3科目を同時に回す

早慶の私立文系の一般選抜は、英語・国語・社会(または数学)の組み合わせが多い形です。どれか1科目に偏らず、比重を変えながら3科目を同時に回します。

『英語だけ先に仕上げてから、ほかの科目をやればいい?』と考える方もいますよね。

ただ、社会の通史や古文の文法は、覚えてから点につながるまでに時間がかかります。英語を中心にしつつ、ほかの科目も最初から少しずつ進めておくのがおすすめです。

科目ごとの1年の比重の例

4期のそれぞれで、どの科目に時間を多めに使うかの目安です。これも例なので、自分の得意・不得意で調整してみてください。

科目第1期 基礎第2期 解釈第3期 演習第4期 過去問
英語単語と文法に多め英文解釈に多め長文の演習に多め学部ごとの過去問
国語古文単語と文法現代文の読み方と古文の読解問題集で解く練習学部ごとの過去問
世界史・日本史通史の前半通史の後半テーマ史・文化史と問題集過去問と総整理
数学(選ぶ人)基本の例題標準の問題受ける学部の範囲の演習過去問

国語は「古文」を早めに始める

国語の中でも、古文は単語と文法を覚えないと読めない分野です。第1期から少しずつ進めておくと、第3期の演習に余裕が出てきます。

現代文は、読み方を身につけるまでに時間がかかる科目です。問題を解いた後に、答えの根拠が本文のどこにあるかを線で示せるかを確かめてみてください。

『国語は日本語だから、後回しでもなんとかなる』と考える方もいますよね。

ただ、早稲田の文学部や文化構想学部のように、2027年度一般選抜で国語が英語と同じ75点の学部もあります。受ける学部の配点を見て、国語にかける時間を決めておきましょう。

数学か社会か、迷った時の考え方

数学で受けられる文系学部もあります。2027年度一般選抜の公式情報では、慶應の経済学部A方式と商学部A方式、早稲田の商学部の数学型などがその形です。

一方で、受けたい学部に数学で受けられる方式が無ければ、社会を選ぶことになります。迷った時は、受けたい学部の一覧を先に作って、両方で受けられる学部がどれだけあるかを数えてみてください。

早慶1年の計画は「受ける学部」から作る

科目の比重は、受ける学部の配点で変わります。例えば慶應の経済学部B方式は英語と地理歴史が同じ200点なので、社会の比重を高めにする計画が合っています。

計画が遅れた時の立て直し方

遅れたら「削る順番」を決めてから組み直す

1年の計画は、途中で遅れるのが普通です。遅れた時は、全部を取り戻そうとせず、何を削るかを先に決めてから組み直すと、計画が回り始めます。

『もう計画から2か月も遅れてる…』と落ち込んでしまう方もいますよね。

そう感じるのは自然です。ただ、遅れに気づけたのは、計画を立てていたからなんです。ここからの組み直し方を決めておきましょう。

計画を立て直す手順
  1. 今の期で、終わっていないことを書き出す
  2. 書き出したことを「点に直結する」「後でも間に合う」に分ける
  3. 後でも間に合うことは、次の期と並行させるか削る
  4. 受ける学部を見直し、科目や範囲を絞れないか考える
  5. 新しい計画を、次の期の終わりまでの分だけ書く

何を削り、何を残すか

削る順番に迷ったら、次の表を目安にしてみてください。

遅れている内容残す・削るの目安理由
英単語・英文法残す。量を減らして毎日続ける長文も過去問も、ここが土台になる
英文解釈残す。1冊に絞る早慶の長文で読めない文を減らす
社会の細かい用語後回しにしてよい通史の流れが先。細かい用語は過去問で補える
問題集の2冊目削ってよい1冊目の解き直しの方が力になりやすい
受けない学部の対策削る受ける学部に時間を集める

1年で早慶を目指して計画が大きく遅れている時は、半年で早慶を目指す計画の記事や夏から早慶を目指す計画の記事のように、残り期間に合わせた計画に切り替えるのも1つの方法です。

1人で計画を管理するのが難しい時

毎週の計画の見直しを、自分1人で続けるのは大変ですよね。学校の先生に計画表を見てもらう、家族に週1回だけ進み具合を話す、といった方法でも、遅れに早く気づけます。

学習の管理を塾にお願いする方法もあります。どの方法が合うかは、自分で続けられるかどうかで決めてみてください。

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1年で早慶を目指す人からのよくある相談

相談の多くは「何を優先するか」

1年で早慶を目指す人の悩みを見ていると、科目の選び方、英検との両立、浪人を選ぶかどうかなど、限られた時間で何を優先するかに迷う声が多くあります。

ここでは、1年で早慶を目指す人からよく出る相談を3つ選んで答えていきます。

英語と国語はやるけれど、数学か社会かで迷っている

「1年で早慶を目指していて、英語と国語はやるが、数学と社会のどちらにするか迷っている」という相談がありました。

結論から言うと、受けたい学部の一覧から決めるのがいちばん確実です。数学で受けられる学部と、社会で受けられる学部を書き出してみてください。

例えば慶應の経済学部と商学部には、数学で受けるA方式があります。ただ、慶應の文学部や法学部は地理歴史で受ける形なので、受けたい学部によって答えが変わってきます。

英検の勉強と、ほかの科目をどう両立する?

「1年で早慶を目指す計画の中で、英検準1級の勉強もしながら国語と日本史も進めないといけない」という相談もありました。

まず、英検を受ける目的を確かめてみてください。早慶の一般選抜で英検を使える方式は限られていて、例えば慶應の一般選抜で英語外部試験を使えるのは文学部だけです。

受ける学部で英検を使わないなら、英検の勉強は英語の単語と長文の練習を兼ねる形にして、国語と社会の時間を削りすぎないように組んでみてください。

浪人して1年で早慶を目指すのと、今の合格先に進むのと

「一年浪人して早慶を目指すか、今年合格した大学に進むかで迷っている」という相談です。

どちらが正しいという答えはありません。どちらの道も、自分で考えて選んだなら立派な選択です。

迷った時は、浪人した1年で何をどう変えるかを、この記事の4期の計画表に書き込んでみてください。具体的に書けるかどうかが、決める時の手がかりになります。浪人して目指す時の考え方は逆転を目指す時の計画の立て方の記事でも紹介しています。

よくある質問

1年で早慶に合格することはできますか?

今の段階と、受ける学部の形によって見通しが変わります。この記事の判定表で今の段階を確かめ、12か月を4期に分けて計画を立てると、何から始めるかがはっきりします。

一年で早慶を目指す時、1日に何時間勉強すればいいですか?

時間の長さより、期ごとに「何ができたら次へ進むか」を決めておく方が大事です。平日と休日で時間を決める場合も、あくまで目安として、週ごとに中身を見直してみてください。

早慶1年の計画で、過去問はいつから始めますか?

4期の計画では、試験の3か月前ごろからを過去問の期にしています。ただ、どんな問題が出るかを知るために、早い時期に1年分だけ見ておくのもおすすめです。

計画が遅れたら、受ける学部を減らした方がいいですか?

受ける学部を絞ると、科目や範囲に時間を集められます。削る前に、受けたい学部の科目と配点を並べて、どこを残すかを考えてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 1年で早慶を目指せるかは、今の段階と12か月の区切り方で見通しが変わる
  • 1年の終わりは受ける学部の試験日。2027年度は早慶とも2月中旬に試験が集まる
  • 12か月は基礎・解釈・演習・過去問の4期に分け、期ごとに次へ進む目安を決める
  • 私立文系なら英語・国語・社会か数学を、比重を変えながら同時に回す
  • 遅れたら削る順番を決めて、次の期の分から組み直す
  • 日程や科目の最新は、大学の入試要項で確かめる
早慶ガイド

早慶ガイド 編集部

早稲田大学・慶應義塾大学の入試の仕組み、学部と科目、英語・世界史などの勉強の進め方、時期別の計画、予備校・塾の選び方を、受験生と保護者の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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