早慶の英語の特徴と対策|学部ごとに違う出題への備え方

早慶の英語の特徴と、学部ごとに違う出題への備え方を解説する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が早稲田大学・慶應義塾大学の公式サイトや入試要項、文部科学省などの公的機関、出版社の公式情報を調べて独自に執筆しています。入試の方式・科目・日程は年度ごとに変わるため、最新の情報は各大学の入試要項で確認してください。

早稲田か慶應を目指していると、早慶の英語はどう対策すればいいのか、何から手をつければいいのか迷いますよね。

結論から言うと、早慶英語の対策は「力を5つに分けて順番に仕上げる」ことと「志望学部の過去問で形を確かめる」ことの2本立てで考えると進めやすくなります。

この記事を読むと、学部ごとの英語の配点の違い、仕上げる順番、参考書の使い分け、過去問での確かめ方が分かります。

目次

早慶の英語はどんな試験?学部ごとに配点と形が違う

先に結論

早慶の英語は、大学ごと・学部ごとに問題を作っています。配点の重さも試験時間も、学部によってかなり違います。「早慶の英語」とひとまとめにせず、志望学部ごとに見ていきましょう。

『早慶の英語って、どの学部も同じくらい難しいんでしょ?』と思う方も多いはずです。

実は、同じ大学の中でも、英語の扱いは学部ごとに違うんです。まずは公式の情報で、英語の配点を並べてみますね。

大学・学部英語の扱い(2027年度一般選抜)
早稲田 文化構想学部英語75点(90分)。英語4技能テスト利用方式もある
早稲田 文学部英語75点(90分)。英語4技能テスト利用方式もある
早稲田 法学部外国語60点(90分)
早稲田 政治経済学部日英両言語の長文を読む総合問題(記述式を含む)
早稲田 人間科学部本学試験の英語50点(国英型・数英型)
慶應 文学部外国語150点。英語の独自試験か、英検CSE総合スコア2500以上の利用などから選ぶ
慶應 経済学部外国語(英語)200点
慶應 法学部・商学部外国語200点
慶應 総合政策学部・環境情報学部外国語などから選ぶ科目が200点。2027年度から外国語は英語のみ

この表は、早稲田と慶應の公式サイトに載っている2027年度の情報をもとにしています。

配点の重さで、英語の位置づけが変わる

例えば慶應の法学部は、外国語200点・地理歴史150点・小論文100点です。英語がいちばん重い科目なんです。

一方で早稲田の文化構想学部は、英語75点・国語75点・地歴50点です。英語と国語が同じ重さなので、国語も英語と同じくらい大事になります。

慶應経済学部の採点のしかた

慶應の経済学部は2027年度から小論文を休止します。B方式では、英語の一部が一定点に達した受験生だけ、残りの問題を採点する方式です。英語の出来がほかの科目の採点にも関わるので、要項で仕組みを確かめておきましょう。

学部の違いを知ることから対策が始まる

『とりあえず難しい英語をやっておけばいい』と考えがちですよね。ただ、学部によって試験時間も配点も違うので、同じ練習でも効き方が変わります。

早稲田の政治経済学部のように、日本語と英語の両方の長文を読む総合問題で英語の力を問う学部もあります。こうした形は、学部の過去問を見ないと分かりません。

早稲田と慶應の両方を受ける時は

『早稲田も慶應も受けたいけど、対策を分けるべき?』という方もいますよね。

結論から言うと、5段階の土台は共通なので、高3の夏ごろまでは分けずに進めて大丈夫です。分けるのは、過去問を解き始めてからで間に合います。

例えば、慶應の法学部と早稲田の文学部を受けるなら、英語の配点の比重がかなり違います。過去問の演習時間を、配点の重い方へ少し多めに回すといった調整を考えてみてください。

学部ごとの入試の全体は、早稲田大学の一般選抜の記事と慶應義塾大学の一般選抜の記事でまとめています。

早慶の英語で求められる5つの力と、仕上げる順番

力を5つに分けると、今やることが見える

早慶の英語の力は「語彙・文法・解釈・長文・英作文」の5つに分けて考えると分かりやすいです。下の力ができていないと、上の力は伸びにくくなります。

『単語も文法も長文も、全部やらなきゃいけない気がする…』という方もいますよね。

ここが大事なところです。早慶英語の力は積み上げなので、順番を決めると迷いが減ります。

この記事では、次の5段階で考えます。

段階力何ができればいいか主な教材の種類
1語彙単語・熟語の意味がすぐ出る単語帳・熟語帳
2文法文の形と語法の決まりが分かる文法・語法の問題集
3解釈長くて複雑な1文を正しく訳せる英文解釈の参考書
4長文まとまった文章を時間内に読み、設問に答えられる長文の問題集・過去問
5英作文自分の考えを英語で書ける英作文の参考書・過去問
早慶の英語の力を語彙・文法・解釈・長文・英作文の5段階に分け、下から順に積み上げる流れを示した図解

1から3は「並行して」進めてかまわない

5段階といっても、1つ終わるまで次に進めないわけではありません。語彙と文法は毎日少しずつ並行して進めるのが普通です。

例えば、高2の秋に単語帳を半分ほど覚えた人なら、文法の問題集を始めてもいいタイミングです。解釈は文法がひと通り終わったころから始めると、つまずきにくくなります。

長文と英作文は「土台ができてから」

長文の問題集は、解釈で1文を正しく読めるようになってから取り組むと効果が出やすいです。読めない文を量だけこなしても、なかなか伸びないことも。

英作文は、志望学部の試験に書く問題があるかで優先度が変わります。まず過去問で確かめてから、時間をかけるかどうかを決めましょう。

今どの段階にいるかの自己チェック
  • 単語帳の見出し語を見て、意味がすぐ言える
  • 文法問題を解いた時、正解の理由を説明できる
  • 長い1文を、主語と動詞を見つけて訳せる
  • 長文を時間を計って解き、最後まで読み切れる
  • 志望学部に英作文があるかを知っている

上から順にチェックして、最初に引っかかった段階が今の課題です。そこから手をつけてみてください。

時期ごとの重心の目安

5段階を、いつどれくらい意識するかの例も並べておきますね。始めた時期や今の力で変わるので、あくまで目安として見てください。

時期の例重心を置きたい段階並行して続けること
高1・高2語彙と文法学校の教科書の英文を音読する
高3の春文法の仕上げと解釈単語帳を毎日1区切りずつ
高3の夏解釈から長文へ志望学部の過去問を1年分だけ見ておく
高3の秋以降長文と過去問、必要なら英作文単語と文法の印の問題を見直す

『もう高3の夏なのに、文法が終わっていない』と焦る方もいるかもしれません。

その場合は、表の時期に合わせるより、自己チェックで引っかかった段階から始める方が確実です。遅れた分は、過去問で出題の形を見て、やる範囲を絞ることで取り戻していきましょう。

早慶の英語の参考書ルートの全体図

参考書は「どの段階の力を伸ばすか」で選ぶ

参考書はたくさんありますが、どれも目的が違います。評判よりも、今の自分に足りない段階の本を1冊ずつ選ぶのがおすすめです。

『みんな違う参考書をすすめていて、どれを信じればいいか分からない』という声はよく聞きます。

実は、どの本がいいかより、今の段階に合っているかの方が大事なんです。出版社の公式情報をもとに、段階ごとに代表的な本を並べてみます。

段階代表的な参考書の例こういう人に向く
語彙(単語)英単語ターゲット1900、システム英単語受験用の1冊目を固めたい人
語彙(上級)速読英単語 上級編、話題別英単語 リンガメタリカ1冊目を終えて語彙を広げたい人
語彙(熟語)英熟語ターゲット1000、速読英熟語熟語をまとめて覚えたい人
文法Next Stage、英文法・語法 Vintage文法と語法を問題で固めたい人
解釈基礎英文解釈の技術100、英文熟考長い1文を正確に読みたい人
長文英語長文ポラリス3(発展レベル)、英語長文ハイパートレーニング レベル3 難関編難しめの長文に慣れたい人
英作文ドラゴン・イングリッシュ基本英文100書くための基本の文を覚えたい人

この表の本は「この中から選ぶ」という意味ではありません。学校で配られた本がある人は、その本を同じ段階の本として使って大丈夫ですよ。

語彙の段階の進め方

単語帳は、まず1冊を仕上げるのが先です。1冊目を終えたら、2冊目を足すかを考えます。

単語帳の選び方と2冊目の考え方は早慶に必要な英単語帳の記事、熟語は早慶の英熟語対策の記事で詳しく紹介しています。

文法と解釈の段階の進め方

文法の問題集は、正解できたかより「なぜその答えになるか」を言えるかを見てください。理由が言えない問題に印をつけて、何度か解き直しましょう。

解釈は、1文を時間をかけて正しく読む練習です。進め方は早慶の英文解釈の記事にまとめています。

長文と英作文の段階の進め方

長文は、解いた後に音読や読み直しをすると、読む速さが少しずつ上がっていきます。問題集の使い方は早慶の英語長文対策の記事で紹介しています。

英作文は、まず覚えた基本の文を使って短く書く練習から始めるのが進めやすいです。詳しくは早慶の英作文の記事を見てみてください。

よくある失敗

参考書を次々に買い替えて、どれも途中で終わってしまうことがあります。1冊を最後まで終えてから次に進む方が、結局は早く力がつきます。

学部ごとの出題形式は過去問で確かめる

出題形式は「過去問を見る」が一番確か

学部ごとの問題の形は、大学が公開している過去問で確かめるのが一番確実です。早稲田も慶應も、公式サイトで入試問題を公開しています。

『志望学部の英語がどんな形か、まだ見たことがない』という方は、意外と多いんです。

早稲田は入学センターのサイトで過去3年分の入試問題を公開しています。解答例や出題の意図も公開されています。

慶應も一般選抜の試験問題を公式サイトでPDF公開していて、出題意図・解答例も公開しています。どちらも著作権の関係で一部が非公開だったり、公開が遅れたりすることがあります。

過去問で出題形式を確かめる手順

過去問は、最初から本番のように解く必要はありません。まずは「どんな形か」を知るために見てみましょう。

志望学部の英語の形を確かめる手順
  1. 志望学部の英語の過去問を1年分開く
  2. 大問の数と、それぞれの文章の長さをざっくり見る
  3. 設問の形(選ぶ問題・書く問題・英作文)をメモする
  4. 試験時間と照らして、1問にかけられる時間を考える
  5. メモを見て、5段階のうちどこを強めるかを決める

例えば、こんなふうにメモしておくと、対策が具体的になります。

「長文が中心で、書く問題は少なそう」
「それなら、解釈と長文の練習を先に厚くしよう」

過去問から分かることの判定表

過去問を見た後は、気づいたことを次の表に当てはめてみてください。

過去問で気づいたこと強めたい段階次にやること
知らない単語が多くて読み進められない語彙単語帳をもう1周、または2冊目を考える
単語は分かるのに文の意味が取れない解釈英文解釈の参考書で1文ずつ読む練習
読めるけれど時間が足りない長文時間を計った長文演習と音読
文法・語法の問題で落とす文法文法問題集の解き直し
英作文の問題がある英作文基本の文を覚えて、短く書く練習
過去問で気づいたことから、語彙・解釈・長文・文法・英作文のどこを強めるかを判定する流れを示した図解

過去問をいつから始めるかは人それぞれです。始める時期と使い方は早慶の過去問の記事で詳しく紹介しています。

早慶の英語でよくある相談

相談の多くは「順番」と「量」の悩み

早慶英語の相談で多いのは、何から先にやるか、単語帳を何冊やるか、過去問で点が取れない時どうするか、の3つです。

知恵袋などでよく見かける早慶の英語の相談を、要約してお答えしますね。

相談1 文法と長文、どちらを先にやるべき?

『文法とか長文とか、対策の優先順位が分からない』という相談です。

結論から言うと、語彙と文法を先に固めて、解釈を挟んでから長文に進むのがおすすめです。ただ、語彙は長文を始めた後も毎日続けてください。

文法がひと通り終わっていれば、長文を少しずつ始めても大丈夫です。どちらか一方だけにならないように、1日の中で両方に時間を割くのも1つの方法ですよ。

相談2 過去問に知らない単語が出る。単語帳を3冊目までやるべき?

『2冊目の単語帳まで終えたのに、過去問や模試で見たことのない単語が出てくる』という相談です。

まず知っておきたいのは、どれだけ単語帳を重ねても、知らない単語に出会うことはあるということです。大事なのは、その単語が設問の答えに関わるかどうかなんです。

3冊目を足す前に確かめたいこと
  • 今の2冊を、見てすぐ意味が言えるまで仕上げているか
  • 知らない単語があっても、前後の文から意味を推測できているか
  • 知らない単語のせいで、設問を落としているか

3つ目まで当てはまるなら、上級の単語帳を足すのも1つの方法です。上級の単語帳の選び方は早慶向けの上級単語帳の記事で紹介しています。

相談3 過去問で点が取れない。何が足りない?

『志望学部の過去問を解いても、思うように点が取れない』という相談です。

過去問で点が取れない理由は、人によって違います。上の判定表を使って、知らない単語なのか、文が読めないのか、時間が足りないのかを分けてみてください。

例えば、時間をかければ解けるなら、読む力はついてきています。その場合は、時間を計った演習と音読で速さを上げていくのが近道です。

相談4 早慶の英語は英検でいうと何級くらい?

『早慶の英語は、英検の何級くらいの力が必要?』という相談もよくあります。

英検の公式サイトでは、準1級は「大学中級程度」、1級は「大学上級程度」とされています。ただ、英検の級と早慶の英語の点数は、そのまま置き換えられるものではありません。

参考になるのは、慶應の文学部が一般選抜の外国語で英検CSE総合スコア2500以上を使えることです。

早稲田の文化構想学部では、英語4技能テスト利用方式の基準の1つが英検CSEスコア2304です。英検の扱いは英検は早慶受験に使えるかの記事で詳しく紹介しています。

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自分で進めるか、塾を使うかの考え方

どちらでも早慶の英語の準備はできる

英語は、参考書を使って自分で進めることもできる科目です。ただ、順番の決め方や、過去問の振り返りに迷う人は、人に見てもらう方法もあります。

『独学で大丈夫かな、塾に行った方がいいのかな』と迷う方もいますよね。

どちらが正しいということはありません。今の自分の状況に合う方を選べば大丈夫です。

自分で進めやすい人
  • 参考書を1冊ずつ最後まで終えられる
  • 過去問の間違いの理由を自分で分析できる
  • 学校の先生に英作文の添削をお願いできる
人に見てもらう方が進めやすい人
  • 何から手をつけるか、毎回迷ってしまう
  • 計画を立てても、続かないことが多い
  • 英作文を見てくれる人が身近にいない

塾や予備校を考える時に見たいこと

塾や予備校を使う場合は、英語の5段階のどこを見てもらえるかを確かめてみてください。例えば、単語の確認テストがあるか、英作文の添削があるか、といった点です。

私立文系で早慶を目指す人向けのオンライン塾については、Studyコーデの特徴の記事で公式の情報をもとに紹介しています。塾の形の違いは早慶に強い予備校の選び方の記事で比べています。

よくある質問

早慶の英語は、早稲田と慶應でどちらが難しいですか?

どちらが難しいとは一概に言えません。配点や問題の形が学部ごとに違うので、志望学部の過去問を見て、自分に合うかどうかで考えるのがおすすめです。

早慶英語の対策は、いつから始めればいいですか?

単語と文法は、早く始めるほど後が楽になります。高1・高2のうちに単語帳と文法の問題集を1冊ずつ進めておくと、高3で長文や過去問に時間を回しやすくなります。

英語外部試験のスコアがあれば、英語の試験を受けなくていいですか?

使える学部と方式は限られています。2027年度の一般選抜では、慶應は文学部だけ、早稲田は文化構想学部・文学部の英語4技能テスト利用方式などです。詳しくは各大学の入試要項で確かめましょう。

早慶の英語の長文を読むのに、国語の力は関係ありますか?

日本語で筋道を追う力は、英語の長文を読む時にも役立ちます。ただ、まずは英語の5段階を順に仕上げることが先です。訳した日本語の意味がつかみにくい時は、段落ごとに一言で要約する練習を足してみてください。

参考書は何冊やれば足りますか?

冊数の決まりはありません。5段階のそれぞれで1冊ずつ仕上げることを先に考え、過去問で足りないところが見えたら追加するのがおすすめです。

まとめ

この記事の要点
  • 早慶の英語は、学部ごとに配点も試験時間も問題の形も違う
  • 力を「語彙・文法・解釈・長文・英作文」の5段階に分けて、下から仕上げる
  • 参考書は今の段階に合う本を1冊ずつ最後まで終える
  • 出題形式は、大学が公開している過去問で確かめる
  • 最新の科目と配点は、大学の入試要項で確かめる

ここで紹介した配点は2027年度一般選抜の公式情報です。最新は大学の入試要項で確かめましょう。

早慶ガイド

早慶ガイド 編集部

早稲田大学・慶應義塾大学の入試の仕組み、学部と科目、英語・世界史などの勉強の進め方、時期別の計画、予備校・塾の選び方を、受験生と保護者の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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