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単語も文法もある程度やったのに、長い英文になると意味がつかめない。早慶の英文解釈をどう進めればいいか、迷いますよね。
結論から言うと、英文解釈は「単語は分かるのに訳せない」人ほど効果が出やすい勉強です。自分に必要かを判定してから、段階に合った1冊を選ぶと迷いません。
この記事を読むと、解釈が要るかの判定、参考書の段階別の並べ方、基礎英文解釈の技術100と英文熟考の使い方、長文へ移るタイミングが分かります。
早慶の英文解釈とは?長文の前に何を身につけるのか
英文解釈は、長くて複雑な1文を、文法の知識を使って正しく読む練習です。早慶の長文を時間内に読むための、土台にあたる力です。
『英文解釈って、長文の問題集とどう違うの?』と思う方も多いはずです。
長文の問題集は、まとまった文章を読んで設問に答える練習です。英文解釈は、そのうちの1文を時間をかけて正しく読む練習なんです。
英文解釈で身につけること
英文解釈の勉強で身につけたい力を並べてみます。
| 身につけたい力 | 具体的にできるようになること |
|---|---|
| 文の骨組みを見つける | 主語と動詞がどれかを、長い文でも見つけられる |
| 修飾のかかり方をつかむ | 関係詞や分詞のまとまりが、どこにかかるか分かる |
| 省略や倒置に気づく | 語順が普段と違う文でも、元の形に戻して読める |
| 指すものを追う | it や that が何を指しているか分かる |
| 自然な日本語にする | 意味の取れた文を、伝わる日本語で書ける |
例えば、次のような1文を考えてみてください。
What matters is not how many books you read but how carefully you read them.
単語はどれも簡単ですよね。でも「What matters が主語で、is が動詞」と見抜けないと、意味がぼやけてしまいます。
早慶の英語と英文解釈の関係
早慶の英語は、学部ごとに配点も問題の形も違います。例えば早稲田の政治経済学部の2027年度一般選抜は、日英両言語の長文を読む総合問題で、記述式の解答を含みます。
記述式の問題や和訳がある学部では、1文を正しく読む力がそのまま点数につながります。学部ごとの英語の違いは早慶の英語の特徴と対策の記事でまとめています。
英語の配点が重い学部ほど、1文の読み違いが響く
早慶の英語の配点を、公式に出ている2027年度一般選抜の情報からいくつか並べてみます。
| 大学・学部 | 英語(外国語)の配点 | ほかの科目の例 |
|---|---|---|
| 早稲田 文化構想学部・文学部 | 英語75点 | 国語75点・地歴50点 |
| 早稲田 法学部 | 外国語60点 | 国語50点・地歴公民または数学40点 |
| 慶應 法学部 | 外国語200点 | 地理歴史150点・小論文100点 |
| 慶應 経済学部 | 外国語(英語)200点 | 数学または地理歴史200点 |
| 慶應 文学部 | 外国語150点 | 小論文100点・地理歴史100点 |
英語の比重が大きい学部ほど、1文の読み違いが点数に響きやすいですよね。配点や科目の最新は、大学の入試要項で確かめておきましょう。
英文解釈が要る人の判定|単語は分かるのに訳せない時
長文が読めない理由は、単語・文法・解釈・長文の慣れのどこかにあります。単語は分かるのに意味が取れないなら、解釈の練習を入れるタイミングです。
『英文解釈って、全員やらないといけないの?』と気になる方もいますよね。
実は、全員が同じだけ時間をかける必要はないんです。今の自分に必要かを、次のチェックで確かめてみてください。
- 単語の意味は分かるのに、文の意味がつかめないことがある
- 長い1文で、主語と動詞がどれか迷う
- 長文の選択問題は解けるのに、和訳の問題で点がとれない
- 読み終えた後、なんとなくの意味しか説明できない
- 文法問題は解けるのに、長文の中だと文法が使えない
当てはまる項目が多いほど、英文解釈の練習が効きやすい状態です。
読めない理由ごとの対策
読めない理由によって、先にやることが変わります。次の表で、自分がどこでつまずいているかを確かめてみてください。
| つまずいている所 | よくある様子 | 先にやること |
|---|---|---|
| 単語 | 知らない単語が多くて止まる | 単語帳を進める |
| 文法 | 文法問題でも間違いが多い | 文法・語法の問題集を固める |
| 解釈 | 単語は分かるのに意味が取れない | 英文解釈の参考書を1冊進める |
| 長文の慣れ | 1文ずつなら読めるが、時間が足りない | 長文の問題集で量を読む |

単語でつまずいている人は早慶に必要な英単語帳の記事、文法でつまずいている人は早慶の英文法の記事を先に見てみてください。
こんな場面なら解釈の出番
例えば、模試の長文で「書いてある単語は全部知っているのに、設問の根拠が見つからない」という経験はありませんか。
「この文、主語はどれだろう」
「that 以下が長すぎて、どこまでが1つのまとまりか分からない」
こんなふうに迷う場面が多いなら、英文解釈を入れるタイミングです。
解釈の参考書を段階別に並べると
英文解釈の参考書は、文法の基礎から入るもの、典型的な構文を学ぶもの、難しめの英文で練習するものと段階があります。今の自分の段階に合った1冊を選ぶのがいちばんの近道です。
『みんな違うルートをすすめていて、どれが正しいのか分からない』という声はよく聞きます。
ここが大事なところです。どのルートが正しいかより、今の段階に合っているかの方が大事なんです。段階ごとに並べると、次のようになります。
| 段階 | やること | 参考書の例 | 次に進む目安 |
|---|---|---|---|
| 1 文法の基礎 | 文の形と品詞を確かめる | 学校の文法の教科書・問題集 | 文法問題の正解の理由が言える |
| 2 解釈の入門 | 短めの文で主語と動詞を見つける | 入門向けの解釈の参考書・学校の教材 | 短い文なら文の形を説明できる |
| 3 解釈の基本 | 典型的な構文を1つずつ学ぶ | 基礎英文解釈の技術100、英文熟考 上 | 構文の型を見て読み方が分かる |
| 4 解釈の仕上げ | 長く複雑な文で練習する | 英文熟考 下 など | 初見の長い文でも文の形を説明できる |
| 5 長文へ | まとまった文章で使う | 長文の問題集・過去問 | 時間内に読み切れる |
この表の本は「この中から選ぶ」という意味ではありません。学校で配られた解釈の本がある人は、それを同じ段階の本として使って大丈夫ですよ。
基礎英文解釈の技術100で早慶を目指す使い方
基礎英文解釈の技術100は、桐原書店から出ている解釈の参考書です。音声をオンラインで提供している版があると、出版社のページに書かれています。
学校で配られて手元にある、という人も多いですよね。1つずつ解釈の考え方を学び、例題の英文で確かめる形で進めていきます。
使う時は、例題を読んだらすぐ解説を見るのではなく、まず自分で訳を書いてみてください。そのうえで解説と比べると、自分の読み方のどこがずれていたかが分かります。
英文熟考で早慶を目指す使い方
英文熟考は、旺文社から出ている解釈の参考書で、上と下の2冊に分かれています。改訂版は上下巻とも2023年7月に発売されています。
上下に分かれているので、上を終えたところで、下に進むか長文に移るかを考えられます。下に進む前に、上で間違えた英文を読み直しておくのがおすすめです。
2冊のどちらを選ぶか
『基礎英文解釈の技術100と英文熟考、結局どっちがいいの?』と迷う方も多いはずです。
どちらも早慶を目指す人が使える解釈の参考書です。手元にある本、書店で読んでみて解説が分かりやすいと感じた本を選ぶのがいちばんです。
書店で選ぶ時は、同じくらいの長さの例文を1つ選び、両方の解説を読み比べてみてください。
「こっちの説明の方が、自分の迷ったところに答えてくれている」
そう感じた方が、今のあなたに合っている本です。迷ったまま時間が過ぎるより、決めて始める方が前に進めます!
- 解説の書き方に慣れて、読み進めるのが速くなる
- 何周も回して、読み方が身につきやすい
- 終わった時の達成感があり、長文に進みやすい
- 同じ構文を別の言葉で説明され、混乱することがある
- どちらも途中で終わりやすい
- 長文に進むのが遅れやすい
時期ごとの進め方の目安
解釈をいつ、どのくらい進めるかの一例を並べてみます。あくまで目安なので、自分の進み具合に合わせて前後させてください。
| 時期の目安 | 解釈でやること | ほかの勉強との関係 |
|---|---|---|
| 高2の後半ごろ | 文法の基礎を固め、入門の段階に入る | 単語帳と文法の問題集が中心 |
| 高3の春ごろ | 基本の段階の1冊を始める | 単語帳・熟語帳と並行 |
| 高3の夏ごろ | 基本の1冊を2周目以降まで回す | 長文の問題集を少しずつ始める |
| 高3の秋以降 | 長文と過去問で読めなかった文を読み直す | 過去問が中心になる |
例えば、高3の夏の時点で解釈の本をまだ始めていない人なら、基本の段階の1冊にしぼって進めるのが現実的です。
1文を読む手順と、復習のしかた
英文解釈は、頭の中で読んで終わりにせず、文の形と訳を書いてから解説と比べると力がつきます。そのあと英文を読み直して、文の形が見えるかを確かめます。
『解説を読むと分かった気になるけど、次の文でまたできない…』という方もいますよね。
それは、自分の読み方と解説の読み方を比べる作業が抜けているからかもしれません。次の手順で1文ずつ進めてみてください。
- 英文を読み、主語と動詞に印をつける
- 修飾のまとまりをかっこでくくり、どこにかかるかを書く
- 自分で日本語の訳を書く
- 解説と訳を見て、文の形と訳のずれに赤で印をつける
- ずれた理由を1行で書き、翌日に英文だけを見て読み直す
先ほどの例文で試すと
冒頭の1文を、手順どおりに読んでみます。
What matters is not how many books you read but how carefully you read them.
What matters が主語で、is が動詞です。そのあとは not A but B の形で、「A ではなく B」と読めます。
訳を書くと「大事なのは、何冊の本を読むかではなく、どれだけ丁寧に読むかだ」となります。こうやって文の形を書き出すと、読み方がはっきりしますよね。
復習の回し方
解釈の参考書は、1周目より2周目の方が力がつきます。2周目は、1周目で赤い印がついた英文を中心に読み直してみてください。
| 周回 | やること | かける時間の目安 |
|---|---|---|
| 1周目 | 手順どおりに文の形と訳を書き、解説と比べる | 1文に時間をかけてよい |
| 2周目 | 赤い印のついた英文だけ、文の形を書き直す | 1周目より短く |
| 3周目以降 | 英文を読んで、文の形がすぐ見えるかを確かめる | 見えない文だけ立ち止まる |
訳を書かずに解説だけ読んで進めてしまい、分かったつもりで終わることがあります。面倒でも、最初の1周は自分の訳を書いてから比べるようにしましょう。
長文へ移るタイミングのチェック
英文解釈の参考書が終わっていなくても、長文に移ってかまいません。基本の構文が読めるようになったら、長文の問題集と並行して進めるのがおすすめです。
『解釈の本を完璧にしないと、長文に進んではいけないの?』と不安になる方もいますよね。
結論から言うと、完璧になるまで待つ必要はありません。次のチェックがそろってきたら、長文に移るタイミングです。
| チェック項目 | 移ってよい状態 | もう少しの状態 |
|---|---|---|
| 主語と動詞 | 長い1文でもすぐ見つかる | 長い文だと見失う |
| 修飾のまとまり | どこにかかるか説明できる | かかり方を間違えることが多い |
| 訳 | 解説とずれる文が少ない | 赤い印がまだ多い |
| 初見の文 | 参考書以外の文でも文の形が見える | 参考書の文なら読める |
| 読む速さ | 文の形を考えながらでも止まらず読める | 1文ごとに長く止まる |

長文と並行する時の進め方
長文に移った後も、解釈の練習は続けて大丈夫です。長文の中で読めなかった1文を、解釈の手順で読み直すと、両方の力がつながります。
例えば、長文の問題集で間違えた設問の根拠の文を、主語と動詞に印をつけて読み直してみてください。長文の問題集の選び方と使い方は、早慶の英語長文対策の記事で紹介しています。
過去問で確かめる
早稲田と慶應は、大学の公式サイトで入試問題を公開しています。志望学部の過去問に和訳や記述の問題があるかを確かめると、解釈にどれくらい時間をかけるかを決めやすくなります。
早稲田は入学センターのサイトで過去3年分の入試問題を、慶應は一般選抜の試験問題をPDFで公開しています。著作権の関係で一部が非公開だったり、公開が遅れたりすることがあります。
単語・文法・解釈・長文を並行して進めると、どれにどれだけ時間を使うかの管理が大変になりますよね。計画づくりや進み具合の確認を誰かと一緒にやりたい方は、塾の学習管理を使う方法もあります。
Studyコーデ
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早慶の英文解釈でよくある相談
早慶志望の人の英文解釈の相談を見ていると、参考書の選び方と、どこまでやれば十分かの悩みが目立ちます。よくある相談を4つ選んで答えていきます。
基礎英文解釈の技術100と英文熟考、どっちがいい?
「早慶志望で、解釈の本を基礎英文解釈の技術100と英文熟考の上下のどちらにするか迷っている」という相談はとても多いです。
結論から言うと、どちらも早慶を目指す人が使える本です。学校で配られて手元にある方、書店で読んでみて解説が分かりやすいと感じた方を選んでみてください。
大事なのは、選んだ1冊を自分で訳を書きながら回し切ることです。途中で乗り換えるより、1冊を何周もする方が読み方は身につきます。
英文解釈って、要らなくない?
「単語と熟語を覚えて長文問題集をたくさんやっていたら読めるようになったので、英文解釈は要らないのでは」という相談もありました。
長文を問題なく読めて、和訳や記述の問題でも点がとれているなら、解釈に時間をかける必要は小さいです。上の判定のチェックで、当てはまる項目が少ないかを確かめてみてください。
ただ、なんとなくの意味で選択問題を解けている場合は、難しい文で崩れることも。過去問の難しい1文を、文の形を書いて訳せるかで確かめてみるのがおすすめです。
選択問題は解けるのに、和訳が弱い
「長文の問題集で内容は理解できて選択問題も答えられるのに、和訳の問題になると点がとれない」という相談です。
『内容は分かっているのに…』と悔しくなりますよね。この場合、文の大まかな意味はつかめていても、文の形を正確に追えていないことが多いです。
和訳の問題で間違えた文を、上の「1文を読む手順」で読み直してみてください。主語と動詞、修飾のかかり方を書き出すと、どこで訳がずれたかが見えてきます。
基礎英文解釈の技術100で、早慶は戦える?
「基礎英文解釈の技術100で早慶の商学部と戦えるのか、もっと上の本が必要なのか」という相談もよくあります。
『この本だけで大丈夫かな…』と不安になりますよね。ただ、解釈の本は段階の1つで、これだけで合否が決まるわけではありません。
1冊を仕上げた後は、志望学部の過去問の難しい1文を、文の形を書いて訳せるかで確かめてみてください。訳せない文が多いなら次の段階の本を、訳せるなら長文と過去問に時間を回すのがおすすめです。
よくある質問
早慶の英文解釈はいつから始めればいいですか?
文法の問題集がひと通り終わったころから始めると、つまずきにくくなります。単語と文法の基礎がある程度入っていることが目安です。
基礎英文解釈の技術100だけで早慶の解釈は足りますか?
1冊を仕上げたうえで、過去問の難しい1文を文の形を書いて訳せるなら、解釈の本を増やす必要は小さいです。志望学部の過去問で確かめてみてください。
英文熟考は上だけでもいいですか?
上を終えた時点で、長文へ移るタイミングのチェックがそろっていれば、長文に進んでもかまいません。長い文でまだ迷うなら、下に進んで練習を続けるのがおすすめです。
英文解釈と長文の問題集は同時に進めてもいいですか?
基本の構文が読めるようになったら、並行して進めて大丈夫です。長文で読めなかった1文を解釈の手順で読み直すと、両方の力がつながります。
まとめ
- 英文解釈は、長くて複雑な1文を正しく読む練習
- 単語は分かるのに訳せない人ほど、解釈の練習が効きやすい
- 参考書は今の段階に合わせて1冊にしぼり、何周も回す
- 1文ずつ、文の形と訳を書いてから解説と比べる
- 基本の構文が読めたら、長文の問題集と並行して進める
- 入試の科目や問題の形の最新は、大学の入試要項と過去問で確かめる





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