早慶を目指す人の模試の使い方|判定の読み方と復習

早慶を目指す人の模試の使い方を、判定の読み方と模試後の復習で解説する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が早稲田大学・慶應義塾大学の公式サイトや入試要項、文部科学省などの公的機関、出版社の公式情報を調べて独自に執筆しています。入試の方式・科目・日程は年度ごとに変わるため、最新の情報は各大学の入試要項で確認してください。

早慶を目指していると、模試の判定が返ってくるたびに気持ちが揺れますよね。『E判定だった、もう無理かも』と落ち込んだ経験がある方も多いはずです。

結論から言うと、早慶模試は判定より「どの問題で、なぜ点を落としたか」を見るためのものです。判定は今の位置の目安で、合否を決めるものではありません。

この記事を読むと、早慶を目指す人が受ける模試の種類、判定の読み方、模試の後の復習表の作り方が分かります。

目次

早慶を目指す人が受ける模試の種類

先に結論

早慶を目指す人が受ける模試は、全国規模の模試、早稲田・慶應の入試に合わせた冠模試、共通テスト形式の模試の3つに分けると考えやすいです。模試の名前や実施の有無は年度で変わるので、各社の公式サイトで確かめましょう。

『早慶模試って、どれのことを言うの?』と迷いますよね。

「早慶模試」と呼ばれるものの多くは、大手予備校が早稲田・慶應の入試に合わせて作る冠模試です。早稲田の入試に合わせた模試と慶應の入試に合わせた模試を分けて出している予備校もあれば、早慶をまとめて扱う模試もあります。

模試の種類特徴早慶を目指す人の使い方
全国規模の模試受験者が多く、いろいろな志望校の人が受ける基礎の定着と、科目ごとの弱点を確かめる
早慶向けの冠模試早稲田・慶應の入試の形に合わせた問題本番に近い形での時間配分を練習する
共通テスト形式の模試共通テストと同じ形の問題共通テストを使う学部を受ける人が形に慣れる
早慶を目指す人が受ける模試を、全国規模の模試・早慶向けの冠模試・共通テスト形式の模試の3つに分けた図解
模試の名前は年度で変わる

以前は実施していた早慶向けの模試が、今年度の年間予定には載っていない、ということもあります。ネットの古い情報だけで判断せず、受けたい年度の予定を各社の公式サイトで確かめておきましょう。

大手予備校の早慶向けの講座や模試の探し方は、大手予備校の早慶対策の記事で書いています。

中学生向けの「早慶」模試とは別物

中学3年生向けに、早慶の附属高校を目指す人の模試もあります。名前に「早慶」とつくので、大学受験向けと取り違えないようにしましょう。

中学生向けの模試については早慶ファイナルの記事で詳しく書いています。

早慶模試の判定はどう読む?

判定は「今の位置」、成績表の中身は「次にやること」

判定は、その模試を受けた人の中での今の位置を表す目安です。判定だけを見るより、設問ごとの得点や、どの分野で落としたかを見る方が、次の勉強に役立ちます。

『判定が悪いと、志望校を変えた方がいいのかな』と考えてしまいますよね。

ただ、判定の基準は模試ごとに違います。受けている人の層も違うので、同じ判定でも意味が変わるんです。

冠模試と全国規模の模試では、物差しが違う

冠模試は、早慶を目指す人が中心に受けます。そのため、全国規模の模試と同じ偏差値でも、受けている人の中での位置は違ってきます。

例えば、全国規模の模試では良い結果だったのに、冠模試では思ったほどではなかった、ということもあります。これは、比べている相手が違うからです。

成績表で見る項目分かること見る時のポイント
判定志望校の受験者の中での今の位置の目安1回の結果で決めつけない
偏差値その模試の受験者の中での位置模試の種類が違えば比べない
設問ごとの得点どの大問で点を落としたか次に直すところを見つける
分野ごとの正答率苦手な分野他の受験者がよく解けている問題を優先する
志望者の中での順位同じ学部の志望者の中での位置学部ごとの配点と合わせて見る
判定の基準は成績表に書いてある

判定の意味や基準は、多くの場合、成績表や模試の公式サイトに説明があります。自分の受けた模試の基準を一度読んでおくと、結果に振り回されにくくなります。

よくある失敗

1回の判定が悪かっただけで、志望学部を急に変えてしまうことがあります。判定は模試ごとに上下するものなので、何回かの結果と、過去問での手応えを合わせて考えましょう。

判定が良くても悪くても見るところは同じ

判定が良かった時も、悪かった時も、見るところは同じです。どの問題で点を取れて、どの問題で落としたかを確かめましょう。

「判定、Cだった」
「どの大問で落としたか見てみよう。長文の後半が時間切れだったなら、直すところははっきりしてるね」

こんなふうに、判定から「次にやること」へ話を移すのがコツです。

科目ごとに見るところを変える

成績表は、科目ごとに見るところを変えるとさらに役立ちます。早慶の多くの学部で配点の大きい英語は、特に丁寧に見ておきましょう。

科目ごとに成績表で見るところ
  • 英語: 長文で時間切れになっていないか、文法・語彙の問題で落としていないか
  • 国語: 現代文と古文のどちらで点を落としたか
  • 地歴: 落とした問題が、時代や地域でかたまっていないか
  • 小論文: 資料の読み取りと、意見の筋道のどちらに指摘があったか

英語の出題の特徴と対策は、早慶の英語の記事でまとめています。

模試の後の復習表の作り方

復習は「間違えた理由」を分けるところから

模試の価値は、受けた後の復習で決まります。間違えた問題を理由ごとに分けて表にすると、次の模試までにやることが自然に決まります。

『模試を受けっぱなしにしている』という方もいますよね。実は、ここがいちばんもったいないところなんです。

模試の後は、次の表を使って復習してみてください。ノートの見開き1ページに、科目ごとに作るのがおすすめです。

項目書くこと書き方の例
間違えた問題科目・大問・設問英語 大問2 の設問3
間違えた理由知識不足・読み違い・時間切れ・ケアレスミス時間切れ
正しい考え方解説を読んで分かったこと段落の要点を先に拾えば間に合った
次までにやること1〜2個に絞る長文を時間を計って読む練習を増やす
解き直した日解き直しの記録1週間後に解き直す
模試の後の復習を、間違えた問題の書き出し・理由の分類・正しい考え方・次にやること・解き直しの5つの項目で示した図解
模試を受けた後の復習の流れ
  1. 受けた日のうちに、自信がなかった問題に印をつける
  2. 解答・解説が届いたら、間違えた問題を書き出す
  3. 間違えた理由を4つに分ける
  4. 次の模試までにやることを1〜2個に絞る
  5. 少し間を空けて、間違えた問題を解き直す

「他の人が解けた問題」を優先する

成績表に問題ごとの正答率が載っている場合は、それも使いましょう。多くの人が解けているのに自分が落とした問題は、優先して直したいところです。

反対に、ほとんどの人が解けていない問題は、深追いしすぎなくても大丈夫です。限られた時間を、取るべき問題に回してみてください。

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早慶模試はいつ、どれくらい受ける?

模試の予定は、勉強の区切りに合わせて入れる

模試は受ければ受けるほど良いわけではありません。勉強の区切りに合わせて入れると、模試が「今までの勉強の確認」になり、復習の時間も取りやすくなります。

『模試、たくさん受けた方が安心だよね』と思う方もいますよね。

ただ、模試を受けすぎると、復習が追いつかなくなります。受けっぱなしの模試が増えるより、少なめでも復習まで終えた模試の方が力になるんです。

時期ごとの模試の使い方を、目安として表にしました。

時期の目安模試の使い方気をつけたいこと
高3の春から夏全国規模の模試で基礎の定着を確かめる判定より、科目ごとの弱点を見る
夏から秋冠模試で本番の形に触れる時間配分の失敗を書き出す
秋から冬冠模試と過去問を合わせて仕上げる模試の復習と過去問の振り返りを同じノートにまとめる
共通テストを使う人共通テスト形式の模試で形に慣れる早慶の個別試験の準備とのバランスを取る

例えば、夏休みの最後に冠模試を入れておくと、夏の勉強の成果を確かめられます。そこで見つかった弱点を、秋の計画に入れればいいわけです。

1年の勉強の進め方は、1年で早慶を目指す12か月の勉強計画の記事で書いています。

模試の日は「本番の練習」にする

模試は、問題を解くだけでなく、試験の日の過ごし方を練習できる機会でもあります。本番と同じつもりで1日を過ごしてみましょう。

模試の日に試しておきたいこと
  • 本番と同じくらいの時間に起きて、会場に向かう
  • 休み時間に何を見直すかを決めておく
  • 解く順番を事前に決め、その通りに解いてみる
  • 終わった後、時間配分がうまくいったかをメモする

ここで試したことは、そのまま本番の準備になります。うまくいかなかったことも、本番の前に分かって良かったと考えればいいんです。

模試の前日は、新しいことをしない

模試の前日に慌てて新しい問題集を始める必要はありません。いつもの勉強を続け、当日の時間配分をイメージしておくくらいで十分です。

早慶模試についてよくある相談

相談の多くは「この結果は良いのか悪いのか」

早慶模試の相談は、結果の受け止め方に集まっています。よくある相談を3つ選んで、編集部の考えをまとめました。

相談1:「早慶向けの模試で、この偏差値はすごいの?」

早慶向けの模試で、ある偏差値を取った人がすごいのかどうか分からない、という相談です。

冠模試は、早慶を目指す人が中心に受ける模試です。そのため、全国規模の模試の偏差値と同じ物差しでは比べられません。

その模試の中での位置として受け止め、同じ種類の模試を続けて受けて、自分の変化を見るのがおすすめです。

周りの人の結果と比べたくなる気持ちも自然です。ただ、志望学部も得意科目も人それぞれなので、比べる相手は前回の自分にしてみてください。

相談2:「冠模試の結果が返ってきたけど、良いのか悪いのか分からない」

早慶の冠模試を初めて受けて、結果が良いのか悪いのか分からない、という相談もあります。

初めての冠模試は、結果より「本番の形を体験できた」ことに価値があります。時間が足りなかった科目、見たことのない形の問題があった科目を書き出してみてください。

それが、次の模試や過去問で練習するべきところです。過去問の使い方は早慶の過去問の記事で書いています。

相談3:「早慶の冠模試は受ける価値がある?」

早慶の冠模試を受ける価値があるのか、どの予備校のものを受ければいいのか、という相談もあります。

冠模試の良さは、本番に近い形で時間配分を練習できることです。どれを受けるかは、志望学部の形に合っているか、日程が合うかで選ぶといいですよ。

例えば、早稲田が第一志望なら早稲田の入試に合わせた模試を選ぶ方法があります。慶應が第一志望なら、慶應の入試に合わせた模試です。両方を受けたい時は、学校の行事や過去問の予定と重ならないかも確かめておきましょう。

よくある質問

早慶模試とは何ですか?

大手予備校が早稲田・慶應の入試の形に合わせて作る模試(冠模試)を指すことが多いです。名前や実施の有無は年度で変わるので、各社の公式サイトで確かめましょう。

早慶模試でE判定だったら、志望校を変えた方がいいですか?

1回の判定だけで決めなくて大丈夫です。判定は今の位置の目安なので、どの問題で落としたかを確かめ、次の模試までに直すことを決めましょう。

冠模試と全国規模の模試、どちらを受ければいいですか?

目的が違うので、組み合わせて受けるのがおすすめです。全国規模の模試で基礎の定着を、冠模試で本番に近い形の練習をすると考えると分かりやすいです。

模試は何回くらい受ければいいですか?

決まった回数はありません。勉強の区切りに合わせて入れ、受けた模試の復習を次の模試までに終えられる回数が目安です。受けっぱなしになるなら、回数を減らす方が力になります。

模試の復習はいつまでにすればいいですか?

受けた日のうちに自信がなかった問題に印をつけ、解答・解説が届いたら早めに復習するのがおすすめです。次の模試までに、間違えた問題を解き直しておきましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 早慶を目指す人の模試は、全国規模・早慶向けの冠模試・共通テスト形式の3つに分けて考える
  • 模試の名前や実施の有無は年度で変わるので、各社の公式サイトで確かめる
  • 判定は今の位置の目安で、成績表の設問ごとの得点から次にやることを決める
  • 模試の後は、間違えた理由を分けた復習表を作り、解き直す

入試の方式・科目・日程は年度によって変わります。最新は大学の入試要項で確かめましょう。

早慶ガイド

早慶ガイド 編集部

早稲田大学・慶應義塾大学の入試の仕組み、学部と科目、英語・世界史などの勉強の進め方、時期別の計画、予備校・塾の選び方を、受験生と保護者の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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