早慶とMARCHの違い|入試の形と併願の組み方

早慶とMARCHの違いを、入試の形と併願の組み方から考える記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が早稲田大学・慶應義塾大学の公式サイトや入試要項、文部科学省などの公的機関、出版社の公式情報を調べて独自に執筆しています。入試の方式・科目・日程は年度ごとに変わるため、最新の情報は各大学の入試要項で確認してください。

「早慶MARCH」とまとめて呼ばれることが多いですが、何がどう違うのか気になりますよね。

結論から言うと、早慶とMARCHの違いは、偏差値の上下よりも入試の形で比べる方が受験の役に立ちます。特に併願を組む時は、科目と日程の重なりを見るのが大事です。

この記事を読むと、それぞれが何大学を指すのか、入試の形の比べ方、MARCHや中央大学を併願する時の日程の組み方が分かります。

目次

早慶MARCHとは?何大学を指すかの早見表

先に結論

早慶は早稲田大学と慶應義塾大学、MARCHは明治・青山学院・立教・中央・法政の5大学の頭文字です。どちらも受験生の間で使われる呼び方で、大学が決めた公式の区分ではありません。

『早慶MARCHとはどの大学のこと?』と、今さら人に聞きにくい方もいるかもしれませんね。

よく一緒に出てくる「日東駒専」も含めて、まずは早見表で確かめてみましょう。

呼び方含まれる大学名前の由来
早慶早稲田大学・慶應義塾大学2校の頭文字
MARCH明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学5校のローマ字表記の頭文字
日東駒専日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学4校の頭文字

「早慶MARCH日東駒専」と続けて呼ばれることもあります。ただ、これは受験の話題でよく使われるくくり方にすぎません。

呼び方のくくりで考えすぎない

こうした呼び方は、志望校を話す時には便利ですよね。

「どのあたりを目指してるの?」
「早慶MARCHくらいかな」

こんな会話で、だいたいの志望校の雰囲気が伝わります。ただ、同じくくりの中でも、大学や学部ごとに入試の中身は違うんです。

例えば早慶の中でも、慶應の一般選抜は共通テストを使えません。一方、早稲田には共通テストを組み合わせる方式があります。

くくりの名前だけで判断せず、受けたい学部の入試の形を見ていくのがおすすめです。

「march 早慶」と並べる順番に意味はある?

早慶MARCHでも、MARCH早慶でも、指している大学は同じです。並べる順番に決まりはなく、入試の制度とも関係ありません。

早慶そのものの基本は早慶とは?の記事でまとめています。

偏差値ではなく、入試の形で比べてみよう

先に結論

早慶とMARCHを比べる時は、科目の数、配点の偏り、問題の傾向、日程、共通テストの使い方を見ると、自分に合う受け方が分かります。

『結局、早慶とMARCHってどれくらい差があるの?』と聞きたくなりますよね。

ただ、偏差値の差を知っても、明日からの勉強は変わりません。それより、受ける試験の形を比べる方が、準備の仕方がはっきりします。

早慶とMARCHを、科目の数・配点の偏り・問題の傾向・日程・共通テストの使い方の5つの観点で比べる図解

早慶の入試の形を先に知っておく

早慶の一般選抜は、学部ごとに科目と配点が大きく違います。2027年度一般選抜の例を見てみましょう。

早慶の学部の例2027年度一般選抜の科目と配点形の特徴
慶應 法学部外国語200点・地理歴史150点・小論文100点外国語の配点が大きく、小論文がある
慶應 経済学部A方式英語200点・数学200点数学で受ける文系の形
早稲田 文学部英語75点・国語75点・世界史または日本史50点国語の比重が高い
早稲田 政治経済学部共通テスト100点+総合問題100点日英の長文を読み、記述もある

同じ文系でも、学部によって準備がかなり変わりますよね。

MARCHと比べる時に見る5つのポイント

MARCHの各大学も、学部や方式ごとに科目と日程が決まっています。その中身は、各大学の入試要項で確かめてみてください。

比べる時は、次の5つを並べると違いが見えやすくなります。

比べるポイント早慶で確かめることMARCHで確かめること
科目の数3科目前後か、2科目の方式か受けたい学部の科目の数
配点の偏り英語の配点がどのくらい大きいか英語と他の科目の配点の比べ方
問題の傾向小論文・論文テスト・記述式があるか記述があるか、マーク中心か
日程2月のどの日に試験があるか早慶の試験日と重ならないか
共通テスト慶應は一般選抜で使えない。早稲田は方式による共通テストを使う方式があるか

この表は、編集部が併願を考える時の観点として作ったものです。MARCH側の欄は、志望校の要項を見ながら自分で埋めてみてください。

英語の配点の大きさを比べてみる

早慶の入試は、英語の配点が大きい学部が多いです。慶應の2027年度一般選抜では、経済学部と商学部の外国語はどちらも200点です。

経済学部A方式なら、英語200点と数学200点の合計400点です。英語だけで全体の半分を占めていることになりますよね。

早稲田の文学部は英語75点・国語75点・地歴50点です。英語と国語が同じ重さで、地歴が少し軽い形です。

MARCHの受けたい学部でも、英語が全体のどのくらいを占めるかを計算してみてください。配点の重さが近いほど、同じ勉強の配分で両方に向かえます。

共通テストを使うかどうかも分かれ目

早稲田大学には、共通テストの成績だけで判定する共通テスト利用入試があります。政治経済学部のように、一般選抜で共通テストが必須の学部もあります。

一方、慶應の一般選抜は共通テストを使えません。MARCHで共通テストを使う方式を考えるなら、1月の共通テストに向けた準備も必要になります。

『共通テストの勉強まで手が回らない』という方は、共通テストを使わない方式だけで併願を組めるかを先に確かめておきましょう。

問題の傾向の違いが、準備の差になる

例えば、慶應の法学部や文学部には小論文があります。MARCHの受けたい学部に小論文がなければ、小論文は早慶のためだけの準備になります。

逆に、早稲田の文系学部の国語は、MARCHの国語の準備とつながりやすい科目です。共通する科目が多いほど、併願の負担は軽くなります。

よくある失敗

「MARCHは早慶の練習になる」と考えて、問題の形を確かめずに受けてしまうことがあります。形が違うと、本番の練習にはなりにくいので、過去問で一度確かめておきましょう。

早慶志望がMARCHや中央大学を併願する時の日程の組み方

先に結論

併願の日程は、早慶の試験日を先に書き込み、その空いた日にMARCHを入れていくと組みやすいです。中央大学など、受けたい大学の試験日は各大学の入試要項で確かめましょう。

『早慶とMARCH、何校くらい受ければいいの?』と悩む方も多いはずです。

受ける数は人によって違います。ただ、組み方の手順はある程度決まっているんです。

早慶の試験日を先に書き込む

2027年度の早慶の一般選抜の試験日で、公式の情報で分かっているものを並べてみます。

2027年早稲田大学慶應義塾大学
2月8日人間科学部(数学選抜方式)なし
2月9日〜11日要項で確認医学部・薬学部・看護医療学部
2月12日文化構想学部理工学部
2月13日要項で確認経済学部
2月14日要項で確認商学部
2月15日法学部・政治経済学部文学部
2月16日基幹・創造・先進理工学部法学部
2月17日文学部総合政策学部
2月18日人間科学部(国英型・数英型)環境情報学部
2月21日商学部(型ごとの日付は要項で確認)なし

早稲田の教育学部・社会科学部などの日程は、2026年11月上旬に掲載予定の入試要項で確かめてみてください。

文部科学省の実施要項では、2027年度の一般選抜の個別試験は2月1日から3月25日の間に行うことになっています。MARCHの試験も、この期間の中で大学ごとに日程が決まります。

中央大学など、併願校を入れる時のチェック

中央大学を含めたMARCHを併願に入れる時は、次の点を確かめてみてください。

併願の日程を組む前のチェック
  • 早慶の受ける学部の試験日を、カレンダーに書き込んだ
  • MARCHの受けたい学部の試験日を、入試要項で確かめた
  • 同じ日に2つの試験が入っていない
  • 3日以上続けて試験が入っていないか見直した
  • 共通テストを使う方式で出願するかどうかを決めた
  • 合格発表と入学手続きの締め切りの日付を調べた

例えば、早慶の試験が続く2月中旬に、MARCHの試験を何日も入れると体力的にきつくなります。休む日を1日入れるだけで、本番の集中力は変わってきます。

大学によっては、同じ学部でも方式ごとに試験日や科目が分かれています。例えば早稲田の人間科学部は、数学選抜方式と国英型・数英型で試験日が違います。

中央大学など併願校の方式も、要項で1つずつ確かめてみてください。方式名まで書き込んでおくと間違えにくいですよ。

「この日の試験って、どの方式だったっけ?」
「方式の名前まで書いておけば迷わないね」

こんなふうに、カレンダーには大学名・学部名・方式名をセットで書いてみてください。

入学手続きの締め切りも見ておく

慶應義塾大学の2027年度一般選抜の入学手続きの締め切りは、全学部3月12日です。

MARCHの合格発表や手続きの締め切りが、早慶の発表より前に来ることもあります。その場合、早慶の結果を待たずに手続きをするかどうかを決める必要が出てきます。

『そんなところまで考えていなかった』という方は、保護者の方とも一緒に確かめておきましょう。併願校全体の考え方は早慶の併願校の組み方の記事で、早慶だけを受ける場合は早慶専願の記事で紹介しています。

早慶の合格発表の日も並べておく

手続きの判断のために、早慶の合格発表の日も見ておきましょう。2027年度の一般選抜で、公式の情報で分かっている主な学部はこちらです。

学部試験日合格発表
早稲田 文化構想学部2月12日2月20日
早稲田 法学部2月15日2月24日
早稲田 文学部2月17日2月26日
慶應 経済学部2月13日2月25日
慶應 商学部2月14日2月24日
慶應 法学部2月16日2月25日

MARCHの手続きの締め切りがこれより前なら、早慶の結果を待てない場合があります。表に書き足して、日付を見比べてみてください。

早慶志望がMARCHを併願する時に、早慶の試験日を書き込む・空いた日にMARCHを入れる・休む日を作る・手続きの締め切りを確かめる流れを示した図解

早慶とMARCHの科目を合わせるコツ

先に結論

早慶とMARCHを両方受けるなら、英語を軸にして、国語か地歴か数学のうち共通して使える科目を選ぶと準備がまとまります。

『早慶とMARCHで、別々の勉強をしないといけないの?』と心配になりますよね。

実は、私立文系の入試は英語の比重が大きいことが多いです。英語の土台は、早慶にもMARCHにも生きてきます。

科目を合わせる手順
  1. 早慶とMARCHで受けたい学部を書き出す
  2. 学部ごとの科目を表にして、共通する科目に印をつける
  3. 共通する科目を勉強の中心にする
  4. 早慶だけに必要な小論文や記述の準備の時期を決める
  5. 秋以降に、学部ごとの過去問で形の違いを確かめる

共通する科目の例

早稲田の文学部と慶應の文学部は、英語と地歴が共通しています。ここにMARCHの文系学部を足す時も、英語と地歴が共通することが多いはずです。

国語を使う学部を受けるなら、早稲田の文系学部と準備がつながります。一方で、国語のない慶應の一般選抜に向けては、小論文の練習を別に入れることになります。

受け方のタイプ中心にする科目足す準備
英語・国語・地歴で受ける3科目すべて慶應を受けるなら小論文
英語・地歴を軸に、国語は早稲田とMARCHだけ英語・地歴国語、慶應の小論文
英語・数学で受ける英語・数学受ける学部の数学の範囲

MARCHから早慶へ志望を上げたい時

今はMARCHを目指していて、早慶も受けてみたいという方もいますよね。

その場合は、まず早慶の志望学部の過去問を1年分見てみてください。英語の長文の量や、記述や小論文があるかで、追加の準備がどのくらい要るか分かります。

1年間の進め方の例

早慶とMARCHを両方受ける場合の、1年間の進め方の例を挙げてみます。あくまで目安なので、自分の状況に合わせて変えてみてください。

時期の目安中心にすること
春から夏英単語・英文法・英文解釈の土台と、地歴の通史
夏から秋英語長文と、国語か数学の演習。早慶の過去問を1年分見る
秋から冬学部ごとの過去問。小論文がある学部は書いて直す練習
直前期併願校の過去問で形に慣れ、日程どおりに動く練習

MARCHの過去問は、早慶の過去問と同じ時期に少しずつ入れていくと、形の違いに気づきやすくなります。

逆転を目指す時の計画の立て方は、日東駒専レベルから早慶へ逆転を目指す記事で紹介しています。

科目の組み合わせを自分で決めるのが難しい時は、私立文系に絞って学習計画を見てもらえる塾を使う方法もあります。

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早慶やMARCHを目指す人のよくある相談

先に結論

早慶とMARCHを両方目指す人の悩みは、英語の読むスピードと、何から手をつけるかに集まりがちです。どちらも、受ける学部の形を確かめるところから始めると整理できます。

早慶やMARCHを志望する人の質問は、質問サイトにもたくさんあります。その中から、よくある相談を3つ選んで答えてみます。

相談1 共通テスト型の模試で、英語のリーディングが時間内に半分も解けなかった

時間が足りないのは、多くの受験生が通る悩みです。焦らなくて大丈夫ですよ。

結論から言うと、まずは単語と文法の抜けがないかを確かめてみてください。知らない単語が多いと、読むスピードはなかなか上がりません。

そのうえで、1文ずつ正確に読む練習をしてから、長文を時間を計って読む練習に進むのがおすすめです。

例えば、こんな順番で見直してみてください。

  • 長文の中で意味の分からなかった単語に印をつける
  • 文の構造が取れなかった1文を、ノートに書き出して読み直す
  • 同じ長文を、時間を計ってもう一度読む

早慶の英語は、学部によって長文の量や出題の形が違います。共通テスト型の模試だけでなく、志望学部の過去問でも時間の感覚をつかんでおきましょう。英語の進め方は早慶の英語の特徴と対策の記事で紹介しています。

相談2 高校を卒業してから勉強していないが、早慶かMARCHに入りたい

『今から間に合うのかな』と不安になりますよね。

まずは、受けたい学部の科目と配点を調べるところから始めてみてください。科目が決まると、やることの量が見えてきます。

時間が限られているなら、配点の大きい英語から手をつけるのが近道です。

例えば、慶應の経済学部や商学部は外国語の配点が200点です。英語が伸びると、それだけで合計点の見通しが大きく変わります。

勉強の習慣が途切れていた方は、最初の数週間は時間より「毎日机に向かうこと」を目標にしても大丈夫です。浪人して目指す時の進め方は浪人して早慶を目指す記事でまとめています。

相談3 英検2級を持っていて、準1級を狙っている。英検の勉強は早慶やMARCHに役立つ?

英検の勉強で身につく単語や読む力は、大学入試の英語にもつながります。

早慶の一般選抜では、英検のスコアを使える方式もあります。例えば慶應の文学部では、英検CSE総合スコア2500以上が外国語の選択肢の1つです。

早稲田の文化構想学部の英語4技能テスト利用方式では、英検CSEスコア2304が基準の1つになっています。MARCHでの扱いは、受けたい大学の入試要項で確かめてみてください。

英検と早慶の関係は英検は早慶受験に使える?の記事でくわしく紹介しています。

よくある質問

早慶MARCHとはどの大学のことですか?

早慶は早稲田大学と慶應義塾大学、MARCHは明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学の5校です。受験生の間で使われる呼び方で、大学が決めた区分ではありません。

早慶MARCH日東駒専の日東駒専はどの大学ですか?

日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学の4校です。早慶MARCHと続けて呼ばれることがあります。

早慶とMARCHを両方受ける時、何から決めればいいですか?

まず早慶の受ける学部の試験日をカレンダーに書き込み、空いた日にMARCHの試験を入れていくと組みやすいです。科目は、英語を軸に共通して使える科目を選びましょう。

早慶志望なら、中央大学を併願校にしても大丈夫ですか?

中央大学に限らず、併願校は科目と日程が合うかで考えるのがおすすめです。受けたい学部の試験日と科目を中央大学の入試要項で確かめ、早慶の試験日と重ならないかを見てください。

慶應の一般選抜で共通テストは使えますか?

慶應義塾大学の一般選抜では、共通テストの結果を利用して出願することはできません。早稲田大学には共通テストを組み合わせる方式や共通テスト利用入試があるので、MARCHと合わせて考える時は学部ごとに確かめましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 早慶は早稲田・慶應、MARCHは明治・青山学院・立教・中央・法政、日東駒専は日本・東洋・駒澤・専修
  • どれも受験生の呼び方で、大学が決めた区分ではない
  • 早慶とMARCHは、偏差値より科目・配点・問題の傾向・日程・共通テストで比べる
  • 併願は早慶の試験日を先に書き込み、空いた日にMARCHを入れる
  • 英語を軸に、共通して使える科目を選ぶと準備がまとまる

科目や日程は年度ごとに変わることがあります。最新は各大学の入試要項で確かめましょう。早慶の一般選抜の日程は早慶の入試日程の記事でも確かめられます。

早慶ガイド

早慶ガイド 編集部

早稲田大学・慶應義塾大学の入試の仕組み、学部と科目、英語・世界史などの勉強の進め方、時期別の計画、予備校・塾の選び方を、受験生と保護者の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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