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現役の入試が思うようにいかず、『浪人して早慶を目指そうか』と考えている方もいますよね。保護者の方も、どう声をかければいいか迷っているかもしれません。
結論から言うと、浪人して早慶を目指すなら、決める前に「現役で何が足りなかったか」をはっきりさせることが大事です。理由が分かれば、1年の使い方も決まります。
この記事を読むと、浪人を決める前のチェックと、一浪の1年を4つの時期に分けた計画、浪人の形の選び方、生活リズムの作り方が分かります。
浪人して早慶を目指す前に考えたいこと
浪人は「もう1年あれば何とかなる」と考えるより、「この1年で何を直すか」を決めてから選ぶほうが、後悔が少なくなります。家族とも、期間とお金のことを先に話し合っておきましょう。
『もう1年頑張れば、早慶に届くはず』と思いたくなりますよね。
その気持ちは大切です。ただ、浪人の1年は思っているより早く過ぎていきます。だからこそ、決める前に自分の状況を確かめておくと、スタートで迷わずにすむんです。
- 現役で届かなかった理由を、科目ごとに言える
- その理由は、1年で直せそうなものだと思える
- 早慶で学びたいことを、自分の言葉で説明できる
- 家族と、浪人の期間と費用について話し合った
- 宅浪・予備校・オンライン塾のどれで進めるか考えている
- 1年間、毎日決まった時間に勉強を始める生活をイメージできる
チェックがつかない項目があっても、浪人をやめたほうがいいという意味ではありません。つかなかった項目を、春のうちに埋めていけば大丈夫です。
二浪・三浪を考えている方は二浪・三浪で早慶を目指す記事を、大学に通いながら受け直す方は仮面浪人で早慶を目指す記事もあわせて読んでみてください。
現役で届かなかった理由を書き出す
理由を書き出す時は、気持ちの面ではなく、科目と中身で書くのがコツです。
| 書き方の例 | 理由の分け方 | 浪人の1年でやること |
|---|---|---|
| 英語の長文が最後まで読めなかった | 時間不足 | 時間を計って読む練習を増やす |
| 世界史の細かい用語で点を落とした | 知識不足 | 通史の流れを固めてから用語を広げる |
| 勉強を始めるのが遅く、過去問を解けなかった | 準備不足 | 秋までに土台を終え、過去問に時間をとる |
| 本番で時間配分がくずれた | 形への慣れ不足 | 本番と同じ時間で過去問を解く回数を増やす |
現役の答案の記憶や、模試の成績表は捨てずにとっておきましょう。
保護者の方は、理由を書き出す作業を一緒にのぞいてみるのもおすすめです。責めるのではなく、「どの科目が一番伸びそう?」と聞くくらいの距離感だと、話がしやすくなりますよ。1年の計画を立てる時のいちばんの手がかりになります。
浪人すると、受けるのは翌年度の入試です。例えば早稲田の文化構想学部では、2028年度以降に英語4技能テストで利用できる試験が変わる予定と案内されています。受ける年度の入試要項で、最新の科目と方式を確かめましょう。
一浪で早慶を目指す1年を4期に分けた計画表
一浪の1年は、春・夏・秋・冬の4期に分けると考えやすくなります。全部を同時にやろうとせず、時期ごとにテーマを1つ決めて進めましょう。
『1年って長いようで、何から始めればいいか分からない』という方も多いはずです。
この記事では、次のような分け方をおすすめします。あくまで例なので、現役の時の状況に合わせて動かしてみてください。
| 時期 | テーマ | 英語 | 国語・社会など |
|---|---|---|---|
| 春 | 振り返りと土台の見直し | 単語と文法の抜けを洗い出して埋める | 現役の答案から弱い分野を書き出す |
| 夏 | 土台を仕上げる | 文の組み立てをとって読む練習と長文 | 通史を最後まで終え、古文の土台を固める |
| 秋 | 過去問で形に慣れる | 志望学部の過去問を時間を計って解く | 過去問で落とした分野を直す |
| 冬 | 弱点だけを直して本番へ | 解き直しと時間配分の確認 | 直前まで細かい知識の抜けを埋める |

春は「振り返り」に時間を使う
春は、焦って新しい問題集を始めたくなる時期です。でも、ここで振り返りをしておくと、夏からの勉強がむだなく進みます。
例えば、こんなふうに自分に聞いてみてください。
「現役の時、どの科目のどの問題で点を落とした?」
「その原因は、知識・時間・読み違いのどれだった?」
夏は土台を仕上げる最後の時期
夏は、単語・文法・通史などの土台を仕上げる時期です。秋から過去問に入るために、ここで土台を一通り終えておくことが大事になります。
現役の時に土台はできていた方は、夏から少しずつ過去問を見始めてもかまいません。
秋と冬は過去問と弱点の直し
秋からは、志望学部の過去問で形に慣れていきます。早稲田も慶應も、大学の公式サイトで過去の入試問題を公開しています。
過去問を解いたら、落とした理由を「知識不足」「時間不足」「読み違い」に分けて書き残してみてください。理由が分かれば、次の2週間でやることを1つに絞れます。過去問の入手方法と使い方は早慶の過去問の記事で紹介しています。
冬は、過去問で見つけた弱点だけを直す時期です。全範囲をもう一度やり直すより、点につながる所を確実に固めていきましょう。
受ける学部は春のうちに絞る
1年の計画を立てるには、受ける学部を春のうちにある程度決めておく必要があります。早慶は学部ごとに科目も方式も違うからです。
| 確かめたいこと | 2027年度入試の例(大学の公式情報より) | 計画への影響 |
|---|---|---|
| 共通テストを使うか | 慶應の一般選抜は共通テストを使えない。早稲田の政治経済学部は共通テストと学部独自の試験を組み合わせる | 共通テストを使う学部を受けるなら、1月の準備も計画に入れる |
| 小論文があるか | 慶應の文学部・法学部の一般選抜には小論文がある | 書く練習を秋より前から少しずつ始める |
| 数学で受けられるか | 慶應の経済学部A方式・商学部A方式は数学を使う | 数学を続けるかを春に決める |
| 英語外部試験を使えるか | 慶應の一般選抜で外部試験を使えるのは文学部のみ | 英検などを受けるかどうかを考える |
『受けられる学部は全部受けたい』と思う方もいますよね。ただ、学部ごとの対策を広げすぎると、1年でも準備が薄くなりがちです。得意な科目が生きる学部を軸に、2つか3つに絞ってみてください。
- 春のうちに、現役で届かなかった理由を科目ごとに書き出す
- 受ける学部を2つか3つ決め、科目と配点を確かめる
- 4期それぞれのテーマを決め、月ごとの柱に分ける
- 毎週末に、できたことと、できなかったことを見直す
- 秋からは過去問で落とした理由を分けて、解き直す
宅浪・予備校・オンライン塾、どの形で浪人する?
浪人の形には、自宅で勉強する宅浪、予備校に通う形、オンライン塾を使う形などがあります。どれが正解ということはなく、自分で計画を回せるか、質問できる相手がいるかで選ぶと考えやすくなります。
『予備校に行かないと、浪人は厳しいのかな』と心配になりますよね。
そんなことはありません。それぞれに向いている人がいるので、次の表で比べてみてください。
| 浪人の形 | 学び方 | 向いている人 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|---|
| 宅浪(自宅で勉強) | 参考書と過去問で自分で進める | 自分で計画を立てて回せる人 | 質問できる相手と、生活リズムを自分で作る必要がある |
| 予備校に通う | 校舎で授業を受け、自習室も使う | 決まった時間割で生活したい人 | 授業を受けるだけで満足しないよう、復習の時間を確保する |
| オンライン塾を使う | 自宅で動画授業や面談を受ける | 近くに校舎がない人、学習の管理をしてほしい人 | 自宅で集中できる環境を整える |

宅浪を選ぶ時に考えておきたいこと
宅浪は、自分のペースで進められるのが良いところです。一方で、計画がくずれた時に気づいてくれる人がいないので、週に1回の見直しを自分で決めておくことが大事になります。
分からない問題が出た時に、誰に聞くかも先に決めておきましょう。
宅浪では、外に出る機会が少なくなりがちです。図書館の自習スペースなど、家以外で勉強できる場所を1つ持っておくと、気分を切り替えやすくなります。
例えば、午前は図書館、午後は家で過去問、というように場所で区切るのも一つの方法です。場所が変わると、だらだら続けてしまう時間が減りますよ。
予備校やオンライン塾を選ぶ時に考えておきたいこと
予備校やオンライン塾を使う時は、授業の形だけでなく、計画の相談や質問ができるかも確かめておくと安心です。
形を決める前に確かめたいこと
どの形にするか迷った時は、次のことを自分に聞いてみてください。
- 決まった時間割がなくても、毎日同じ時間に勉強を始められるか
- 分からない問題を、誰に質問するか決まっているか
- 計画がくずれた時に、相談できる相手がいるか
- 家から通える範囲に、通いたい校舎があるか
- 家族と、浪人の形と費用について話し合ったか
チェックがつきにくい項目が多いほど、誰かに計画や質問を見てもらえる形が合いやすくなります。
浪人生向けの予備校・塾の選び方は早慶を目指す浪人生の予備校・塾の選び方の記事で、オンラインでの進め方は早慶対策はオンラインでできるかの記事で詳しく紹介しています。
- 計画がくずれた時に、すぐ立て直しやすい
- 分からない問題をため込まずにすむ
- 生活リズムが決まりやすい
- 自分のペースで、苦手な所に時間を回せる
- 移動の時間がかからない
- 使う教材を自分で選べる
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浪人生活のリズムを作るコツ
浪人の1年は、学校の時間割がない分、生活リズムが乱れやすくなります。勉強の中身より先に、毎日の起きる時間と勉強を始める時間を決めてしまうのがおすすめです。
『今日は疲れたから明日から』が続いてしまう、という経験はありませんか。
浪人生活では、気分ではなく、決まった流れで1日を始めることが大切です。次の表は1日の組み立て方の例です。
| 1日の時間帯 | やることの例 | ポイント |
|---|---|---|
| 朝 | 英単語や古文単語など、覚えるもの | 毎日同じ時間に始める |
| 昼 | 長文や過去問など、頭を使うもの | 時間を計って、本番に近い形で解く |
| 夕方 | 授業の復習や、間違えた問題の解き直し | その日のうちに解き直す |
| 夜 | 1日の記録と、翌日のやることの確認 | 寝る時間を決めて、遅くまで続けない |
休みの日も決めておく
1年間、休みなしで続けるのは大変です。週に半日ほど、勉強から離れる時間を決めておくと、気持ちが長続きしやすくなります。
休む日をあらかじめ決めておけば、『今日も休んでしまった』と自分を責めずにすみますよね。
家族との話し方
浪人中は、家族と勉強の話をするのがつらく感じることもあります。そんな時は、週に1回だけ、進み具合を短く話す時間を決めておくのも一つの方法です。
例えば、こんな伝え方なら話しやすいですよ。
「今週は英語の長文を時間を計って解いて、半分くらいは時間内に読み切れた」
夜遅くまで勉強して、朝起きられなくなることです。1日の始まりが遅れると、計画全体がずれていきます。寝る時間を先に決めて、生活リズムを守りましょう。
早慶浪人でよくあるつまずきと立て直し方
1年の間には、計画どおりにいかない時期が何度もあります。つまずいたことより、早めに気づいて立て直すことのほうが大事です。
『浪人なのに、また計画がくずれた』と落ち込む方もいるかもしれません。でも、それはほとんどの浪人生が経験することなんです。
| よくあるつまずき | 起きやすい時期 | 立て直し方 |
|---|---|---|
| 春に新しい問題集を何冊も始めて、どれも終わらない | 春 | 1冊ずつに絞り、終わってから次に進む |
| 夏に土台が終わらず、過去問に入れない | 夏の終わり | 配点の大きい科目の土台を優先し、ほかは最低限にする |
| 模試の判定が上がらず、やる気が落ちる | 秋 | 判定より、科目ごとの点の変化と間違えた理由を見る |
| 直前期に不安で、新しい教材に手を出す | 冬 | 今まで使った教材と過去問の解き直しに戻る |
模試は判定より中身を見る
浪人中の模試は、判定で一喜一憂するより、間違えた問題の理由を見るために使いましょう。判定は今の位置の目安で、合否を決めるものではありません。
模試の判定の読み方と復習の仕方は早慶を目指す人の模試の使い方の記事で紹介しています。
気持ちが落ちた時の立て直し方
浪人の1年では、気持ちが落ちる時期もありますよね。そんな時は、計画を小さくして、毎日「これだけはやる」ことを1つだけ決めてみてください。
例えば、英単語帳の決めた範囲だけは毎朝見る、という小さな約束でも十分です。続けられたことが1つあると、また少しずつ計画を戻していけます。
一人で悩みをため込んで、勉強が止まってしまうことです。家族や、通っている予備校・塾の先生など、話せる相手に早めに相談してみてください。
浪人して早慶を目指す人によくある相談
浪人して早慶を目指す人の悩みを見ていると、浪人してまで目指す価値があるか、浪人しても届かなかった時の原因は何か、という声が目立ちます。
ここでは、早慶浪人についてよくある相談を3つ選んで答えていきます。
現役でMARCHに受かったのに、浪人して早慶に届かないのはなぜ?
「現役でMARCHに受かった人が、浪人して早慶に届かない主な原因は何か」という相談がありました。
原因は人によって違いますが、現役の時の振り返りをしないまま、同じ勉強のやり方を続けてしまうことがよくあります。土台はあるのに、学部ごとの形への慣れや時間配分の練習が足りなかった、というケースも考えられます。
春のうちに、現役で点を落とした理由を書き出しておくことが大事です。MARCHと早慶の入試の形の違いは早慶とMARCHの違いの記事で紹介しています。
早慶は浪人してでも行く価値がある?
「早慶って、浪人してでも行く価値があるのか」という相談もありました。
『1年かける意味があるのかな』と悩みますよね。結論から言うと、価値があるかどうかは、早慶で何を学びたいかで変わります。
学びたい学部や授業がはっきりしているなら、浪人を考える理由になります。
例えば、こんな問いを書き出してみるのも一つの方法です。
「早慶のこの学部でしか学べないことは何?」
「その学びのために、もう1年をかけたいと思える?」反対に、大学名だけで決めようとしているなら、一度、合格した大学や他の大学で学べることも調べてみてください。
現役の時はほとんど勉強していなかった。間に合う?
「現役の時はほとんど勉強しておらず、浪人して少し伸びたものの、まだ力が足りない」という相談です。
焦る気持ち、よく分かります。ただ、現役で勉強量が少なかった人は、正しい順番で土台を固めれば伸びる余地も大きいんです。
まずは配点の大きい科目の土台から始めて、受ける学部を絞ることを考えてみてください。科目ごとの差の見つけ方は日東駒専レベルから早慶を目指す記事で詳しく書いています。
よくある質問
一浪で早慶に合格するのは難しいですか?
難しさは、現役の時の状況と、1年の使い方によって変わります。現役で届かなかった理由を書き出し、春から順番に直していけば、一浪で早慶を目指す計画は立てられます。
浪人するなら、いつから勉強を始めればいいですか?
現役の入試が終わってすぐ、振り返りから始めるのがおすすめです。春のうちに現役の答案や模試を見直して、科目ごとの弱点を書き出しておきましょう。
一浪して早慶に届かなかったら、二浪も考えるべきですか?
二浪を考える時も、一浪の1年で何が直り、何が直らなかったかを書き出すところから始めます。考え方は二浪・三浪で早慶を目指す記事で紹介しています。
宅浪で一浪して早慶を目指すのは無理がありますか?
無理ということはありません。自分で計画を立てて回せる人や、質問できる相手がいる人なら、宅浪でも進められます。週に1回の見直しの日と、生活リズムを先に決めておくのがポイントです。
大学に通いながら早慶を受け直すことはできますか?
合格した大学に通いながら受け直す、いわゆる仮面浪人という方法もあります。授業と受験勉強の両立が必要になるので、時間の使い方をよく考えてから決めましょう。
まとめ
- 浪人して早慶を目指すなら、現役で届かなかった理由を先に書き出す
- 浪人を決める前に、家族と期間と費用について話し合う
- 一浪の1年は、春・夏・秋・冬の4期にテーマを分けて進める
- 宅浪・予備校・オンライン塾は、自分で計画を回せるかで選ぶ
- 起きる時間と始める時間を決めて、生活リズムを先に整える
- 受ける年度の入試要項で、最新の科目と方式を確かめる





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