当サイトの記事は、編集部が早稲田大学・慶應義塾大学の公式サイトや入試要項、文部科学省などの公的機関、出版社の公式情報を調べて独自に執筆しています。入試の方式・科目・日程は年度ごとに変わるため、最新の情報は各大学の入試要項で確認してください。
一浪の結果が思うように出ず、『もう1年、早慶を目指していいのかな』と迷っている方も多いはずです。
結論から言うと、二浪で早慶を目指すこと自体は、ちゃんとした選択肢の1つです。ただ、大事なのは「もう1年やるか」より先に「前年に何が足りなかったか」を科目ごとに確かめることなんです。
この記事を読むと、振り返りの表、続けるか進学するかの判定表、家族と話す時に用意しておきたい材料が分かります。
二浪・三浪で早慶を目指すのは「あり」なの?
二浪や3浪で早慶を目指す人は、毎年います。浪人の回数そのものより、次の1年で何を変えるかがはっきりしているかどうかが大事です。
『二浪って周りからどう見られるんだろう』と気になりますよね。
実は、大学に入ってしまえば、何浪して入ったかを毎日意識する場面はそう多くありません。気にしているのは、案外自分だけということも。
早稲田大学・慶應義塾大学の一般選抜は、浪人の回数で扱いが変わる入試ではありません。現役生も浪人生も、同じ日に同じ問題を解いて点数で合否が決まります。
だからこそ、早慶二浪を考える時は「気持ちの問題」と「勉強の中身の問題」を分けて考えてみてください。
| 気になっていること | 種類 | 先に考えたいこと |
|---|---|---|
| 周りにどう思われるか | 気持ち | 自分が何のために早慶に行きたいか |
| 同級生に置いていかれる感じ | 気持ち | 1年後の自分がどうなっていたいか |
| 去年と同じ結果になるのでは | 勉強の中身 | 前年に点が取れなかった科目と理由 |
| 何を変えればいいか分からない | 勉強の中身 | 勉強の場所・教材・計画のどれを変えるか |
| 家族にもう1年をお願いしにくい | 家族との話 | 振り返りの結果と次の1年の計画 |
表の上2つは、答えが人によって違います。下3つは、この記事の中で一緒に考えられることです。
浪人を下に見る必要はありません
二浪、三浪、多浪と回数が増えると、自分を責めたくなる方もいますよね。
ただ、浪人は「もう一度挑戦する」と自分で決めた結果です。回数で自分の価値が決まるわけではありません。
この記事では、2回目の浪人を二浪(2浪)、3回目を三浪(3浪)、それ以上をまとめて多浪と呼んでいます。どれも優劣をつける意味ではありません。
もう1年を決める前に、前年の結果を科目ごとに振り返ろう
「なんとなく全体的に足りなかった」で次の1年を始めると、同じ勉強をくり返しやすくなります。科目ごと、学部ごとに振り返ると、変えるべき所が見えてきます。
『去年は頑張ったのに、何が悪かったのか分からない』という方も多いはずです。
そこでおすすめなのが、受けた学部ごとに、科目ごとの手応えを表に書き出す方法です。模試の判定より、本番の問題でどこが解けなかったかを見ていきます。

振り返り表の書き方
次の表を、受けた学部の数だけ作ってみてください。点数が分からなくても、手応えと理由だけで十分です。
| 科目 | 本番の手応え | 取れなかった理由の種類 | 次の1年で変えること |
|---|---|---|---|
| 英語 | 長文の後半が時間切れ | 時間配分 | 過去問を時間を計って解く回数を増やす |
| 国語 | 古文で大きく失点 | 知識不足 | 古文単語と文法を最初からやり直す |
| 地歴 | 文化史がほぼ分からない | 範囲の穴 | 文化史を通史と並行して進める |
| 小論文 | 何を書けばいいか迷った | 練習不足 | 書いたものを見てもらう相手を作る |
理由の種類は、だいたい次の3つに分かれます。
- 知識不足: 単語・文法・用語など、覚える量が足りていなかった
- 時間配分: 解ける問題なのに、時間が足りなくなった
- 形式への慣れ: 志望学部の出題の形に慣れていなかった
理由ごとに、変える所は違う
知識不足なら、教材と復習の回し方を見直すのが先です。時間配分なら、過去問を本番と同じ時間で解く練習が足りていないかもしれません。
形式への慣れが原因なら、受ける学部を絞って、その学部の過去問に早めに触れるのが近道です。早稲田大学も慶應義塾大学も、大学の公式サイトで過去の入試問題を公開しています。過去問の使い方は早慶の過去問はいつから?の記事にまとめています。
- 受けた学部と科目を全部書き出す
- 科目ごとに本番の手応えを一言で書く
- 取れなかった理由を3つの種類に分ける
- 理由ごとに、次の1年で変えることを1つずつ決める
- 変えることを家族や先生に話せる形にまとめる
例えば、英語は知識不足、国語は時間配分、と科目ごとに理由が違うこともよくあります。全部を同じやり方で直そうとしないのがコツです。
先生や家族に振り返りを話す時は、こんな言い方が伝わりやすいです。
「英語は単語が足りなかった。国語は解けるのに時間切れだった」
「じゃあ、英語と国語で直し方を変えないといけないね」
ここまで言葉にできれば、振り返りはもう半分終わったようなものです!
続けるか、進学するかを決める判定表
もう1年やるかどうかは、気持ちだけで決めると後で苦しくなりがちです。前年の振り返りで「次は変えられる」ことがいくつ見つかったかを、1つの目安にしてみてください。
『二浪してまで早慶を目指すのは無駄なのかな』と、不安になる時もありますよね。
ここは正解が1つではありません。続けるのも、合格した大学に進むのも、どちらも自分の人生を前に進める選択です。
だから、次の判定表で自分の状況を確かめてみてください。当てはまる項目が多い方が、今の自分に合う道の目安になります。
| 確かめること | 続ける方に傾く | 進学する方に傾く |
|---|---|---|
| 前年の振り返り | 科目ごとに変えることがはっきりした | 何を変えればいいかまだ見えない |
| 志望理由 | 学びたい学部・分野がはっきりしている | 「早慶という名前」以外の理由が浮かばない |
| 勉強の環境 | 次の1年の勉強の場所と方法を変えられる | 同じ環境で同じ勉強を続けることになる |
| 家族の理解 | 家族と話し合い、もう1年に納得してもらえた | 家族と十分に話せていない |
| 気力と体調 | 生活のリズムを保てている | 気力が続かず、毎日の勉強が回っていない |
| 合格している大学 | 進学先がない、または入学しても学びたいことと合わない | 入学すれば学びたいことが学べる大学がある |
「進学しながら受け直す」という道もある
続けるか進学するかの間に、合格した大学に通いながらもう一度受ける道もあります。いわゆる仮面浪人です。
大学の授業と受験勉強を両立する形なので、向き不向きがあります。詳しくは仮面浪人で早慶を目指す時の注意点の記事で確かめてみてください。
- 受けた学部ごとに、科目ごとの振り返りができている
- 次の1年で変えることを3つ以上言える
- 早慶で学びたい学部・分野を自分の言葉で言える
- 家族と、次の1年の計画を話す時間を取れている
- 早慶以外に受ける大学の候補も考えている
全部に当てはまらなくても大丈夫です。足りない項目は、これから埋めていけば十分間に合います。

二浪・三浪・多浪で、考えることは少しずつ変わる
同じ「もう1年」でも、何回目の浪人かで考えておきたいことは少し変わります。どれが良い悪いではなく、確かめる所が違うだけです。
| 何回目か | 特に確かめたいこと | 話し合っておきたい相手 |
|---|---|---|
| 二浪目を考えている | 一浪目と同じ勉強をくり返していないか | 家族・今の予備校の先生 |
| 三浪目を考えている | 志望学部を広げるか絞るか | 家族・進路の相談に乗ってくれる人 |
| 四浪目以降を考えている | 早慶で学びたいことと、ほかの道で学べることの比較 | 家族・信頼できる大人 |
例えば、三浪目を考えている方なら、早稲田と慶應の両方で同じ系統の学部を受け比べてみる手もあります。早慶の学部は早慶の学部一覧の記事で一覧にしています。
四浪目以降を考える時は、受験とは別の道も一度並べて比べてみてください。比べた上で早慶を選ぶなら、その決断はきっと自分の支えになります!
二浪目・三浪目の1年をどう組み立てる?
二浪目・三浪目は、勉強の量を増やすより、勉強の中身と順番を変える方が結果につながりやすくなります。前年の振り返りで決めたことを、1年の計画に落とし込みましょう。
一浪目に頑張ったからこそ、基礎はもう大丈夫と思いたくなりますよね。
ただ、振り返りで知識不足が見つかった科目は、基礎からやり直す方が早いことも。プライドよりも、点が取れる順番を優先してみてください。
時期ごとの進め方の例
1年の流れは、例えば次のように考えられます。月の区切りはあくまで目安です。
| 時期の目安 | やること | 確かめること |
|---|---|---|
| 春 | 振り返りで見つけた穴を埋める | 単語・文法・用語の抜けがないか |
| 夏 | 苦手科目を集中して立て直す | 模試で前年と同じミスをしていないか |
| 秋 | 志望学部の過去問を時間を計って解く | 時間配分が合っているか |
| 冬 | 出願と併願の最終確認・過去問の復習 | 試験日の並びと体調管理 |
早慶の一般選抜は、学部ごとに科目も配点も違います。例えば慶應義塾大学の一般選抜では、大学入学共通テストの結果を使って出願することはできません。
学部選びの段階で、自分の得意な科目が生きる形を探しておくと計画が立てやすくなります。
受ける学部も一度見直してみる
二浪目・三浪目では、受ける学部の組み合わせを見直すのも1つの手です。前年と同じ学部を同じ数だけ受けるのが、いちばん良いとは限りません。
例えば、早稲田大学の文化構想学部と文学部は、2027年度一般選抜でどちらも英語・国語・地歴の3科目で受けられます。一方で、慶應義塾大学の法学部や文学部のように小論文がある学部もあります。
得意な科目が生きる学部はどこかを考えながら、学部ごとの科目を書き出してみてください。
- 前年に受けた学部の科目と、自分の得意・苦手を並べる
- 小論文や総合問題など、書く試験があるかを確かめる
- 学びたい分野が同じ系統の学部を、早稲田・慶應の両方で探す
- 試験日が続きすぎないかを確かめる
学部ごとの科目は年度で変わることがあるので、最新の入試要項でも確かめておきましょう。
一浪でMARCH、二浪で早慶を目指すケース
一浪目にMARCHに合格して、二浪で早慶を目指すか迷う方もいますよね。
この場合は、MARCHに進学する道、仮面浪人で受け直す道、もう1年浪人する道の3つがあります。どれを選んでも、前年の振り返りがいちばんの材料になる点は同じです。
- 受験勉強だけに時間を使える
- 前年の穴を基礎から埋め直せる
- 志望学部を絞って過去問に取り組める
- 合格した大学の入学手続きの期限
- 次の1年の勉強の場所と費用
- 気持ちを保つための人との関わり
併願の組み方も前年から見直す
前年に全部の日程を早慶とその近くの大学で埋めていた方は、併願の組み方も見直してみてください。試験日が続くと、体力的にも気持ちの上でも負担が大きくなります。
併願校の考え方は早慶の併願校の組み方の記事でまとめています。
勉強の場所を変えるなら、何で選ぶ?
『予備校を変えた方がいいのかな』と悩む方も多いはずです。
一浪目と同じ予備校に通う、別の予備校や塾に移る、宅浪で進める、どれも選べます。大事なのは、前年に足りなかったことを補える形かどうかなんです。
| 前年に足りなかったこと | 合いやすい形の例 | 確かめたいこと |
|---|---|---|
| 毎日の計画が崩れた | 学習の進み具合を見てくれる形 | 誰が、どのくらいの頻度で計画を見るか |
| 分からない所を放置した | 質問しやすい形 | 質問の方法と、返ってくるまでの時間 |
| 志望学部の対策が手薄だった | 早慶向けの講座やコースがある形 | 自分の受ける学部に合う内容か |
| 一人だと気持ちが続かない | 人と関わりのある形 | 面談や相談の機会があるか |
浪人生の予備校・塾の選び方は、早慶を目指す浪人生の予備校・塾の選び方の記事で詳しく比べています。
Studyコーデ
早慶に向けた毎日の勉強を、プロに管理してもらうなら
Studyコーデは私立文系専門のオンライン塾です。動画授業と小テストのあとに専属のプロ講師とZoomで面談し、LINEで質問できます。高校生コースと既卒生・浪人生向けコースがあります(公式サイトの記載・2026年10月時点)。まずは無料の面談・体験で、自分に合うか確かめてみましょう。
無料体験ありStudyコーデの公式サイトを見るコースの内容・料金は変わることがあります。最新の情報は公式サイトで確かめてください。
宅浪は、自分のペースで進められるのが良さです。ただ、二浪目・三浪目は一人の時間が長くなりやすいので、計画を誰かに見てもらう仕組みを作っておくと安心です。
例えば、週に1回は家族に進み具合を話す、模試を決まった間隔で受ける、といった工夫ができます。
家族と話す時に用意しておきたい材料
もう1年をお願いする時、家族が知りたいのは「本気かどうか」と「次は何を変えるのか」です。振り返り表と1年の計画があると、話がぐっと進みやすくなります。
『家族にもう1年って言い出しにくい』と感じる方は多いですよね。
そう思うのは自然なことです。だからこそ、気持ちだけで話すより、材料をそろえて話す方がお互いに納得しやすくなります。
- 受けた学部ごとの、科目別の振り返り表
- 次の1年で変えることのリスト
- 勉強の場所と、その理由
- 早慶以外に受ける大学の候補
- 1年後に結果が出なかった時の考え
話し方の例
例えば、こんなふうに切り出してみてください。
「去年は英語の長文で時間が足りなかった。今年は過去問を時間を計って解く練習を、秋から増やしたい」
「それなら、どこで勉強するのがいいと思っているの?」
こうして具体的に話すと、家族も一緒に考えやすくなります。結果が出なかった時のことまで話せていると、家族の不安も小さくなるはずです。
保護者の方の目線は、早慶を目指す子どもに保護者ができることの記事も参考になります。
「とにかく頑張るから」だけで話を終えると、家族は何が変わるのか分からず不安なままです。お金や時間の話も、家族の側から切り出しにくいことがあります。自分から話題にしてみてください。
二浪・多浪で早慶を目指す人のよくある相談
よく聞く相談をまとめると、周りからの見られ方への不安と、ほかの進路との比べ方の迷いが中心です。
ここでは、Yahoo!知恵袋などでよく見かける相談を、編集部で要約して答えていきます。
相談1: 二浪で早慶に入ったら、大学で浮きますか?
楽しい大学生活を送りたいけれど、現役で入った人と同じようにはいかないのでは、という相談です。
実は、大学ではクラスやゼミ、サークルなど、いろいろな集まりがあります。浪人の回数を気にせず関われる場はたくさんあります。
気になるなら、入学後に自分から話しかける場を1つ決めておくと気持ちが楽になります。浮くかどうかより、何をしたいかで大学生活は変わりますよ。
相談2: 二浪していることで、取り残された気持ちになります
同級生が大学生活を送る中で、自分だけ止まっている気がするという相談です。
そう感じるのは、とても自然なことです。ただ、浪人の1年は止まっている時間ではなく、自分で選んだ準備の時間なんです。
気持ちが沈む時は、勉強の記録を見返してみてください。春にできなかった問題が解けるようになっていれば、それは確かに前に進んでいる証拠です。
相談3: 二浪で早慶か、地元の国公立か迷っています
早慶と地元の国公立大学のどちらを目指すのがいいのか、という相談です。
早慶の一般選抜と国公立大学の入試は、受ける科目の数や試験の形が大きく違います。どちらがいいかは、得意な科目と、学びたい分野で変わります。
まずは両方の入試科目を書き出して、自分の得意な科目が生きるのはどちらか比べてみてください。入試の違いは早慶と国公立の入試の違いの記事で確かめられます。
ネット上の相談への回答には、個人の感想も多く混ざります。印象の話は参考程度にして、入試の科目や日程は大学の公式情報で確かめましょう。
よくある質問
3浪で早慶を目指すのは遅いですか?
遅いかどうかは浪人の回数より、次の1年で何を変えられるかで決まります。3浪早慶を考えるなら、まず前年までの結果を科目ごとに振り返り、同じ勉強をくり返さない計画を立ててみてください。
早慶2浪と一浪では、入試で扱いが変わりますか?
早稲田大学・慶應義塾大学の一般選抜は、試験の点数で合否が決まる入試です。浪人の回数で入試の扱いが変わる仕組みではありません。最新の条件は各大学の入試要項で確かめましょう。
2浪早慶を目指す時、予備校は変えた方がいいですか?
前年に足りなかったことを、今の予備校で補えるかで考えてみてください。補えるなら使い方を変えるだけで十分なこともあります。補えない時は、別の形を比べてみましょう。
一浪でMARCHに受かり、二浪で早慶を目指すのはありですか?
ありです。一浪march二浪早慶という道を選ぶ人もいます。ただ、MARCHに進学する、通いながら受け直すという道もあるので、入学手続きの期限までに家族と話して決めておきましょう。
多浪で早慶を目指す時、いちばん大事なことは何ですか?
気持ちを保つ仕組みと、計画を見てもらう相手を作ることです。一人で抱え込まず、家族や先生、予備校のスタッフなど、話せる相手を決めておくと続けやすくなります。
まとめ
- 二浪・三浪で早慶を目指すことは、ちゃんとした選択肢の1つ
- もう1年を決める前に、受けた学部ごと・科目ごとに前年を振り返る
- 取れなかった理由を知識不足・時間配分・形式への慣れに分ける
- 続けるか進学するかは、変えられることの数と志望理由で考える
- 家族とは、振り返り表と次の1年の計画を材料に話す
早慶の学部・科目・日程は年度ごとに変わることがあります。最新は大学の入試要項で確かめましょう。





コメント