私文で早慶を目指す|私立文系の受験科目と文転の考え方

私文で早慶を目指す人に向けて、私立文系の受験科目と文転の考え方を解説する記事のアイキャッチ

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私立文系で早慶を目指すと決めたものの、どの科目にどれだけ力を入れればいいか迷いますよね。

結論から言うと、私文の早慶入試は、英語を軸に国語・地歴・数学・小論文から学部ごとに組み合わせる形です。特に慶應の一般選抜には国語がないなど、大学によって組み合わせが違います。

この記事を読むと、私文の早慶の受験科目の形と、理系から文転する時に増える科目・減る科目、文転を決める前のチェックが分かります。

目次

私文で早慶を目指す時の受験科目の形

先に結論

私文の早慶入試は、多くの学部が英語を含む3科目前後です。英語の配点が大きい学部が多く、そこに国語か地歴か数学、慶應では小論文が加わります。

『私文の早慶って、結局どの科目を勉強すればいいの?』と気になりますよね。

まずは、2027年度一般選抜の主な文系学部の科目を並べてみます。

学部2027年度一般選抜の科目と配点
早稲田 文学部・文化構想学部英語75点・国語75点・地歴50点
早稲田 法学部外国語60点・国語50点・地歴公民または数学40点(数学は共通テストを利用)
慶應 法学部外国語200点・地理歴史150点・小論文100点
慶應 文学部外国語150点・地理歴史100点・小論文100点
慶應 経済学部B方式英語200点・地理歴史200点
私文で早慶を目指す時の受験科目を、英語を軸に国語・地歴・数学・小論文を組み合わせる形で示した図解

英語はほぼ全学部の軸になる

表を見ると、英語はどの学部にも入っていますよね。しかも、慶應の法学部や経済学部では配点がとても大きいです。

私文で早慶を目指すなら、英語の土台を早めに固めておくのが近道です。英語の進め方は早慶の英語の特徴と対策の記事で紹介しています。

早稲田は国語、慶應は小論文

早稲田の文系学部は、国語を課すところが多いです。一方、慶應の一般選抜には国語の科目がなく、文学部や法学部では小論文があります。

国語の勉強の進め方は早慶の国語の記事でまとめています。

商学部は方式で科目が変わる

商学部を受けたい人は、方式の違いも見ておきましょう。慶應の商学部A方式は外国語200点・地理歴史100点・数学100点、B方式は外国語200点・地理歴史100点・論文テスト100点です。

早稲田の商学部には、地歴・公民型と数学型があります。どちらの型も、共通テストの点数を一部使います。

同じ商学部でも、数学を使うか、論文を書くかで準備がまったく変わりますよね。

私文の早慶入試は「3教科の組み合わせ」で選ぶ

先に結論

私文でも、数学で受けられる早慶の学部があります。国語・地歴・数学のどれを得点源にするかで、受けやすい学部が変わります。

『私文だから数学はもう要らない』と思っている方もいるかもしれませんね。

実は、早慶の文系学部には数学を使う方式もあります。自分の得意な組み合わせで、学部を選べるんです。

得点源にしたい科目候補になる学部・方式の例
英語・国語・地歴早稲田の文学部・文化構想学部・法学部など
英語・地歴(国語なし)慶應の経済学部B方式・法学部(小論文あり)など
英語・数学慶應の経済学部A方式、商学部A方式(地歴もあり)
数学も使いたい早稲田志望早稲田の商学部の数学型、法学部(共通テストの数学)など

英語の外部試験を使う私文の方式

英検などのスコアを持っている人は、それを使える方式もあります。

早稲田の文化構想学部と文学部には、英語4技能テストのスコアを出して、国語と地歴の2科目を受ける方式があります。慶應の文学部では、英検CSE総合スコア2500以上が外国語の選択肢の1つです。

英語が得意な私文の人には、国語や地歴に時間を回せる方式ともいえます。

地歴は世界史か日本史が中心

早稲田の文学部は世界史または日本史、慶應の経済学部B方式も世界史・日本史から1つです。慶應の経済学部の地理歴史は、1500年以降が中心とされています。

世界史を選ぶ人は、早慶の世界史の記事で仕上げの順番を紹介しています。

政治経済学部は共通テストが前提

早稲田の政治経済学部は、共通テストで数学Ⅰ・数学Aが必須です。私文で数学をやめてしまうと受けられなくなるので、志望する人は早めに確かめておきましょう。

理系から文転して早慶を目指す時、増える科目と減る科目

先に結論

文転すると、理科の勉強がなくなり、地歴や国語が増えるのが基本の形です。ただ、慶應の経済学部A方式のように、理系で鍛えた数学を生かせる学部もあります。

『文転したら、一から全部やり直しなのかな』と不安になる方も多いはずです。

実は、理系で勉強してきたことが無駄になるわけではありません。増える科目と減る科目を表で見てみましょう。

科目文転するとどうなるか早慶での使いどころ
英語そのまま続けるほぼ全学部の軸
理科一般選抜の文系学部では使わないことが多い文系学部では出番が少ない
数学学部によって生かせる慶應の経済・商A方式、早稲田の商学部数学型など
地歴新しく始めることが多い早稲田の文・法、慶應の法・経済B方式など
国語古文・漢文を含めて強化が要る早稲田の文系学部の多く
小論文新しく始める慶應の法・文などで必要
文転で生かせること
  • 英語の勉強はそのまま使える
  • 数学を使う方式で受けられる学部がある
  • 理科の時間を地歴や国語に回せる
文転で増えること
  • 地歴の通史を最初から学ぶ必要がある
  • 国語の古文・漢文を強化する必要がある
  • 慶應を受けるなら小論文の練習が加わる

文転する時期による違い

文転は、いつ決めるかで準備の重さが変わります。次の表は、編集部が考えた目安です。

文転の時期考えたいこと
高1・高2地歴と国語を始める時間が比較的取りやすい
高3の春から夏地歴の通史を急いで一通り終える計画が要る
高3の秋以降数学を生かす方式など、今の得意で受けられる学部を探す
浪人して文転1年の計画を立て、地歴と国語の時間を最初に確保する

時期が遅いほど、新しく始める科目を減らす工夫が大事になります。数学を使う方式は、その工夫の1つです。

数学を生かす文転の例

例えば、高2の理系で数学が得意な人なら、慶應の経済学部A方式(英語200点・数学200点)が候補になります。理科をやめて、英語と数学に時間を寄せられる形です。

「せっかく数学を頑張ってきたのに、もったいないかな」
「数学で受けられる学部もあるみたいだよ」

こんなふうに、文転しても数学を武器にできる道があるんです。

文転を決める前のチェック

先に結論

文転は、苦手な理科から逃げるためではなく、学びたい学部が文系にあるかで決めると後悔しにくいです。決める前に、科目と時間の見通しを立ててみましょう。

『文転したいけど、本当にいいのか自信がない』という方もいますよね。

文転するかどうかを決める前に、次のチェックを使ってみてください。

文転を決める前のチェック
  • 学びたい学部が文系にあると言える
  • 受けたい早慶の学部の科目と配点を見た
  • 地歴(世界史か日本史)を新しく始める時間を取れそう
  • 国語を続けるか、慶應中心で小論文に切り替えるかを考えた
  • 数学を生かす方式で受けるかどうかを決めた

当てはまる項目が多いほど、文転後の勉強の道筋がはっきりしています。少ない場合は、科目と配点を調べるところから始めてみてください。

チェックで手が止まりやすいのは、次のような場面です。よくある迷い方と、次の一歩を表にしてみました。

よくある場面次の一歩
学びたい学部がまだ決まっていない早稲田と慶應の文系学部の一覧を見て、気になる学部を2つ書き出す
物理が苦しくて、とにかく理系をやめたい文系で学びたいことがあるかを先に考え、理由を一言で書いてみる
地歴を世界史と日本史のどちらにするか決められない受けたい学部の出題範囲を見てから、教科書を数ページ読み比べる
国語が苦手で、早稲田を受けるか迷う慶應の小論文がある学部と、早稲田の国語がある学部を並べて比べる
数学は得意なので捨てたくない慶應の経済学部A方式や商学部A方式の科目を確かめる

表の「次の一歩」は、どれも1日でできる小さなことです。まず1つ動いてみると、文転するかどうかの気持ちも固まりやすくなりますよ。

文転を決める時に、学びたい学部の確認・科目と配点の確認・地歴の開始・国語か小論文の選択の順に考える流れを示した図解
文転してから早慶を目指す時の始め方
  1. 受けたい早慶の学部を2〜3個選ぶ
  2. 学部ごとに、英語以外の2科目を決める
  3. 地歴を選ぶなら、通史を一通り学ぶ計画を立てる
  4. 国語か小論文の練習を、週の予定に入れる
  5. 学部ごとの過去問を見て、問題の形を知る

ひとりで計画を立てにくい時は

文転すると、新しく始める科目が増えて、何から手をつけるか迷いやすいですよね。

私立文系に絞って学習計画と進み具合を見てもらえるオンライン塾もあります。どんな塾かは私立文系専門のオンライン塾を紹介した記事で紹介しています。

ただ、理系や国公立志望のまま進む方や、リアルタイムの授業を受けたい方には合わない場合もあります。自分の目的に合うかを確かめてから考えてみてください。

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私文や文転で早慶を目指す人のよくある相談

先に結論

私文・文転の相談で多いのは、何から始めるかと、周りの目の悩みです。どちらも、受ける学部の形を決めると答えが出しやすくなります。

私文や文転で早慶を目指す人の相談から、3つ選んで答えてみます。

相談1 文転して浪人し、世界史を選ぶつもり。まず何から始める?

世界史を新しく始めるなら、まずは通史を一通り流すところからがおすすめです。細かい用語を覚えるのは、流れをつかんでからでも間に合います。

浪人の1年は長いようで、地歴の通史を終えるにはそれなりの時間がかかります。最初の数か月で通史を一周する、と目標を決めておくと進めやすいですよ。

慶應の経済学部B方式のように、1500年以降が中心の学部もあります。受けたい学部の出題範囲を先に確かめると、力を入れる時代が見えてきます。

相談2 国語が何もできない理系の高2。1年で早慶レベルまで上げられる?

国語の伸び方は人によって違うので、「1年で間に合う」と言い切ることはできません。

ただ、受ける学部によっては国語を使わない道もあります。慶應の一般選抜には国語の科目がなく、法学部や文学部では小論文が課されます。

早稲田を受けたいなら国語は必要なので、現代文と古文の基礎から順番に積み上げてみてください。

相談3 理系の中で私文の早慶志望だと、周りに馬鹿にされてつらい

周りの言葉に傷つくのは、当然のことです。つらい気持ちを抱えながら勉強しているのは、それだけで立派なことですよ。

私立文系の入試は、科目が少ないぶん1科目の深さが問われます。国公立とは形が違うだけで、どちらが上という話ではありません。

自分が学びたい学部があるなら、その気持ちを大事にしてください。

よくある質問

私文で早慶を目指す時、どの科目が大事ですか?

英語はほぼすべての学部で配点が大きいので、軸になります。そのうえで、早稲田なら国語、慶應なら小論文、どちらも地歴か数学を組み合わせる形が多いです。

文転して数学を生かせる早慶の学部はありますか?

慶應の経済学部A方式や商学部A方式、早稲田の商学部の数学型などがあります。早稲田の政治経済学部は共通テストで数学Ⅰ・数学Aが必須です。

慶應の一般選抜に国語はありますか?

慶應義塾大学の2027年度一般選抜の試験科目には、国語という科目はありません。かわりに小論文や論文テストがある学部が多いです。

まとめ

この記事の要点
  • 私文の早慶入試は、英語を軸に国語・地歴・数学・小論文を学部ごとに組み合わせる形
  • 早稲田は国語、慶應は小論文を課す学部が多い
  • 私文でも数学で受けられる学部がある
  • 文転すると理科が減り、地歴と国語が増えるのが基本
  • 文転は、学びたい学部が文系にあるかで決める

科目や配点は年度ごとに変わることがあります。最新は大学の入試要項で確かめましょう。早慶の基本は早慶とは?の記事でまとめています。

早慶ガイド

早慶ガイド 編集部

早稲田大学・慶應義塾大学の入試の仕組み、学部と科目、英語・世界史などの勉強の進め方、時期別の計画、予備校・塾の選び方を、受験生と保護者の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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