早慶は難しい?「簡単」と言われる理由と入試の中身

早慶は簡単と言われる理由と、入試の中身から見た難しさを解説する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が早稲田大学・慶應義塾大学の公式サイトや入試要項、文部科学省などの公的機関、出版社の公式情報を調べて独自に執筆しています。入試の方式・科目・日程は年度ごとに変わるため、最新の情報は各大学の入試要項で確認してください。

SNSや動画で「早慶は簡単」という声を見て、本当なのか、それとも難しいのか、気になっている方もいますよね。

結論から言うと、早慶の入試は「科目が少ない」という意味では簡単に見えますが、1科目ごとの重さや問題の形には独特の難しさがあります。どちらの見方も、入試の中身の一部だけを切り取っているんです。

この記事を読むと、簡単と言われる理由と難しく感じる場所、そして自分に早慶の入試が向いているかが分かります。

目次

「早慶は簡単」と言われるのはなぜ?

先に結論

「早慶は簡単」と言われる主な理由は、私立文系の多くの学部で試験科目が3科目ほどに絞られていることです。慶應の一般選抜は共通テストを使わず、数学なしで受けられる学部もあります。

『国公立は5教科なのに、早慶は3科目でいいの?』と思ったことがある方も多いはずです。確かに、科目の数だけを比べると、負担が軽く見えますよね。

2027年度の一般選抜で、よく「簡単」と言われる理由を、入試の形と並べてみました。

よく言われること入試の形で見ると(2027年度)
科目が少ない慶應の文学部は外国語・地理歴史・小論文、早稲田の文化構想学部は英語・国語・地歴の3科目
共通テストがいらない慶應の一般選抜は共通テストの結果を使って出願できない(大学独自の試験で判定)
数学をやらなくていい慶應の経済学部B方式は英語と地理歴史の2科目で受けられる
英語だけ得意なら何とかなる慶應の法学部は外国語が200点と配点が大きい

科目が少ないのは本当

私立文系の早慶の学部では、3科目前後で受ける形が多いです。国公立大学のように、共通テストで5教科を幅広く準備する必要はない学部もあります。

例えば、慶應の経済学部B方式は、外国語(英語)200点と地理歴史200点の2科目です。科目の数だけを見れば、たしかに少ないですよね。

英語の試験を受けずに出願できる方式もある

早稲田の文化構想学部と文学部には、英語4技能テスト利用方式があります。英検などで基準のスコアを満たしていれば、英語の試験を受けずに国語と地歴の2科目で受けられます。

こうした方式があることも、「早慶は簡単」と言われる理由の1つかもしれません。ただ、スコアに応じた加点はなく、国語と地歴だけで勝負する形になります。英検の扱いは英検は早慶受験に使えるかの記事で詳しく比べています。

でも、それは「科目の数」の話

ただ、科目の数が少ないことと、合格しやすいことは別の話です。科目が少ないぶん、1科目ごとの配点が大きくなります。

『3科目だけなら楽そう』と思って始めると、1科目にかける準備の深さに驚くことも。次の章では、どこで難しく感じやすいのかを見ていきましょう。

早慶の入試で難しく感じやすい場所の判定表

難しさは「量」「配点」「書く試験」に出る

早慶の入試で難しく感じやすいのは、英語の配点の重さ、地歴の配点の大きさ、慶應の小論文などの書く試験、早稲田の政治経済学部の総合問題のような独自の問題です。

『結局、早慶のどこが難しいの?』というのが一番知りたいところですよね。早慶ガイド編集部では、入試の形から、難しく感じやすい場所を判定表にまとめてみました。

自分の得意・不得意と照らし合わせながら見てみてください(2027年度の一般選抜の情報をもとにしています)。

難しく感じやすい場所入試の形(2027年度)苦手だと響きやすい人
英語の配点の重さ慶應の法学部・経済学部・商学部は外国語が200点英語の長文を読むのに時間がかかる人
地歴の配点の大きさ慶應の経済学部B方式は地理歴史200点、法学部は150点世界史・日本史の通史がまだ終わっていない人
書く試験慶應の文学部・法学部は小論文100点、総合政策学部・環境情報学部は小論文200点文章を書く練習をしたことがない人
独自の総合問題早稲田の政治経済学部は日英両言語の長文を読む総合問題(記述式を含む)日本語と英語の両方で長い文章を読むのが苦手な人
学部ごとに違う問題早慶はどちらも学部ごとに問題を作る多くの学部を併願したい人
早慶の入試で難しく感じやすい場所を、英語の配点・地歴の配点・書く試験・独自の問題・学部ごとの違いに分けて示した図解

英語:配点が大きく、得点差がつきやすい

慶應の法学部は、外国語200点・地理歴史150点・小論文100点です。英語が全体の中で一番大きな配点になっています。

英語で得点できないと、ほかの科目で取り返すのが大変です。早慶の英語の特徴と、学部ごとの対策は早慶の英語の特徴と対策の記事で詳しくまとめています。

地歴:配点が大きいぶん、深い準備が要る

慶應の経済学部B方式では、地理歴史が200点で、英語と同じ重さです。2027年度からは試験時間も100分に広がります。

例えば、高3の夏に世界史の通史がまだ半分ほどの人なら、秋までに全体を一度通しておきたいところです。配点が大きい科目は、穴があるとそのまま点差になるんです。

書く試験:短い期間では伸びにくい

慶應の文系学部の多くには、小論文や論文テストがあります。総合政策学部と環境情報学部では、小論文が200点です。

書く力は、書いて直す回数で伸びていきます。英語や地歴のように、覚えた量がそのまま点になる科目とは違う難しさがあります。

独自の総合問題:日本語と英語の両方を読む

早稲田の政治経済学部の学部独自試験は、2027年度は120分・100点の総合問題です。日本語と英語の両方の長文を読み解いたうえで答える形で、記述式の解答も含まれます。

英語だけ、国語だけと科目を分けて準備してきた人には、慣れない形に感じるかもしれません。過去問で一度、時間を計って解いてみると、どんな力が要るのかがつかめます。

よくある失敗

「科目が少ないから、直前に詰めれば何とかなる」と考えて、英語や小論文の準備を後回しにしてしまうことです。配点の大きい科目ほど、早めに少しずつ積み上げておきましょう。

「科目が少ない=楽」ではない理由

科目が少ないと、1科目の重さが増す

科目が少ない入試は、準備する範囲は絞れますが、1科目のミスが合否に響きやすくなります。どちらが向くかは、人によって違います。

『結局、早慶は簡単なの?難しいの?』とモヤモヤしている方もいますよね。科目が少ない入試には、良い面と気をつけたい面の両方があるんです。

科目が少ない入試の良い面
  • 準備する範囲を絞れる
  • 得意科目に時間を集めやすい
  • 共通テストの5教科の準備がいらない学部もある
科目が少ない入試で気をつけたい面
  • 1科目の配点が大きく、ミスが響きやすい
  • 苦手科目をほかの科目で補いにくい
  • 学部ごとに独自の問題があり、形に慣れる必要がある

国公立の入試との違いは「形」の違い

国公立大学の多くは、共通テストと個別試験を組み合わせて判定します。早慶の私立文系の学部は、大学独自の試験を中心に判定します。

これは、どちらが上・下という話ではありません。幅広い科目をまんべんなく準備する入試と、少ない科目を深く準備する入試の違いなんです。

例えば、こんな会話を耳にすることもあるかもしれません。

「早慶って3科目だけでしょ?簡単じゃない?」
「科目は少ないけど、そのぶん1科目が重いんだよ」

国公立との入試の違いは、早慶と国公立の入試の違いの記事で詳しく比べています。

早稲田と慶應でも「難しさの形」は違う

早稲田は、共通テストを組み合わせる方式がある学部が多く、政治経済学部では共通テストの数学Ⅰ・Aが必須です。慶應は共通テストを使わず、小論文がある学部が多いのが特徴です。

比べる点早稲田(2027年度)慶應(2027年度)
共通テスト組み合わせる方式がある学部が多い一般選抜では使わない
国語文化構想学部・文学部・法学部などで課される一般選抜の科目にない
小論文一部の学部(スポーツ科学部などとされる)文学部・法学部・総合政策学部・環境情報学部など多くの学部

同じ「早慶」でも、得意な形は人によって違います。自分に合うのはどちらかを考えてみてください。

自分に早慶の入試が向いているかチェック

向き・不向きは入試の形で見る

早慶の入試が向いているかは、得意な科目と、準備の進め方の好みで考えると分かりやすくなります。偏差値だけで決めつけないことが大切です。

『自分なんかが早慶を目指していいのかな』と迷う方もいますよね。そんな時は、次のチェックで入試の形との相性を見てみてください。

早慶の入試との相性チェック
  • 英語の長文を読むのが苦にならない
  • 1つの科目をとことん深く勉強するのが好き
  • 世界史や日本史の流れを覚えるのが嫌いではない
  • 自分の考えを文章で説明するのが苦手ではない
  • 学部ごとに違う過去問に、一つずつ慣れていける

当てはまる項目が多いほど、早慶の入試の形と相性が良いと言えます。少なくても、これから伸ばせる力ばかりなので心配いりません!

当てはまらない項目が多い時の考え方

当てはまらない項目が多くても、早慶をあきらめる必要はありません。どの項目が足りないかが分かれば、そこから準備を始められます。

当てはまらなかった項目最初の一歩の例
英語の長文が苦手単語帳を1冊決めて、毎日少しずつ進める
地歴の流れが頭に入らない教科書や講義式の参考書で通史を一度通す
文章を書くのが苦手新聞の社説を読んで、自分の意見を短く書いてみる
過去問に慣れていない志望学部の過去問を1年分見て、問題の形を知る
早慶の入試との相性を、英語・地歴・書く力・過去問への慣れの4つで確かめるチェックの流れを示した図解

浪人生・再受験生の場合

浪人生や再受験生の方は、現役の時の結果から、どこで点を落としたかがある程度分かっていますよね。それは、次の1年の計画を立てるうえで大きな手がかりになります。

例えば、英語は取れていたけれど地歴で点差がついたなら、地歴の通史を早い時期に固め直す、という計画が立てられます。不安になる時こそ、科目ごとの振り返りから始めてみてください。

保護者の方へ

お子さんが早慶を目指すと言った時、「簡単」「難しい」というネットの声に、保護者の方も迷うことがあるはずです。

そんな時は、志望学部の科目と配点を一緒に見てみてください。例えば「慶應の法学部は外国語が200点なんだね」と話すだけでも、お子さんがどの科目に力を入れるべきかが共有できます。

「早慶は簡単?」でよくある相談

周りの声に振り回されない

「早慶は簡単」という声について、動画やSNSで見た評価に戸惑う相談や、学校の友達の受け止め方に悩む相談がよく見られます。

知恵袋などでよく見かける相談を、要約してお答えします。

動画で「早慶は簡単」と言われていて不安

「早慶は簡単だと動画でたくさん言われていて、馬鹿にされているように感じた」という相談です。

目指している大学のことなので、もやもやしますよね。ただ、簡単かどうかは、どの科目が得意で、どれだけ準備したかで人によって変わります。

動画の評価よりも、志望学部の過去問を自分で解いてみるのが一番確かな判断材料です。解いてみて「ここが難しい」と感じた場所が、あなたにとっての早慶の難しさなんです。

周りの友達が早慶をなめていて焦る

「文系の早慶は簡単だという動画の影響で、学校で早慶を軽く見ている人が多い」という相談もありました。

周りの言葉に合わせる必要はありません。早慶の入試は、配点の大きい英語や地歴、小論文などを深く準備する入試です。

人の受け止め方より、自分の計画を淡々と進める方が結果につながります。周りが楽観している時こそ、自分のペースで積み上げていきましょう。

例えば、友達とこんな話になることもあるかもしれません。

「早慶って科目少ないし、秋からで間に合うでしょ」
「志望学部の過去問を一度見てから決めた方がいいかもね」

相手を言い負かす必要はありません。自分の準備の基準を、過去問と配点に置いておけば十分です。

早慶の文系数学で一番簡単な学部はどこ?

「早慶の文系学部を数学で受けるなら、どこが一番簡単か」という相談も見られます。

この記事では、学部を簡単な順に並べることはしません。その代わり、数学の使われ方の違いで見てみてください。

例えば、慶應の経済学部A方式は英語200点・数学200点で、数学の比重が大きい形です。慶應の商学部A方式は、外国語200点・地理歴史100点・数学100点です。

早稲田の政治経済学部は、共通テストの数学Ⅰ・Aが必須です。同じ「数学で受ける」でも、数学の重さが学部ごとに違うんです。

親に「早慶が無理なら東大に」と言われた

「早慶に届きそうにないと親に相談したら、それなら東大にしたらと言われた」という相談もありました。

入試の形がまったく違う大学なので、戸惑いますよね。早慶の私立文系の学部は少ない科目を深く準備する入試で、国公立大学は共通テストを含めて幅広い科目を準備する入試です。

家族と話す時は、難しさの話より、それぞれの大学で必要な科目と準備の量を並べて見せてみてください。具体的な科目の表があると、話し合いが進みやすくなります。

早慶を目指すなら、何から始める?

志望学部の入試の形を知るところから

早慶を目指すと決めたら、まず志望学部の科目と配点を確かめて、過去問で問題の形を知ることから始めます。そこから、残りの期間で何をするかを決めていきます。

『簡単か難しいかは分かったけど、何から手をつければいいの?』という方は、次の順番で進めてみてください。

早慶を目指す時の始め方
  1. 志望学部の一般選抜の科目と配点を、公式ページで確かめる
  2. 配点の大きい科目を確かめて、勉強の時間をどこに集めるか決める
  3. 公式サイトで過去問を1年分見て、問題の形をつかむ
  4. 残りの期間から逆算して、月ごとの計画を立てる
  5. 計画どおりに進んでいるか、月に一度振り返る

計画は「月ごと」に分けて考える

計画を立てる時は、月ごとに何を終わらせるかを決めておくと、進み具合を確かめやすくなります。例えば、高3の春から始める人なら、次のような分け方が1つの例です。

時期の例やることの例
春から夏英単語・英文法と、地歴の通史を一通り終える
夏長文の量を増やし、地歴の問題演習を始める
秋志望学部の過去問を解き始め、小論文も書き始める
冬過去問を繰り返し、苦手な分野を埋める

これはあくまで目安の例です。今の自分の進み具合に合わせて、時期をずらしながら考えてみてください。

過去問をいつから解くかは早慶の過去問はいつからの記事で、1年間の計画の立て方は1年で早慶は間に合うかの記事でまとめています。

一人で計画を立てるのが不安な時は

早慶は学部ごとに問題の形が違うので、計画づくりで迷うことも多いはずです。私立文系の受験に詳しい人に、計画を一度見てもらうのも1つの方法です。

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予備校や塾をどう選ぶかは、早慶に強い予備校の選び方の記事でタイプごとに比べています。早稲田と慶應の基本から知りたい方は、早慶とは?の記事も合わせて読んでみてください。

よくある質問

早慶は本当に簡単なのですか?

科目の数だけを見ると少なく、簡単に見えることがあります。ただ、1科目ごとの配点が大きく、英語の重さや小論文など独特の難しさがあります。簡単かどうかは、自分の得意科目と準備の量で変わります。

早慶は共通テストを受けなくても受けられますか?

慶應の一般選抜は、共通テストの結果を使って出願することはできず、大学独自の試験で判定します。早稲田は学部によって共通テストを組み合わせる方式があり、2027年度は政治経済学部で共通テストが必須です。

数学ができなくても早慶は目指せますか?

目指せます。例えば慶應の経済学部B方式は英語と地理歴史、慶應の法学部は外国語・地理歴史・小論文で受けられます。ただし早稲田の政治経済学部は共通テストの数学Ⅰ・Aが必須なので、学部ごとに確かめてください。

早慶を目指すのに、高3からでは遅いですか?

遅いかどうかは、今の英語や地歴の進み具合で変わります。まずは志望学部の科目と配点を確かめ、残りの期間で何を終わらせるかを月ごとに決めてみてください。

早慶の過去問はどこで見られますか?

早稲田大学は入学センターのWebサイトで過去3年分を、慶應義塾大学は公式サイトで一般選抜の試験問題を公開しています。著作権の関係で、一部が公開されていない問題もあります。

入試の形は年度ごとに変わることがあります。最新は大学の入試要項で確かめましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 「早慶は簡単」と言われるのは、科目が3科目ほどに絞られ、共通テストを使わない学部もあるから
  • 科目が少ないぶん、1科目ごとの配点が大きく、ミスが響きやすい
  • 難しく感じやすいのは、英語の配点の重さ、地歴の配点、慶應の小論文、早稲田の独自の総合問題
  • 向き・不向きは偏差値ではなく、入試の形と自分の得意科目で考える
  • まずは志望学部の科目と配点を確かめ、過去問で問題の形を知るところから始める
早慶ガイド

早慶ガイド 編集部

早稲田大学・慶應義塾大学の入試の仕組み、学部と科目、英語・世界史などの勉強の進め方、時期別の計画、予備校・塾の選び方を、受験生と保護者の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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