早慶は国立でいうとどのくらい?国公立との入試の違い

早慶は国立でいうとどのくらいかを、国公立との入試の違いから考える記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が早稲田大学・慶應義塾大学の公式サイトや入試要項、文部科学省などの公的機関、出版社の公式情報を調べて独自に執筆しています。入試の方式・科目・日程は年度ごとに変わるため、最新の情報は各大学の入試要項で確認してください。

「早慶って、国立でいうとどのくらいなんだろう」と気になったことはありませんか。

結論から言うと、早慶と国立は入試の形がまったく違うので、偏差値だけで並べても受験の役には立ちにくいです。比べるなら、科目の数、共通テストの使い方、個別試験の形を見る方がはっきりします。

この記事を読むと、早慶と国立の入試の違い、国立志望が早慶を併願する時の準備の重なり、日程と手続きの注意点が分かります。

目次

早慶は国立でいうとどのくらい?まず知っておきたいこと

先に結論

「早慶は国立でいうと〇〇大学」という答えは、人によって言うことが違います。受ける試験の形が違うので、1本の物差しで並べられないからです。

『結局、早慶と国立ってどっちが上なの?』と聞きたくなる気持ち、分かりますよね。

ネットでも「早慶は国立でいうとどこか」という話題はよく盛り上がります。ただ、答えが人によってばらばらなのは、比べ方が決まっていないからなんです。

なぜ1本の物差しで比べにくいのか

早慶の一般選抜は、文系なら3科目前後が多いです。一方、国公立大学の一般選抜は、共通テストで幅広い教科を受けたうえで、大学ごとの個別試験を受けるのが一般的です。

例えば、英語と世界史が得意で数学が苦手な人と、5教科をまんべんなくこなせる人とでは、受けやすい入試がまるで違います。

「数学がないなら早慶の方が向いてるかな」
「でも共通テストの理科も得意なんだよね」

こんなふうに、得意科目によって答えが変わるんです。だからこそ、偏差値の上下より、入試の形で比べるのがおすすめです。

比べる前に、自分に聞いてみたい3つのこと

「国立でいうと」を考える前に、次の3つを自分に聞いてみてください。答えによって、合う入試の形が見えてきます。

自分への質問「はい」なら「いいえ」なら
5教科をまんべんなく勉強するのは苦にならない?国公立の形とも相性がいい科目の少ない早慶の形が合いやすい
数学を入試で使いたい?早慶にも数学で受ける方式がある数学を使わない早慶の方式を選べる
自分の考えを文章で書くのは得意?慶應の小論文がある学部も候補小論文のない学部・方式を探す

表の答えは、どちらの大学が上かを決めるものではありません。自分がどの形の入試で力を出しやすいかを知るためのものです。

この記事での比べ方

この記事では、大学同士の格付けはしません。かわりに、受験科目の数、共通テストの有無、個別試験の形という3つで比べていきます。

早慶と国立の入試の違いを表で比べる

先に結論

早慶と国立の違いは「科目の数」「共通テストの使い方」「個別試験の形」の3つで比べると分かりやすいです。特に慶應の一般選抜は、共通テストを使いません。

『国立と早慶と、どこがどう違うの?』という疑問に、表で答えてみます。

国公立大学の科目や配点は大学・学部ごとに違うので、ここでは形の違いだけを並べています。

比べること早慶(一般選抜)国公立大学(一般選抜)
科目の数文系は3科目前後、2科目の方式もある共通テストで幅広い教科を受けることが多い
共通テスト慶應は使えない。早稲田は学部・方式による共通テストと個別試験を組み合わせるのが一般的
個別試験の形学部ごとの独自問題。小論文や記述式もある大学ごとの個別試験(2次試験)。形は大学ごとに違う
試験の時期2027年度は2月上旬から中旬に学部ごとに実施大学ごとの募集要項で確認
受けられる数学部ごとに日程が違うので複数受けやすい大学ごとの募集要項で確認
早慶と国立の入試の違いを、科目の数・共通テストの使い方・個別試験の形の3つの観点で左右に並べた図解

科目の数の違い

早慶の文系学部は、科目が少ないぶん1科目の配点が大きくなります。例えば慶應義塾大学の2027年度一般選抜では、法学部は外国語200点・地理歴史150点・小論文100点です。

国公立を目指す人は、共通テストで国語・数学・理科・社会など多くの教科に取り組むことが多いですよね。科目の幅で勝負するか、少ない科目を深くやるかの違いがあります。

共通テストの使い方の違い

慶應義塾大学の一般選抜では、共通テストの結果を使った出願はできません。大学独自の試験だけで合否が決まります。

早稲田大学は、学部によって共通テストを組み合わせる方式があります。例えば政治経済学部は、2027年度一般選抜で共通テスト100点と総合問題100点の合計です。

早稲田の共通テスト利用入試もあります。法学部の共通テスト利用入試は5教科・700点満点で、人間科学部は5教科6科目の成績のみで判定します。

早慶の入試共通テストとの関係国立志望との相性
慶應の一般選抜使わない共通テストとは別に、独自試験の準備が要る
早稲田 政治経済学部の一般選抜共通テストが必須共通テストの準備がそのまま生きる
早稲田 人間科学部の数学選抜方式共通テスト5教科6科目と数学理系寄りの国立志望と準備が重なる
早稲田の共通テスト利用入試共通テストの成績で判定早稲田の試験場で受けなくてよい

国立大学と併願する時に共通テストをどう使うかは、早慶の共通テスト利用の記事でくわしく紹介しています。

個別試験の形の違い

早慶の個別試験は、学部ごとに問題が違います。慶應の文学部・法学部などには小論文、商学部B方式には論文テストがあります。

早稲田の政治経済学部の総合問題は、日本語と英語の長文を読んで答える形で、記述式の解答も含みます。

国公立の個別試験の形も、大学ごとに違います。受けたい大学の過去問を見て、早慶の問題と比べてみてください。

早慶の入試が合いやすい人
  • 英語と地歴など、少ない科目を深くやりたい
  • 小論文や論文で考えを書くのが苦にならない
  • 数学を使わずに受けたい(慶應の一部の方式や早稲田の多くの文系学部)
国公立の入試が合いやすい人
  • 5教科をまんべんなく勉強するのが苦にならない
  • 共通テストで安定して点を取れる
  • 志望大学の個別試験の形が、自分の得意な解き方に合っている

国立志望が早慶を併願する時、準備はどこまで重なる?

先に結論

国立志望が早慶を併願する場合、英語と地歴や数学の力は重なります。一方、慶應の小論文や、早慶の学部ごとの問題の形には、別の準備が必要です。

『国立の勉強をしていれば、早慶も受かるのかな』と考える方も多いはずです。

結論から言うと、重なる部分は大きいです。ただ、早慶だけに必要な準備もあるので、そこを早めに見つけておくのが大事なんです。

準備の内容国立の勉強で重なる部分早慶のために足す部分
英語単語・文法・長文の読解学部ごとの長文の量と形に慣れる
国語現代文・古文の読解早稲田の学部ごとの問題の形
地歴通史の理解早慶の学部の出題に合わせた細かい知識
数学共通テストと個別試験の数学慶應の経済・商A方式などの出題範囲の確認
小論文ほぼ重ならないことが多い慶應の文・法・SFCなどで書いて直す練習

早慶のために足す準備の例

例えば、国立の文系学部を目指していて、慶應の法学部も受けたいとします。この場合、小論文の練習を別に入れる必要があります。

一方、早稲田の政治経済学部なら、共通テストの準備がそのまま生きます。ただ、総合問題の形には過去問で慣れておく必要があります。

国立志望が早慶を併願に加える時に、学部選び・科目の比較・足す準備・過去問・日程確認の順に進める流れを示した図解
国立志望が早慶を併願に加える手順
  1. 受けたい早慶の学部を2〜3個選ぶ
  2. 学部ごとの科目を、国立の受験科目と並べて比べる
  3. 重ならない科目や試験(小論文など)を書き出す
  4. 共通テストの後から本番までの間に、早慶の過去問を解く時間を取る
  5. 早慶の試験日と国立の個別試験の日が重ならないか確かめる

文系の国立志望が早慶を受ける時の例

例えば、国立の文系学部を目指していて、早稲田の法学部も受けたいとします。早稲田の法学部は外国語・国語・地歴公民または数学の3科目で、数学を選ぶ場合は共通テストの成績を使います。

国立の準備で数学を続けている人なら、共通テストの数学をそのまま生かせる形ですよね。英語と国語は、国立の勉強とも重なります。

慶應の経済学部B方式なら、英語200点と地理歴史200点です。地理歴史は、世界史・日本史から1つで、1500年以降が中心とされています。

国立の地歴の勉強が古い時代から順番に進んでいる人は、早慶の出題範囲に合わせて、近現代の仕上げの時期を早めに決めておきましょう。

理系の国立志望が早慶を受ける時の例

理系の場合、慶應の理工学部は理科(物理・化学)、数学(数学Ⅲまで)、外国語の3教科です。国立理系の個別試験の準備と重なる部分が多い形です。

早稲田の基幹理工・創造理工・先進理工学部は、同じ日に同じ問題で試験を行い、3学部の間で併願はできません。どの学部を選ぶかは、出願の前に決めておく必要があります。

早稲田の人間科学部の数学選抜方式は、共通テスト5教科6科目と数学で判定します。国立志望で数学が得意な人には、準備が重なりやすい方式です。

共通テストのあとの時間の使い方

2027年度の共通テストの本試験は、1月16日・17日です。早慶の一般選抜の試験は、その後の2月に学部ごとに行われます。

共通テストが終わったら、早慶の過去問に切り替える時期を決めておくと慌てずに済みます。

『共通テストの自己採点が気になって、切り替えられない』という方もいますよね。そんな時こそ、早慶の過去問を1年分解く予定を先に入れておくと、気持ちが前に向きやすいです。

併願校全体の組み方は早慶の併願校の組み方の記事で紹介しています。

日程から見る、進学校から早慶へ進むという道

先に結論

早慶の一般選抜は2月の上旬から中旬に学部ごとに行われるので、国公立を目指す人も日程を組み合わせやすいです。ただ、入学手続きの締め切りには注意が必要です。

「開成から早慶」のように、国立大学を目指す人の多い進学校から早慶に進む話題もよく目にしますよね。

その背景の1つとして考えられるのが、入試の日程です。早慶の試験は、国公立の個別試験と別の日に受けられれば、併願しやすい形になっています。

早慶の試験日と合格発表

2027年度の慶應義塾大学の一般選抜は、2月9日の医学部から2月18日の環境情報学部まで、学部ごとに行われます。早稲田大学も、2月8日から学部ごとに試験があります。

2027年度の例試験日合格発表
慶應 経済学部2月13日2月25日
慶應 法学部2月16日2月25日
早稲田 法学部2月15日2月24日
早稲田 文学部2月17日2月26日

文部科学省の実施要項では、2027年度の一般選抜の個別試験は2月1日から3月25日の間に行うことになっています。国公立大学の個別試験の日程も、この期間の中で決まります。

地方から受ける時の会場

慶應義塾大学の一般選抜の試験会場は、原則として日吉キャンパスか三田キャンパスです。地方から受ける人は、移動と宿泊の計画も必要になります。

早稲田大学の共通テスト利用入試は、早稲田の試験場で受ける必要がない入試です。地方で国立を目指している人が早稲田を受ける時の選択肢の1つになります。

『移動の負担を減らしたい』という方は、共通テスト利用入試のある学部を調べてみてください。

入学手続きの締め切りに気をつける

慶應義塾大学の2027年度一般選抜の入学手続きの締め切りは、全学部3月12日です。

国公立の合格発表がこれより後になる場合は、慶應の手続きをするかどうかを先に決める必要が出てきます。

家で話す時は、こんな確認から始めるとスムーズです。

「国立の発表より前に、慶應の手続きの締め切りが来るんだね」
「じゃあ、その時にどうするかを今のうちに決めておこうか」

合格してから慌てて決めるより、出願の前に家族で方針を話しておく方が、本番の試験にも集中しやすくなりますよ。

文部科学省の実施要項では、3月31日までに入学辞退の意思を伝えた人には、授業料などを原則として返すことになっています。ただし、入学金などの扱いは大学ごとに違うので、各大学の要項で確かめてみてください。

国立と早慶を併願する前のチェック
  • 早慶の受ける学部の試験日をカレンダーに書いた
  • 国公立の個別試験の日程を、志望大学の募集要項で確かめた
  • 早慶の合格発表と、国公立の合格発表の日を並べた
  • 慶應の手続き締め切りが3月12日であることを家族と共有した
  • 入学辞退の時の扱いを、各大学の要項で確かめた
よくある失敗

試験日だけを見て、手続きの締め切りを確かめずに出願してしまうことがあります。お金の準備が必要な場面なので、保護者の方と一緒に日付を見ておきましょう。

理系や医学部で国立と早慶を考えている方は、早慶の医学部の記事や旧帝大と早慶の違いの記事も参考にしてみてください。

国立と私立の両方を見すえて塾や予備校を探す時は、次の記事も役に立ちます。

Studyコーデ

自分に合う予備校・塾の形を確かめたい方へ

集団授業・映像授業・個別指導・オンラインの学習管理など、予備校や塾の形はいろいろです。志望校と今の学力、生活リズムに合う形を、比べる観点のチェック表で整理しておきましょう。

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各予備校・塾の講座の内容は公式サイトで確かめてください。

早慶と国立についてのよくある相談

先に結論

「どの国立と同じくらいか」という相談が多いですが、受験生にとって大事なのは、どちらの入試が自分の得意科目に合うかです。

早慶と国立については、質問サイトにもたくさんの相談があります。その中から、よくある相談を3つ選んで答えてみます。

相談1 早慶は国立でいったらどのレベルなのか知りたい

こうした質問はとても多いですよね。ただ、答える人によって挙げる大学がばらばらになりがちです。

理由は、早慶と国立では受ける科目の数も、共通テストの使い方も違うからです。科目の少ない早慶の入試と、幅広い教科を受ける国立の入試を、1つの数字で並べるのは難しいんです。

自分にとってどちらが受けやすいかは、得意科目を表に書き出して、両方の入試の形と照らし合わせると見えてきます。

相談2 早慶と同じレベルの国立大学は、文系ではどこ?

特定の大学名で答えるのは、この記事では控えます。大学の格付けより、入試の形で比べた方が自分の判断に役立つからです。

例えば、数学が得意な文系なら、慶應の経済学部A方式や早稲田の商学部の数学型も選べます。数学を生かすなら、共通テストで数学を受ける国公立の入試とも準備が重なります。

数学が苦手な文系なら、数学を使わない早慶の方式の方が力を出しやすいかもしれません。こうした科目の相性で考えてみてください。

相談3 理系で、早慶と国立のどちらを選ぶか迷っている

理系の場合も、入試の形を比べるのがおすすめです。

慶應の理工学部は、2027年度一般選抜で理科200点(物理100点・化学100点)、数学150点(数学Ⅲまで)、外国語150点です。早稲田の理工3学部は、同じ日に同じ問題で試験を行います。

国立の理系は、共通テストで幅広い教科を受けることが多いですよね。どちらに進むかは、学びたい分野と通う場所も含めて、家族とも話してみてください。

進路を決める時の考え方

入試の受けやすさだけでなく、学びたい学部があるか、通えるか、学費をどう準備するかも大事な判断材料です。早慶と国立の両方を受けるなら、合格した後の選び方まで先に話し合っておくと安心です。

よくある質問

早慶は国立でいうとどの大学と同じくらいですか?

早慶と国立は入試の形が違うので、1つの大学名で答えるのは難しいです。科目の数、共通テストの使い方、個別試験の形で比べて、自分の得意科目に合う方を考えるのがおすすめです。

国立志望でも早慶を併願できますか?

できます。英語や地歴、数学などの準備は重なる部分が大きいです。慶應の小論文など早慶だけに必要な準備と、試験日・手続きの締め切りを先に確かめておきましょう。

慶應の一般選抜で共通テストは使えますか?

慶應義塾大学の一般選抜では、共通テストの結果を使った出願はできません。早稲田大学には共通テストを組み合わせる方式や共通テスト利用入試があります。

早慶と国立の入試で、いちばん大きな違いは何ですか?

科目の数と共通テストの使い方です。早慶の文系は3科目前後の学部が多く、慶應の一般選抜は共通テストを使いません。国公立は共通テストと個別試験を組み合わせるのが一般的です。

国立の合格発表が慶應の手続き締め切りより後の時はどうすればいいですか?

慶應の2027年度一般選抜の手続き締め切りは全学部3月12日です。国立の発表を待てない場合は、手続きをするかどうかを先に決める必要があります。入学辞退の時の扱いは各大学の要項で確かめてください。

まとめ

この記事の要点
  • 早慶は国立でいうとどこか、という問いには1つの答えがない
  • 早慶と国立は、科目の数・共通テストの使い方・個別試験の形で比べると違いが分かる
  • 慶應の一般選抜は共通テストを使わない。早稲田は学部・方式による
  • 国立志望が早慶を併願する時は、小論文など早慶だけの準備を早めに見つける
  • 早慶の試験日・合格発表・手続き締め切りを、国立の日程と並べて確かめる

科目や日程は年度ごとに変わることがあります。最新は大学の入試要項で確かめましょう。早慶の基本は早慶とは?の記事でまとめています。

早慶ガイド

早慶ガイド 編集部

早稲田大学・慶應義塾大学の入試の仕組み、学部と科目、英語・世界史などの勉強の進め方、時期別の計画、予備校・塾の選び方を、受験生と保護者の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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