当サイトの記事は、編集部が早稲田大学・慶應義塾大学の公式サイトや入試要項、文部科学省などの公的機関、出版社の公式情報を調べて独自に執筆しています。入試の方式・科目・日程は年度ごとに変わるため、最新の情報は各大学の入試要項で確認してください。
早慶の世界史で一問一答を買ったものの、どこから回せばいいのか、ナビゲーターなどの講義本とどう組み合わせるのか迷いますよね。
結論から言うと、一問一答は「用語を覚える」役割の本です。流れをつかむ本や問題集とセットで使うと、早慶の世界史で点につながりやすくなります。
この記事を読むと、世界史の教材を4つの役割に分ける考え方と、山川一問一答の回し方、映像授業との組み合わせ方が分かります。
早慶の世界史で一問一答はどこまで役に立つ?
一問一答は、用語を覚えるのにとても便利な本です。ただ、流れを知らないまま用語だけを覚えると、問題文の中でその用語を使えないことも。流れをつかむ本と並べて使うのが前提です。
『一問一答を全部覚えれば、早慶の世界史は大丈夫?』と考える方も多いはずです。
実は、一問一答だけで仕上げようとすると、つまずきやすいんです。早慶の問題は、用語そのものより「その用語がどの時代のどんな出来事か」を分かっているかを問う形が多いからです。
受ける学部で、世界史の重さを確かめる
まずは、受ける学部で世界史がどれくらいの重さなのかを見ておきましょう。2027年度一般選抜の公式情報から、世界史を選べる主な学部を並べてみます。
| 大学・学部 | 世界史の扱い(2027年度一般選抜) |
|---|---|
| 早稲田 文化構想学部・文学部 | 世界史または日本史を選択して50点(60分) |
| 早稲田 法学部 | 地歴・公民または数学を選択して40点(60分) |
| 慶應 文学部 | 世界史・日本史から1つ選んで100点 |
| 慶應 経済学部B方式 | 世界史・日本史から1つ選んで200点(1500年以降が中心) |
| 慶應 法学部 | 世界史・日本史から1つ選んで150点 |
| 慶應 商学部A方式・B方式 | 世界史探究・日本史探究・地理探究から1つ選んで100点 |
例えば慶應の経済学部B方式は、地理歴史が外国語と同じ200点です。しかも1500年以降が中心なので、近現代に厚く時間を回す計画が立てられます。
早稲田の文化構想学部や文学部なら、英語と国語が75点で地歴が50点です。世界史に使える時間の割合も、学部ごとに変わってきますよね。
配点や出題範囲は年度ごとに変わることがあります。ここでの情報は2027年度一般選抜のものです。受ける前に、大学の入試要項でもう一度確かめておきましょう。
世界史の教材は「流れ・用語・問題・調べる」の4役割で分ける
世界史の教材は、何をするための本かで4つに分けて考えると分かりやすくなります。流れをつかむ本、用語を覚える本、問題で確かめる本、分からない時に調べる本の4つです。
『参考書が多すぎて、何を何冊やればいいか分からない』という声はよく聞きます。
ここが大事なところです。同じ世界史の本でも、役割が違えば「何冊目か」を比べても意味がありません。
役割ごとに1冊ずつ決めると、すっきりします。
| 役割 | 何のための本か | 代表的な本の例 | 使う時期の目安 |
|---|---|---|---|
| 流れをつかむ | 出来事のつながりと時代の順番を知る | 教科書、ナビゲーター世界史、パノラマ世界史 | 最初から最後まで |
| 用語を覚える | 人名・事件名・制度名を思い出せるようにする | 山川一問一答 世界史、世界史探究用語 マルチ・トレーニング | 流れを読んだ範囲から |
| 問題で確かめる | 覚えたことを入試の形で使えるか試す | ヒストリア 世界史探究精選問題集 | 通史が一通り終わったころから |
| 調べる | 分からない時に詳しく確かめる | 詳説世界史研究、用語集 | 必要になった時だけ |

この表の本は「この中から選ばないといけない」という意味ではありません。学校で配られた教科書や問題集があれば、それを同じ役割の本として使って大丈夫です。
4つの本を出版社の情報で見てみる
それぞれの本について、出版社の公式情報で分かることを並べておきますね。
- 山川一問一答 世界史(山川出版社)は、世界史探究版の『世界史用語集』に対応し、用語集の頻度数に合わせた印がついています。章立ては教科書の『詳説世界史』に合わせてあります
- 世界史探究用語 マルチ・トレーニング 改訂版(旺文社)は、「文章」「地図」「年表」の3つの視点で1単元を組み立てた本です
- ヒストリア 世界史探究精選問題集【改訂版】(Gakken)は、1冊で通史の全範囲を扱う問題集です
- 歴史の流れが見えるパノラマ世界史(Gakken)は、「近現代 改訂版」と「古代〜近代へ パワーアップ版」に分かれています
早慶世界史一問一答は「2番目の本」
世界史一問一答は、早慶を目指す人にとって欠かせない道具の1つです。ただ、役割でいうと「用語を覚える」の担当です。
流れをつかむ本で読んだ範囲を、一問一答で確かめる。この順番を守るだけで、覚えた用語が頭の中でばらばらになりにくくなります。
- 流れをつかむ本を1冊決めている
- 用語を覚える本を1冊決めている
- 問題で確かめる本を、通史が終わる時期までに決めている
- 分からない時に調べる本か用語集が手元にある
- 同じ役割の本を2冊以上、同時に進めていない
山川一問一答の回し方|早慶に向けた3つの周回
山川一問一答は、1周目から全部を覚えようとすると続きません。1周目は流れを読んだ範囲だけ、2周目は印のついた問題、3周目は全範囲の総点検、と目的を分けて回してみてください。
『一問一答を何周しても、すぐ忘れてしまう』という方もいますよね。
それは、毎回同じやり方で全部を回しているからかもしれません。周回ごとにやることを変えると、覚えた用語が残りやすくなるんです。
一問一答を回す手順
山川一問一答で早慶を目指す人に、編集部がすすめている回し方はこうです。
- 流れをつかむ本で、その日に進める範囲を読む
- 同じ範囲の一問一答を開き、答えを隠して解く
- 答えられなかった問題に印をつける
- 次の日、前の日に印をつけた問題だけを解き直す
- 1つの時代が終わったら、その時代の印の問題をまとめて解く
- 通史が一通り終わったら、全範囲を最初から総点検する

周回ごとの目的と、終わったと言える目安
3つの周回を表にまとめてみました。
| 周回 | やること | 終わったと言える目安 |
|---|---|---|
| 1周目 | 流れの本で読んだ範囲だけを解く | 読んだ範囲の問題に一度は目を通した |
| 2周目 | 印のついた問題を中心に解き直す | 印の問題の多くが答えられるようになった |
| 3周目 | 全範囲を時代の順に総点検する | 時代を言われて主な出来事の順番が言える |
頻度の印は「どこから覚えるか」の目安
山川一問一答には、用語集の頻度数に合わせた印がついています。1周目は頻度の高い用語から覚えると、全体の骨組みが早くできます。
『早慶なら、頻度の低い用語まで全部覚えないといけないの?』と不安になりますよね。
結論から言うと、頻度の低い用語は2周目以降で十分です。まずは頻度の高い用語で骨組みを作り、そのあと過去問で出てきた細かい用語を足していくと、覚える量に振り回されずに済みます。
答え方の工夫で記憶に残す
一問一答は、ただ答えを言うだけだと作業になりがちです。答えた後に、その用語が「いつ・どこで」の話かを一言そえてみてください。
「答えは〇〇。17世紀のヨーロッパの話」
「この人は、さっきの戦争の後に出てくる人だった」
こうやって流れと結びつけるだけで、問題文の中で用語に出会った時に思い出しやすくなります。
地図と年表で覚えたい人は
一問一答は問いと答えが1対1なので、「どこで起きたか」「何と同時期か」が抜けやすい形です。地図や年表と一緒に覚えたい人は、用語の本を世界史マルチトレーニングにする方法もあります。
世界史探究用語 マルチ・トレーニングは、1つの単元を文章・地図・年表の3つの視点で組み立てた本です。早慶の問題で地域や時期の取り違えが多い人なら、相性を確かめてみる価値があります。
| こんな人なら | 用語の本の選び方の目安 |
|---|---|
| 短い時間で数多くの用語に触れたい | 一問一答を中心にする |
| 地域や時期をよく取り違える | 地図と年表がある本を中心にする |
| すでに一問一答を2周以上回している | 今の本を続け、地図は教科書や資料集で補う |
どちらにしても、用語の本は1冊に絞るのがコツです。2冊を同時に回すと、どちらも印が残ったままになりやすいんです。
一問一答を最初のページから順番に進め、流れの本を読んでいない範囲まで覚えようとする形です。流れが分からない範囲の用語は、覚えてもすぐ抜けてしまいます。
一問一答の詳しい情報は、出版社の山川一問一答 世界史の商品ページで確かめられます。
ナビゲーター世界史などの講義本と一問一答をどうつなぐ?
講義本は流れをつかむための本です。読み物として面白く進められるので、世界史がまだ苦手な人ほど、一問一答の前に講義本を置くと続けやすくなります。
『講義本って本当に必要?教科書だけじゃだめ?』と迷う方もいますよね。
教科書を読んで流れが分かるなら、教科書だけでも大丈夫です。教科書の文章が硬くて頭に入りにくい人は、講義本を流れの本として使ってみてください。
ナビゲーター世界史を使う時の注意
ナビゲーター世界史は、山川出版社の講義式の参考書で全4冊です。山川出版社の商品ページを見ると、2016年刊の旧課程「世界史B」版です。
今の高校の科目は「世界史探究」です。旧課程の本を使う時は、教科書や一問一答と照らし合わせながら読み進めると安心ですよ。
山川出版社からは、新課程の「世界史探究」に対応した講義式の参考書として、山川世界史ナビ①〜④が刊行されています(④は2027年3月刊行予定)。ナビゲーターの後継かどうかは、出版社の公式情報で確かめてみてください。
パノラマ世界史は「つながり」を見たい時に
パノラマ世界史は、Gakkenの大学受験Nシリーズの本です。書名のとおり、歴史の流れを見渡すための本として使えます。
例えば、同じ時代に別の地域で何が起きていたかがつかみにくい人なら、通史を一通り読んだ後に開いてみる使い方もあります。
詳説世界史研究は「辞書」として
詳説世界史研究は、山川出版社の詳しい解説の本です。山川のオンラインショップで確認できる最新は2017年刊のものです。
最初から読み通すより、一問一答や問題集で分からない用語が出てきた時に引く使い方が向いています。詳説世界史研究を早慶対策で使うなら、一問一答の答えの背景を確かめる「調べる」役割に置いてみてください。
- 講義本で読んだ範囲を、その日のうちに一問一答で解く
- 一問一答で忘れた用語は、講義本の該当ページに戻る
- 調べる本は、分からない時だけ開く
- 講義本を全巻読み終えてから一問一答を始める
- 一問一答だけを先に進めてしまう
- 調べる本を最初から読み通そうとする
世界史全体の進め方や、文化史まで仕上げる順番は早慶の世界史の記事で詳しく紹介しています。
スタディサプリなど映像授業と一問一答の組み合わせ
映像授業は、4役割でいうと流れをつかむ本と同じ担当です。授業を見た範囲を一問一答で確かめる形にすると、見るだけで終わらずに済みます。
『映像授業を見ていると、分かった気になって終わってしまう』という方も多いはずです。
実は、映像授業は一問一答と組み合わせると効き方が変わります。見た直後に同じ範囲の用語を確かめると、聞いた話が記憶に残りやすいんです。
スタディサプリの公式情報
スタディサプリは、株式会社リクルートが運営するオンライン学習サービスです。公式サイトでは、プロ講師の授業動画を配信していると案内されています。
大学受験講座(高3・高卒生向け)には、通年・科目別講座や志望校対策講座などがあります。スタディサプリで世界史を学ぶ早慶志望の人なら、授業を流れの本の代わりにし、一問一答を用語の本として並べる使い方ができます。
映像授業と一問一答の組み合わせ方
1日の中での組み合わせ方は、例えばこんな形です。
| やること | 役割 | ポイント |
|---|---|---|
| 映像授業を1コマ見る | 流れをつかむ | 板書のメモは時代と地域の見出しだけでいい |
| 同じ範囲の一問一答を解く | 用語を覚える | 答えられなかった問題に印をつける |
| 次の日に印の問題を解き直す | 用語を覚える | 授業のメモを見て、流れの中の位置を確かめる |
| 時代が終わったら問題集を解く | 問題で確かめる | 間違えた問題の用語を一問一答で確かめ直す |
1日の時間の配分は人によって違うので、ここでの組み方はあくまで例です。
映像授業とオンライン塾の違いや使い分けは、早慶対策はオンラインでできる?の記事で比べています。
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早慶の世界史一問一答でよくある相談
世界史の相談でよく見かけるのは、講義本だけで足りるか、どの一問一答を選ぶか、講義本は必要か、の3つです。どれも4役割で考えると答えが見えてきます。
知恵袋などでよく見かける相談を、要約してお答えしますね。
相談1 ナビゲーターの知識量で、早慶の世界史に足りる?
『ナビゲーター世界史を進めているけれど、この知識量で早慶レベルに届くのか』という相談です。
講義本は流れをつかむ役割の本なので、細かい用語まで全部が入っているわけではありません。足りない分は、一問一答と問題集で補っていく形になります。
まずは講義本で流れを一通りつかみ、一問一答で用語を足してみてください。そのうえで、受ける学部の過去問で細かい用語がどれくらい問われているかを見ると、どこまで覚えるかが決まります。
相談2 一問一答は山川と他社のどちらがいい?
『ナビゲーターを始めたばかりで、一問一答を山川にするか別の出版社にするかで迷っている』という相談です。
どちらが上ということはありません。大事なのは、1冊を決めて最後まで回すことです。
迷ったら、ふだん使っている教科書と章立てがそろっている本を選ぶと、流れの本とページを行き来しやすくなります。山川一問一答は、教科書の『詳説世界史』に合わせた章立てです。
相談3 講義本は必要?教科書だけで進めたい
『世界史の講義系の参考書は必要か。教科書だけでは早慶に届かないのか』という相談です。
教科書を読んで流れが頭に入るなら、講義本を足さなくても大丈夫です。教科書は流れの本として十分な役割を果たします。
反対に、教科書を読んでも眠くなってしまう人は、講義本や映像授業を流れの本にしてみてください。どの本を使うかより、流れの本と一問一答を同じ範囲で並べて進めることの方が大切です。
相談をきっかけに本を替えるたびに、一問一答を最初から回し直してしまう形です。本を替える前に、今の本の印がどれだけ残っているかを数えてみてください。
過去問をいつから使うか、どう振り返るかは早慶の過去問の記事で紹介しています。日本史を選ぶ方は早慶の日本史の記事も参考にしてみてください。
よくある質問
早慶の世界史は一問一答だけで足りますか?
一問一答だけで仕上げるのは難しいです。一問一答は用語を覚える役割の本なので、教科書や講義本で流れをつかみ、問題集で使えるかを確かめる本と組み合わせて使いましょう。
山川一問一答はいつから始めればいいですか?
流れをつかむ本で読んだ範囲から始めるのがおすすめです。通史が全部終わるのを待たずに、読んだ範囲を少しずつ一問一答で確かめていくと、覚えた用語が残りやすくなります。
ナビゲーター世界史は今の課程でも使えますか?
ナビゲーター世界史は旧課程の「世界史B」版です。使う場合は、教科書や一問一答と照らし合わせながら読み進めると安心です。新課程対応の講義本も出ているので、出版社の公式情報で確かめてみてください。
一問一答は1日に何問くらい進めればいいですか?
決まった数はありません。流れの本で読んだ範囲に合わせて進め、前の日の印の問題を解き直す時間も取れる量にするのがおすすめです。新しく進める分と見直す分を毎日セットにすると続けやすくなります。
早慶の世界史で、細かい用語はどこまで覚えればいいですか?
まずは頻度の高い用語で骨組みを作り、そのあと受ける学部の過去問で問われている細かさを確かめて足していくのがおすすめです。学部によって問われ方が違います。
まとめ
- 早慶の世界史で、一問一答は「用語を覚える」役割の本
- 教材は流れ・用語・問題・調べるの4役割に分けて、役割ごとに1冊決める
- 山川一問一答は、流れの本で読んだ範囲から、周回ごとに目的を変えて回す
- 講義本や映像授業は流れの本として使い、同じ範囲を一問一答で確かめる
- 細かい用語の覚え方は、受ける学部の過去問で確かめて決める
ここで紹介した配点は2027年度一般選抜の公式情報です。最新は大学の入試要項で確かめましょう。
早慶の基本は早慶とは?の記事でまとめています。





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